勝つための準備

ラグビー元日本代表ヘッドコーチとゴールドマン・サックス社長が教える 勝つための準備 (エディー・ジョーンズ・持田昌典)

準備っていつも大変で、退屈なものだ。

自分が書いた日記を読むと
「準備不足だった・・・」
と後悔していると思われる日がいくつもあったことに気づく。

でもほんの少しだけ
「○○を事前に準備していて本当によかった!」
という日もある。

準備をしなくて悔やんだことはたくさんあるが、
準備をしていて悔やんだことは一つもなかった。

ということがわかっていても人間は準備することが苦手なものである。


そんな「準備」、とりわけ「勝つための準備」について
ラグビーの第一人者であるエディー・ジョーンズと、
ビジネスの第一人者である持田昌典が語っているのがこの本だ。


ちなみにこれは南さんという方からプレゼントしていただいた本になる。

南さんはラグビーが本当に好きで
ラグビーに導かれて向かったNZの出会いにより
会社を辞めてゲストハウス「Koru TakanawaGateway」の経営を始めた、という一風変わった経歴の持ち主。


勝手に「歩くエネルギー集合体」みたいな人だと思っている。
ゲストハウス以外の分野でも知識が豊富で、しかもその知識をいろんなところに還元しようとする姿勢が素敵なのだ。
(これでもか!と色んな情報が満載のnoteはこちら↓)

記事を読む前にとりあえずリンクを飛んで南さんの記事とかを見てほしい。
この記事読まなくてもいいから。たのむ。


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というわけで、本題に入る。
「勝つための準備」
とは一体何なのだろうか?



勝利への意識

いきなり自分が衝撃を受けたのは、この2行

「勝利への道のりはとても長く、その間はずっと勝利を意識しなければならない。 勝利はそれを得ようと強く意識しなければ、決して得られない。」

とてもシンプルだけれども真理をついていると思う。

そして自分たちの勝利の哲学については「全く生易しいものではない」と断言する。
勝負の第一線に居続けてきた彼らにとっても「勝利」は手に入れ難く、
一瞬の油断をも許さないものであるのだろう。



勝利に向けた準備

勝利には意識だけではなくて、準備も不可欠である。
明日から1つでも心がけたい「準備」について幾つか書きたい。


自分を変えていく
「悪い評価を真摯に受け止め、自分を変えていく」
何かを変えたいと思うのならばまずは自分が変わる、それが変化への第一歩なのだと思う。

「何かを大きく変える時、実は何の障害もない。あるとすれば、それは自分の心の中にあるにすぎない」(ラグビー元日本代表ヘッドコーチ エディー・ジョーンズ)

自分の欠点が直らない、という人もいる(僕も含めて)と思うが、
「欠点を直すこともまた練習である」という一文が非常に響いた。

一回欠点を直そうとして、直らなくて、諦めてないだろうか?
「欠点を直すこと」を練習だと考えたら、その練習を積み上げ続けることができるような気がする。

そして自分の内面を変えるのも大事だが、
それと同じくらい「第三者の目から見える自分」を変えることも大事だという。

「自分の態度や仕事のやり方、コミュニケーションは周りの人からどのように見られているのだろうか?」

そこまで深く考えたことがない問いだったが、
他人からの見え方も含めて自分なのだと思うし、外面も内面も変わっていくことが重要なのだろう。


準備をすること、し続けること。「忍耐力」
一番苦手なこと。でもそんな準備だって練習のようなもの。
準備を続けていくのは誰だって辛くて、やはり「忍耐力」が大事。

世の中には、一見成功しているように見えても、本当に何かを成し遂げたとは言えない人たちがいます。彼らは頭もいいし知識もあります。しかし彼らは、ある目標を定め、それに向かって粘り強く努力し続けることができない人たちです。
すぐにゴールを変えたり、新しいものが登場すると目移りして、
それに乗り換えたりします。少なくとも私が知る限りは、そうでした。
私が言いたいのは、ビジネスは非常に現実的なものであるということです。そこでは夢よりも、一つのことを貫徹する強い意志が必要なのです。

グサリ、と何かが刺さるような音が日本中でするようなメッセージだと思った。「本当に何かを成し遂げる」ことの難しさを象徴していると思う。

一つのことをやり続けると「飽きる」のは至極当然のことなんだろうと少し安心したとともに、
「忍耐力を持って続ける、準備をし続けること」
という今の自分に欠けている部分に気づかせてくれたと思う。


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準備っていつも大変で、退屈なものだということは100も承知であるが、

「準備に飽きてからが本当の勝負」

このことを肝に命じて、明日からまた「勝利に向けた準備」を始めたいと思う。
準備に飽きている内は「本当の勝負」の土台にすら乗れていないのだから。


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