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彩りを連れて あとがき

 目を通してくださってありがとうございます。あいいろのうさぎと申します。以後お見知りおきを。


 この物語は三か月強の時間をかけて書きました。私にしては珍しく、一番最初に「この物語はこうするんだ!」というあらすじを一から十まで書いてから書き始めたのですが……。

 これがびっくりするくらいあらすじ通りにならない。

 当初の予定と合っているものが名前くらいしかない。

 どうしてこんなことが起きるのかというと、あらすじの時点で見えているキャラクターと実際書き始めて関わっていくと分かる性格が少し変わってくるからなんだと思います。

 想定と実際が一番かけ離れていたのは真緒ちゃんのお母様でした。想定では真緒ちゃんが頼み込めば納得できない顔はするものの許してくれる、ぐらいだったのですが、実際はすごく意思が強かった。この物語の中で決着がつけられないくらい強かった。

 そんなわけで恋愛小説を書こうと思ってスタートしたはずの今作は真緒ちゃんがいかにして自分なりの幸せを手に入れていくかの物語になりました。恋愛がおまけ程度にしか書けていなくて作者は反省しています。

 それからもう一つ読者の皆さんを驚かせないといけないことがあります。

 なんと、当初の予定では真緒ちゃんと晴くんは付き合えない予定でした。晴くんには恋愛感情が無く、真緒ちゃんの想いは届かない……という話を想定していたのですが、何がどうしていつの間にこうなったのやら。こう書き綴っていると作者が酷く無計画に思えますが、計画よりキャラクターがどう動きたいのかを優先した結果がこれです。良い子のみんなは真似しないほうが良いのかどうか私には分かりません。

 ただ、今作は書いていて楽しかったです。特にみんなが一緒にいるパート。みんなが楽しそうだから私も楽しい。喧嘩するシーンではちょっと泣きそうになっていました。でもみんな良い子たちで、すぐ仲直りしてくれて安心しました。


 この長い物語(今回は四万二千五百文字くらい)に最後までお付き合いいただき、あとがきまで目を通してくださっている読者の方に心から御礼申し上げます。このお話がお楽しみいただけていれば幸いです。


 それではこの辺りで。またお目にかかれることを願っています。




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