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老害へのカウントダウンを始めちまった
仕事仲間との飲み会で大反省した。
酔った勢いもあって、新卒の部下にこんな話をした。
○○さんの年齢じゃ知らないと思うけど、自分が新卒の頃はコレコレこうで……
後からこの発言を振り返って、自己嫌悪に陥った。
この言い回し、頼んでもいないのに昔語りをおっぱじめるオッサンのそれと全く同じじゃないか!
最初に言っておくが、オッサンの昔語りを全否定するつもりはない。
そこから得られる教訓もたくさんあるからだ。
だが裏を返せば、得られるものがないと、結果としてただ自分が気持ちよくなるために一方的に喋っただけとなるのだ。
だから、昔語りは慎重にしなければならないのだ。
そして、先ほどの自分の発言にはもう一つまずいポイントがある。
それは、「○○さんは知らないと思うけど」という前置きだ。
とかく話し手は、若者は無知だというフィルターをかけがちになる。
それがウザったさに拍車をかけるのだ。
若者だって、案外知っていることもある。
自分がもっと若い頃のこと。
同居していた親が、テレビを見ていたときにある曲が流れると
「アンタは知らないだろうけど、この曲が昔大ヒットしたんだがね」
と語ることがあった。
しかしながら、自分はその曲を知っていた。
YouTubeが普及するより前のことだ。
テレビでたまに流れる懐かしのヒット曲特集で、何度も何度も流れていたから知っていた。
コマーシャルや街中の有線放送を通じて知ることもある。
きっかけはいくらでもあったのだ。
「アンタは知らないだろうけど」は危険な前置きだと思う。
相手は年下で、自分は年上。
若いほうが物を知らない。
自分のほうが優位に立っていると決めてかかっているからだ。
これが進化していくと
「何にも知らないウブな○○ちゃんに教えてアゲル(^_-)-☆」
になり得るのだ。
うーん、ゾッとしますな。
それより何より、自分が相手より「上」でいられる要素が年齢しかないって虚しくなりませんか?
惨めになるだけですのでやめましょう。
過去記事を見返していると、自分、ちょくちょく老害やっちまってるな……
気持ち悪いオッサンにならないよう気をつけたいものです。