「あなたがしてくれなくても」を観て思い出したこと
「あなたがしてくれなくても」通称:あなしてを観ていらっしゃるだろうか。
私はものすごくハマっている。
レスの夫婦2組のストーリー。ドロドロだ。
毎週毎週永山瑛太さん演じる陽一のお子ちゃまぶりにイライラさせられるわけだが、先週子供に関してとんでもないことを言い出した。
「子供は欲しくない」「だけど言ったらみち(奈緒さん)が離れて行くから」と言わずに結婚したんんだそうだ。
視聴者は薄々気づいていたが、面と向かってはっきり言われると「よくそんなこと言えたな…」とドン引きしてしまう。
しまいには「子供作ってもいいよ」と。
本当にそう思っていたようだが、言葉が足りなすぎるんですよ、あなた。
あの夫婦を毎週見ていて思うけど、とにかく自分勝手な旦那で大きな子供だ。
よくもまあ、みちはかいがいしくお世話してあげてるよね、と他人事ながら思っていたが、とうとうみちも離婚を切り出した。
そうだよ。岩ちゃん(岩田剛典さん演じるみちの浮気相手の誠)のところに行ったほうがいいよ。
この大きな子供の陽一を観ていてふと友人のことを思い出した。
結婚を見据えて付き合っていたはずの彼が別れようと言い出した時に「俺はピーターパンだから」と結婚できない理由を説明したそうだ。
その時私達は34歳だった。
友人は当然のごとく落ち込み、なんとか励まそうとUSJに行ったりイチゴ狩りに行ったり合コンに行ったりと私達は忙しく動いた。
結局、合コンで出会った相手と結婚し3人の子供と楽しく暮らしているのでピーターパンと結婚しなくてよかったと心底思う。
後で聞くとそのピーターパンは次に付き合った人と電撃結婚したようなので、タイミングが合わなかっただけなのかただ単に友人とは結婚を考えられなかったのか知る由もないけど、言い草がね。
今となってはネタだけど、当時は大変だったな。
友人は実家暮らしだったけど飲まなきゃやってられないということで、母親の目を気にして焼酎の瓶を自室に隠し、おやすみなさいの挨拶とともに白湯を飲むようなふりをしてポットにお湯を入れて2階に上がると言っていた。
そして、しょっちゅう電話をかけてきたのでずっと話を聞いていた。
毎日毎日2人でピーターパンの気持ちを想像し続けているうちに、友人は正気を取り戻し「あいつの気持ちなんて考えたってわかんね」と言って焼酎をキッチンのシンクに全部流しに行った。
友人の完全復活だった。
思い出したらまたイラッとしてきた。
今さらだけど友人を傷つけた罰として、大事な会議がある日の朝、電車に乗り遅れる呪いをかけようと思う。
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