ありえないシチュエーションで育まれる友情『カラオケ行こ!』
今日11月3日は「まんがの日」だそうだ。
それならばマンガ感想文を書かないと!
ということで今日の感想文は「カラオケ行こ!」である。
『女の園の星』で大人気の和山やま先生が2020年に発表した作品だ。
つい先日綾野剛さん主演で映画化も発表された。
楽しみ♡
「女の園の星」はとにかく会話が面白い。
女子高の先生と生徒が日常の中で繰り広げる普通の会話が面白くてツボに入ると声を出して笑ってしまう。
電車の中は要注意だ。
それに比べてこの「カラオケ行こ!」はシチュエーションが普通じゃない。
反社会的勢力の1人である成田狂児(39)が組長主催のカラオケ大会でビリになりたくないばっかりに、合唱部部長の中学生聡実君に歌を教えてもらう為カラオケに誘う物語だ。
カラオケ大会でビリになると組長に変な刺青を入れられるからだ。
こんなとんでもないシチュエーションにビビる聡実君だがなんだかんだ狂児に歌い方を教え、時には大勢の反社の皆さんを相手に持ち前の毒舌を振るいながら歌の指導をする。
実は聡実君本人も中学生最後の合唱コンクールが控えていて練習に忙しい。
ただ声変わりもあり、思ったように歌えない事に苦悩し時には脳天気(に見える)な狂児に八つ当たりをしたりする。
まだ中学生。仕方ない。
というより狂児が一方的に巻き込んでるんだから当然だ。
でも狂児はものすごく聡実君を大事にしているし聡実君も実は狂児が大好きになっている。
この辺がすごくほっこりする。
いつまでも一緒にカラオケ行ってほしいな。
「カラオケ行こ!」は狂児の人としてのかわいらしさがすごく魅力的だ。
隣の席にいたら多分ずっと話してるし、飲み会では絶対に隣の席に座りたい。
そんなかわいらしい狂児と真面目で毒舌な聡実君の友情を見守る「カラオケ行こ!」
ちょっと読んでみようかなと思える1巻完結も魅力的!