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あにき、誕生。

先月、待望の第二子が誕生した。

長男を産んだのは2019年12月。
それからちょうど5年と2週間後に
次男坊が生まれてきたことになる。

長男がいるので今回は計画分娩の予定だったけど、
なんと計画入院日に日付が変わる直前
陣痛が始まり、自ら出てくるというミラクル。

超空気を読む男なのか……
計画的な男なのか……。
はたして、どんな個性を発揮するのだろうか。
乞うご期待。



で、次男坊が誕生したので、
我が家には、“兄”も誕生したということになる。

長男を“兄”として見たことがなかったので、
なんとも不思議。
そして親のこちらも、なんだか、こそばゆい。
あの甘ったれで、ママっ子な長男が兄とは……。

当の本人はというと、
いろいろな感情が入り乱れながらも
たくましく、自ら心も成長させようとしている。

例えば妊娠中は
「ボクのおもちゃ、食べないでね〜」
と、お腹に話しかけていた。
大事なおもちゃを
ヨダレでベトベトにされたくない、と
強く思ったのだろう。
平和的に折り合いをつけられるよう
超早期から( さすがに、お腹の赤ちゃんが
その段階に達するには1年以上かかるけど!?
と思ったけど、そのくらい先を見通して
リスク回避思考が働くのが長男の特性)
伝えておくという手段に出た。

また、七夕の短冊には
「ママが入院しないで赤ちゃんが
産まれますように」
と、お願いしていた。
ほぼ初めてママがいない数日間を過ごすことに
大きな大きな不安があったのだろう。
そして、お願いしても叶わないことを悟っているものの、
藁にもすがる思いでお願いしたのだろう。

出産日が近づいてくると
「赤ちゃん、楽しみぃ〜(ハート)」
と言っている日もあれば、
「ママが入院しちゃうのは寂しい〜(涙目)」
と、日々揺れ動いているのが、
手に取るようにこちらにも伝わってきた。

そして、出産当日。
立ち会うためにクリニックに来る道すがら、
パパに
「色んな気持ちが混ざってる」
「温かい気持ちもある」
と、話していたらしい。

そして、誕生。

赤ちゃんを前に、唐突に
「あにきだよ〜。」
と自己紹介を始めた。

" あにき"って……
どこでそんな呼び方覚えた!?

あまりも突然登場したやや古風なワードに
親は2人そろって吹き出してしまった。
アニメのキャラクターも、
保育園のお友だちも使ってない。
だけど、どこかで聞いて、
いいなと思ったらしい。

1番、"お兄さん"っぽいと。

ママっ子で、入院期間中、
ママと一緒に寝られないことが
人生最大の危機で、
とっても寂しい。
だけど、自分は"兄"になったのだという
プライドもある。

だから、自分はかっこいい頼もしい
お兄さんになったんだと
1番お兄さんっぽい響きの言葉で
自分を納得させようとしている。

「あにき」という響きに
そんな意志が感じられた。

実際、出産当日は夕方まで病室にいて、
赤ちゃんの前では、
「かわいぃ〜〜」を連発していて
ちょっと泣き声がすると
すぐにトントンしていた。

でも、帰宅時間が近づくにつれ、
私の横でゴロゴロしたり、
ぎゅーぎゅーしたり、
寂しさも増していた。

帰り際には涙をポロリと流しながら、
パパに抱っこされながら帰宅。
就寝時には、涙を流しながら寝たそうだ。

感情があっちこっちに振れながらも
兄としての階段を登りはじめた長男。
そうやって成長しようとしている姿が
すでに頼もしいぞ、あにき。

#育児日記

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