マガジンのカバー画像

お菓子の裏側

159
あらゆるジャンルのフランス菓子を食べて、作って、教えて、取材してかれこれ30年。それでも、まだまだ迷路に舞い込んでは、美味しいお菓子とは何ぞや?を追求する日々。しかし、ある日その…
運営しているクリエイター

#ガレットデロワ

ガレット・デ•ロワの起源について

ガレット・デ•ロワの起源について

ガレット・デ・ロワはEpiphanieエピファニーのお菓子です。エピファニーは日本語にすると公現祭。何が公に現れたかって?それはですね、キリストなんですよー。

一応世の中的には、クリスマスが生誕と言われていますが、そのキリスト誕生を聞きつけて、東方からバルタザール、メルシオール、ガスパールの3人の聖人(王とも博士とも言われている)が、誕生地、ベツレヘムの馬小屋に到着し、キリストに謁見し、お祝いの

もっとみる
ガレットデロワ。三賢人とは誰⁈

ガレットデロワ。三賢人とは誰⁈

ガレットデロワの三賢人。
赤い星を見て東方からベツレヘムにやってきて、キリスト誕生を知った三賢人は、王とも博士とも呼ばれ、ガスパール、メルシオール、バルタザールという名前です。3人なので、Galette des Roisと最後、Roi(王)が複数になります。中に一人黒人がいます。

この人たちが、キリスト(12/25に産まれたことになってはいるが)誕生を知って初めてその存在が世の中に広まったわけで

もっとみる
今こそ全国民に知ってもらいたいガレットデロワのこと。

今こそ全国民に知ってもらいたいガレットデロワのこと。

今こそ全国民に知ってもらいたい、意外とまだ知られていないGalette des Roisのことと、私が選んだフランスガレット3作品2019-2021。

1. 本来は、1/6の公現節にいただきます。キリストはクリスマスに生まれたことになっているけど、その時は誰も知らなかった。東方から来た3人の賢者(聖人。王とも呼ばれている)によってこの日初めて世の中に知らされた。なので、公に現れたと書きます。

もっとみる
実力派シェフ5人のガレット デ ロワの最後の仕上げテクニックについて聞いてみた!

実力派シェフ5人のガレット デ ロワの最後の仕上げテクニックについて聞いてみた!

昨日の、大使館ガレットデロワパーティーには、名だたるシェフが集合。それぞれの秀逸なガレットを持ち込みむ。と、そこで、談笑していた5人のシェフたちに、ガレット作りでガレット作り目指す人が必ず悩む最後のツヤ出しの仕方について聞いてみた。10人10色。皆、それぞれ自分のやり方を持っている。だいたいこの類いの話をしてもらうと、長〜い議論になる人たちだが、そこは、そうならないように、話を戻しつつ細かく聞きだ

もっとみる
人はなぜガレット デ ロワを食べるようになったのか。その歴史。

人はなぜガレット デ ロワを食べるようになったのか。その歴史。

ガレット・デ・ロワとは  1月6日の公現祭(エピファニー)にフランスで食べられるお菓子のことである。その構成は、パイ生地の中にアーモンド風味のクリームが挟んであり、表面の模様は、太陽や麦、葉模様など自然への感謝を表すものが 伝統的。年が明けるといっせいにフランスのお菓子屋さんやパン屋さんで、紙でできた王冠といっしょに売られ、それを買って家族や友人たちが集まり、何人かで切り分けて食べる。最近は、1月

もっとみる