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#ワイン

なんでもない日のとんでもないお酒の話

なんでもない日のとんでもないお酒の話

結婚祝いにいただいたドンペリっていうのが、ずーっとカーヴに眠っておりまして、まあその頃は、どういう日に飲むのかも考えてもいませんでしたが、もうあれから32年も経ち、改めてミレジメ(ブドウ収穫年のこと。シャンパーニュは普通ミレジメがなく、数年分のワインを合わせて安定した味にする。ドンペリニョンは良い収穫年にしか造られないので、ミレジメがラベルに記載されているのです。で、ドンペリはモエ・シャンドン社が

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アルザスワイン、まとめ

アルザスワイン、まとめ

アルザスワインの特徴は、シャトーでも村の名前でもなく、「リースリング」や「ゲヴェルツトラミネール」というように、ぶどうの品種をラベルに記載することである。白ワイン用の6品種、赤ワイン用の1品種の個性を知れば、アルザスワインを楽しめる。

アルザスのブドウ畑は、ヴォージュ山脈の東斜面、南北に約100キロにわたって長く続き、それに沿ってワイン街道と呼ばれる道が通っており、その界隈にはアルザスの真珠と呼

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サヴォワのワイン、まとめ

サヴォワのワイン、まとめ

アルプス山脈の斜面、レマン湖の南の標高200~400mで生産されるワインは、繊細な白ワインが多い。夏と秋は天気に恵まれるが、冬は厳しい寒さのため、ぶどうはその寒さに耐える品種から成る。土壌は、石灰岩と泥灰土そして氷河が運んできた沖積土が混ざる。

主なAOCワイン
1、 クレピーCrepy:シャスラというぶどう品種から作られる辛口ワインを生産
2、 ヴァン・ド・サヴォワVin de Savoie:

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コート・デュ・ローヌのワイン、まとめ

コート・デュ・ローヌのワイン、まとめ

スイスから流れるローヌ川が、リヨンの町でフランス南東部へと方向を変えて、地中海へ注ぎ込むのがローヌ川。この流域の町ヴィエンヌからアヴィニョン市まで約200kmにわたって広がる丘にコート・デュ・ローヌのぶどう畑がある。太陽がさんさんと降り注ぐこの地で育つぶどうは、良く熟し果実味も豊富。それらのぶどうから造られるワインも力強い味わいと香りが特徴的だ。丘は北と南に分かれ、北は大洋性気候で冬は寒く、雨も多

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コルシカワインまとめ

コルシカワインまとめ

コルシカのブドウ畑は古くギリシア時代から存在しており、ワイン造りは細々と行われていたが、1960年代のアルジェリア独立に伴い、コルシカ島に移住した人たちがワイン造りに携わることによって量産されるようになる。しかし品質が伴っていなかったため、1980年に品質改良がなされた。
海抜300メートル以上の高台にあるぶどう畑は、夏は高温で冬は平均気温3℃。さらに海からの風の影響もありブドウ栽培に適した土地と

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ボルドーワイン。とりあえずこんなこと知っておくと便利かも?

ボルドーワイン。とりあえずこんなこと知っておくと便利かも?

ボルドーのワインには、シャトーXXXとシャトーの名前が入っていることが多いが、
シャトーとは、本来お城という意味。しかしここで言うシャトーは、ワイン生産者のことで、ボルドー地区には、約8000のシャトーがあるという。

ボルドーとは、au bord de l’eauつまり、水のほとりという意味である。ジロンド県に流れるガロンヌ川とドルドーニュ川が合流したジロンド川が大西洋の注ぐ、まさにこの水のほと

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