北条氏政
2017年の大河ドラマ「真田丸」を見ています。
北条氏政が登場するシーン。いつも、ご飯に汁を何回かかけて食べています。北条氏さまの汁かけ飯の逸話、というものがあります。
氏政が、父の氏康を食事をしていた時のこと。氏政がご飯に汁をかけて食べていたのですが、汁が少なかったので、もう一度汁をつぎ足しました。ご飯に何度も汁をかける氏政を見た父の氏康は
「毎日、食べているのに。かける汁の分量も満足に量れないのか・・・」
と嘆きました。そして、その程度の判断ができない者に、国を治めること、家臣を束ねることができるはずがない・・・。ここまで関東で領地を広げてきた北条家だが、氏政の代で終わってしまう・・・・。と言ったそうです。
また、もう一つエピソードがあります。
氏政が領地を見回っていたとき、農民たちが畑で麦を刈っていました。それを見た氏政は
「あの麦を昼飯にしよう」
と言いました。家臣たちはそれを聴いて、
「今、収穫したばかりの麦をすぐに食べられると思っているのか?」
とドン引きしたそうです。
そんなエピソードが残っていることから、ちょっとおバカさんな殿様として描かれることが多い北条氏政。がしかし!脚本の三谷幸喜さんは、今までと違う描き方で氏政を表現したいという想いがあったそうで、氏政にこんな台詞を言わせました。
「先を急ぐな。食べる分だけ汁をかける。少しずつ、少しずつ。ワシの食べ方じゃ。北条の国盗り、ゆっくり味わおうではないか」
氏政の汁かけ飯の、新たな解釈が生まれた瞬間でした。
ただ、この汁かけ飯の逸話は後世の創作とも言われています。いつ、誰が作った話なのかははっきりしていません。後に北条氏を滅亡に追い込んだ氏政の愚かぶりを強調するため、無理に作ったのでは・・・と考えられているようです。
真田丸では、サイコパスな人物として描かれている氏政。物語の展開と共に顔がどんどん白くなっていきます。読めない展開、新しい解釈。さすが三谷幸喜さんの描くドラマは面白いなぁと思いました!
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?