相談員としての構え
今回のノートでは、私がソーシャルワーカーとして相談対応に当たるときの「構え」について書こうと思う。
なお、昨日、「公務員試験の自己PRで、自分はエロいと自白したが受かった」話を書いたが、今日は下ネタではない(ただし、今回のノートでは乳房、乳首、おっぱいなどの言葉が度々出てくる)。
どっしりと構える母親
私は、ソーシャルワーカーとしてクライエントの面接にあたるとき、「どっしりと構える母親」をイメージする。
それは、赤ん坊にとっての「大きな乳房」でもあるといえる。
赤ん坊は、言葉にできない不安・不快感を感じることがある。例えば、それは「お腹が空いた」のかもしれない。しかし、「お腹が空いた」のだともわからず、自分の中にただ「言葉にできない不快感」があり、苦痛を感じ、泣きわめくことによってその不快感を外に出そうとする(あるいは、泣きわめくことでしか対処ができないでいる)。
それを見た母親は、泣きわめく赤ん坊をみて、それが「お腹が空いた」サインだと気づき、ゆったりと自らの乳首を赤ん坊の口に含ませ、また優しく語りかける。
赤ん坊は、不安を感じながらも、温かいお母さん、あるいはお母さんの乳房に包容され、満たされていく。同時に、お母さんの「お腹が空いてたんだね」という優しい声掛けで、その不快感が意味付けされ、徐々にその不快感や不安ーーこの場合は飢えーーに耐える力も母親から得ていく。
心の洗濯機
クライエントも、自身の中で未処理、未整理な不安、感情を持っている方がみえる。
そのような方に対して、面接を通して、ソーシャルワーカーが解釈し、本人が持ちこたえられる形(言葉、見方、考え方)にして返す。
このようなやり取りの中で、クライエントは、その問題・課題が解決できるようになるだけでなく、不安に対する耐性もつき、どっしりと構えられるようになることがある。
このような特徴から、私は、コミュニティソーシャルワーカーとして、自分を「あなたの心の洗濯機」と銘打って周知していた(本当は、「あなたの大好きな大きなおっぱい」にしたかったが、クレーム対応で1日が終わりそうなのでやめておいた(笑))。
コインランドリーのように、気軽に相談してほしい。そして、きれいになった衣服を着ると元気になるように、悩みや不安を一緒に解決し、すっきりしてまた日常に戻ってほしいと思い、このようなネーミングとした。
ソーシャルワーカーとして、これからもどっしりと構え、包容力のある乳房でいたいと思う。