見出し画像

エストニアの夏の終わりとSADシンドローム。

エストニアの夏が終わった。

毎度変わることなく短い夏だった。今年はエストニアにしては猛暑となり、エアコンのついてない家、部屋が当たり前だったエストニアでは店頭から扇風機が消え去ったくらい暑い夏だった。

質の悪い道路工事が原因かアスファルトが溶けるといった現象も各地で目撃された。

田舎ではアブが猛威をふるい、外でゆっくりしてられないほどだったとか。。。。

そんな夏も今となっては過去のもの。

まだ8月も終わってないのに気温が10度を下回ることもある状況。。😅

そしてそれに追い打ちをかけるように、雨ばっかりのどんより天気ときた。

この季節の変わり目は体調だけでなく精神面にもかなりな負担となる。

SADシンドローム (季節性情動障害)という言葉を知ってますか? ヨーロッパ北部では定番のことで、日の長い夏が終わり、今度は夏と逆の暗い暗い冬がやってくる。そうすると体内でのいろんなホルモンのバランスが崩れ、体や気分、ムードに影響を及ぼします。

他にもWinter depression (冬季うつ病)などの名でも知られています。

エストニアでは冬至近くなると朝は9時になっても薄暗く、15:30には再び暗くなるくらいです。よく現地の人から、「エストニア寒くないの??」と聞かれることが有りますが、「いや、寒いのはいいんですけど、暗いのが大変です。」といつも答えています。

家電を売っているようなところでは太陽光を模倣したお顔用ライトがあり、それを一日何度か浴びることでセロトニンの放出を促す。という風に言われていますが、そこそこの時間をこのランプの前で過ごさなければいけないので実用が難しい場合が多かったりします。

こういった人工的な光を使う療法を光療法などと呼んだりしています。商品名も、SADライト・ランプなどの名で知られています。

統計的に見て、一番このSADシンドロームになりやすいのは20代から30代後半くらいまでの女性のようです。実際うちのヨメも多少なり影響がでるようで、サプリメントなどでも補うようにしています。

この時期一番必要になってくるのはビタミンDです。サーモンや豚肉など脂肪分の多いお肉にたくさん含まれていますが、エストニアでは魚が高く、またサーモンのほとんどはノルウェー産の養殖なので、たくさん食べるのもちょっと腰が引けます。

なのでやっぱりサプリに頼りになることが多いです。

一番辛いのは10月から12月前半くらいまででしょうか?一番真っ暗なのは冬至近くのクリスマス時期なのですが、ここまでくると街も家の中もフェスティブな雰囲気になって気分が上がるのでなんとかやってけます。

なのでその時期に辿りづくまでが勝負だったりします。😵

なので寒くなってきたらできるだけポジティブなことに集中するようにしてます。暖炉の前でヒュッゲタイム、夏に作ったお酒を飲みながらディナーパーティー、サウナで身体の芯から温まる。。こうして書き出すと決して冬も悪くないように思えますが、それでも暗さを克服するのは簡単ではありません。

生き物にとっていかに「光」が必要不可欠なものか、身を持って知れる経験です。


今年もがんばってこー

書くことを仕事にするための励みになります。