今年2回目のアウェイ京都遠征に行ってきた話
今年1月のJリーグ日程発表直後、アウェイ京都に関して「アウェイ京都、2月とお盆は厳しい」などと言っていた。
しかしそんな言葉をあっさりと裏切り2月のルヴァン杯に参戦。「8月にまた来るからな!」と言い残し、
遠征記まで書いていた。
我ながら実にチョロい。
というわけでこちらも当然の如く参戦したリーグ戦でのアウェイ京都遠征の思い出を備忘録代わりに記していきます。
ちょうど6000字と長いし埋め込みも多いんで、目次を見て気になる箇所から読むのがおすすめです。全部読んでくれたら泣きます。
移動手段の手配の話(お得なきっぷ)
今回のアウェイ京都遠征にあたり、移動手段は以下の方法で手配しました。
東京~京都(往復&1泊分の宿):JR東海ツアーズ 新幹線ダイレクトパック
京都→福知山、福知山→亀岡:J-WESTチケットレス(特急券のみ)
福知山~丹後半島各所:もうひとつの京都周遊パス(海の京都エリア 2日乗車券)
1.JR東海ツアーズ 新幹線ダイレクトパック
今回の遠征は3泊4日(8/4(木)夜〜8/7(日))の旅程でした。移動と1泊目の宿に使ったのはJR東海ツアーズの新幹線ダイレクトパック。往路列車乗車日は宿の予約も必須ですが、復路乗車日を後ろ倒しできるので1泊4日のプランを購入できます。
「せっかくの京都だし泊まってみたいホテルが複数ある」なんて方にもおすすめです。
また東京駅からだと甲信越、東海、北陸、近畿、中国、九州方面でも設定があります。
2.JR西日本 J-WESTチケットレス(特急券のみ)
JR西日本のネット予約「e5489」では乗車当日もしくは前日に限り関西圏の在来線特急の指定席特急券がかなりの割安で購入できます。ネット限定チケットです。予約が前日か当日にしかできないのが玉にキズで、さらに乗車券は別途自分で用意する必要がありますが、乗車券に関しては交通系ICカードが使えたのでそれも問題なしでしょうか。
今回は京都→福知山、福知山→亀岡間の在来線特急乗車時に利用しました。
3.もうひとつの京都周遊パス
京都府による事業として、新型コロナウイルスの影響で利用客が減少している府内公共交通の活性化を目的とした周遊きっぷが販売されています。(期間:令和5年3月20日(月)まで。売り切れ次第販売終了)
上記4エリア4種類があり、それぞれ価格や利用範囲等が設定されているのですが、一定の条件を満たすと特別価格で購入できます(購入場所、タイミング等諸条件あり。購入前によく確認しましょう)。
私は「海の京都エリア」の2日間乗車券を「JR山陰本線利用で、片道の「京都・二条・亀岡」~「福知山・東舞鶴・西舞鶴」の普通乗車券と特急券を提示」して割引価格で購入しました。
が、実はサンガスタジアムbyKYOCERAで開催されるJリーグ試合の観戦チケットを持っていて、かつJR亀岡駅構内の観光案内所で購入するなら4種類いずれの周遊きっぷでも割引価格で入手可能なのです。
私は3月27日に京都サンガF.C.のプレスリリースを見て存在を知り、さらにリンク先の京都府ホームページを確認した時点から利用を検討していました。
遠征1日目(8/4(木))
関東~京都への移動
今回も仕事を終えてから定時ダッシュで新幹線に乗り、試合2日前の夜に現地入りしました。
理由は翌日朝早くから丹後半島へと移動したかったから。
とはいえホテルに直行するのも気乗りしなかったので京都駅ビルを散策。
京都駅ビル、素敵な風景がたくさん撮れるので写真好きと建築好きには特におすすめです。首都圏なら東京国際フォーラムと肩を並べられる場所なのでは?「京都駅 撮影スポット」あたりで検索すればおすすめ撮影スポットのまとめがたくさん出てきます。
遠征2日目(8/5(金))
京都駅~福知山駅(JR嵯峨野線・山陰本線)
2日目は朝から福知山経由で丹後半島へ。
京都~福知山間は嵯峨野線~山陰本線にあたる路線なので特急列車も亀岡へ行く普通列車の隣のホームから出発します。したがってJR京都駅の、京都サンガF.C.に対する気合の入れようも自然と目撃可能。
道中では一足先にサンガスタジアム by KYOCERAを車窓から眺めることもできました。
福知山駅~宮津駅(京都丹後鉄道)
前述の「もうひとつの京都周遊パス(海の京都エリア)2日乗車券」を福知山駅の京都丹後鉄道窓口で購入。本来なら大人3,000円ですが、京都~福知山間のJR在来線特急券を持っていたので1,000円でした。なんと2,000円引き!
この周遊券があれば京都丹後鉄道の特急列車自由席も乗り放題です。
宮津駅(京都丹後鉄道)~経ヶ岬
京都丹後鉄道の宮津駅で下車後、丹海交通の路線バスに乗り換えてさらに北上しました。このバスも「もうひとつの京都周遊パス(海の京都エリア)2日乗車券」のカバー範囲なので200円区間なら乗り放題です。
今回、当初は伊根まで行く計画を立てていました。ところが出発数日前に丹海バスの時刻表を眺めていたところ、朝7時台に京都駅を出発すれば経ヶ岬と伊根を1日でハシゴできることが判明。「とりあえず伊根に向かって、それから気分で経ヶ岬まで行くかどうか決めればいいや」と思ってバスに乗り込みました。
結果、あっさり伊根を通過。いざ経ヶ岬へ。
経ヶ岬
そんなわけで終点の経ヶ岬バス停で下車。
ここで経ヶ岬バス停から経ヶ岬灯台まで1.4キロも距離があることが発覚。
しかもバス停から経ヶ岬灯台までのルートは2種類あることも知らず、選んだルートが駐車場を経由しない方だった結果。
全く整備されていない道を登山することになりました…
とはいえ無事に経ヶ岬灯台へ到着。感激もひとしおです。
天色に晴れ渡る空と紺碧の日本海、それを分ける水平線が全て見える景色は言葉を失うほど。
惜しむべきは経ヶ岬バス停に着いてから伊根に戻るバスまでの時間が1時間強しかなかったこと。もう少し時間があれば山頂展望台に寄ったり柱状節理の岩場もちゃんと見れたのに。
それどころか帰りは駐車場経由の、ちゃんとハイキング向けに整備されたルートで経ヶ岬バス停まで戻ったにもかかわらずギリギリでしたね…
※展望台からの景色はこちらのサイトでお楽しみ下さい。
https://丹後.com/tankentai/kyogamisaki2.html
伊根の舟屋
経ヶ岬バス停から再び丹海バスに乗り、伊根へ戻りました。
まずは道の駅舟屋の里伊根で遅い昼食。ちょうど今が旬の岩牡蠣を頂きました。ひたすら美味。
伊根の舟屋とは1階が船の格納庫、2階が生活の場となっている伝統的な建築群なのですが、今でも地元の方が生活の場として日々暮らしている場所です。初めて画像を見た時から行きたいと思っていました。
伊根湾は日本海側では珍しく南側に開けた場所で、三方を海に囲まれています。また一年中海が穏やかで地盤がしっかりしているから舟屋が建てられたそうです。
そしてずっと見たかった伊根の舟屋を高台から眺望で楽しんだり、遊覧船に乗って近づいて見たり。
今でも地元の方が日々暮らしている場所なので地上からは写真を撮ることもせず、暮らしを邪魔しないよう静かに散策したり眺めたりしていました。静かに歩いて空気感を味わってこそ街の魅力をより感じられる土地だと思います。
遠征3日目(8/6(土))
天橋立
前日の夜は宮津駅周辺で泊まりました。
そしてこの日も「もうひとつの京都周遊パス(海の京都)2日乗車券」を活用します。
まずは天橋立へ。天橋立ビューランドで記念撮影。
もちろん定番の股のぞきも。
Twitterのフォロワーさんから「松林の中に背番号と同じフォントが浮かんでいる」という主旨のリプライが来てびっくり。
どなたか背番号7番のユニフォームをお持ちの方、続いて頂けませんかね?
天橋立ビューランドから下山してからはレンタサイクルで松原を疾走し、船で天橋立駅方面まで戻りました。松原も船もとても涼しかった。
次来た時は傘松公園側の天橋立も巡りたいものです。
亀岡駅
亀岡駅へは15時少し前に到着。
いくらスタジアムが駅の目の前だからって、ここまでクラブ色に染め上げてくれる亀岡駅は純粋にすごいと思う。正直羨ましい。
駅の改札を出てスタジアムとは反対方向に曲がってすぐの観光案内所では亀岡土産がたくさん売られていました。
前述どおりここでも「もうひとつの京都周遊パス」を購入できます。
試合の話
試合は2-1、しかも後半アディショナルタイム8分逆転ゴールで劇的勝利!(公式記録)
実は前から2列目の、武藤選手のがってんゲーフラの真後ろの席だったんですよ。ゴール決めた直後、武藤選手が電光掲示板を超えて自分の方向に向かって吼えた時には昇天するかと思いました…言葉にならない。
遠征4日目(8/7(日))
サンロイヤルホテル亀岡駅前
前日の試合終了後、実はスタジアム目の前の「サンロイヤルホテル亀岡駅前」に宿泊していました。
朝食は前日の試合前に「かめおかecoマルシェ」で購入していた「魚留 河原町店」さんの焼き鯖寿司。これもサンロイヤルホテルに泊まっていたからこそできる技でしょうか。試合を終えても美味しいスタグルを堪能できて幸せ。
保津川下り
チェックアウト後はせっかく亀岡に泊まったならということで保津川下りに乗船。乗船場はスタジアムのバックスタンドの目の前です。
京都観光でまさかの3日連続乗船。保津川の水の上は涼しくてどこを見ても緑がいっぱいで風流そのもの。
ランチタイム(トレヴァッリtrattoria Trevalli)
ランチは京都住みの、中学生年代のサッカー指導者やってる友人と伏見のイタリアン・トレヴァッリへ。
柏レイソルの小屋松知哉選手が今年1月にSNSにUPした投稿を見た時から行く気満々でした。
小屋松スペシャル食べてみたいな…と思いつつ席だけ予約して行ったところ、月の数量限定ランチのメインがまさかの小屋松スペシャル!私持ってる!
同行した友人と美味しい美味しい言いながら食べてました。隣のグループはどうやら京都サンガF.C.サポーターの方々だったようです。
店内には京都サンガを中心とした数多くのJリーガーの写真やサインがあります。現柏レイソル所属だと清水エスパルス時代の中村慶太選手の写真とサインもありました。
今度はディナーで行きたい!
そして友人と別れ、京都駅でお土産を購入して帰途についたのでした。
遠征アディショナルタイム
帰宅してお土産を披露するまでがアウェイ遠征だと主張したい。
※ちなみにこのムーブの先駆者は柏レイソルの北爪健吾選手です。↓以外にもたくさん投稿があるのでぜひ北爪選手のInstagramを見てみて下さい。
質問コーナー
Q:なんでこんな旅程組んだの?
A1:暑いから
冒頭でも書きましたが、今年1月の日程発表当日にリーグ戦のアウェイ京都戦が8月上旬だと把握した瞬間「厳しい」と直感しました。暑いうえにお盆ハイシーズンやなんて絶対高いやん、という意味でです。
A2:混むと予想したから
次に思ったのが「京都市内もスタジアムも絶対人多いやろな」ということ。市内観光するにも、試合終了後に亀岡駅から電車に乗るにも大変だと予想したのです(1月下旬時点では夏にコロナがここまで猛威を振るうことも、そのせいで現地参戦を断念する人が続出することも想像すらしていない)。なので3月6日時点でサンロイヤルホテルを予約し、ここを起点に5か月かけて旅程を組んでいきました。
A3:伊根の舟屋に行ってみたかったから
今回のリーグ戦アウェイ京都遠征にあたり、2月のルヴァン杯でのアウェイ京都遠征の時点で大垣書店(京都サンガF.C.のスポンサーやってる大型書店)で京阪神エルマガジン社のローカル観光雑誌を複数買い込み情報収集していました。
その過程で知ったのが伊根の舟屋。写真を見た瞬間「これは行きたい!」と一目惚れ状態に。その話を伏見でランチした友人にオンライン飲み会で話したらおすすめされたのでここはマストでした。
A4:京都市内の観光名所はだいたい1回は行っているから
実は祖父母が大阪の北の方に住んでいた関係で、幼稚園時代から(主に夏休み、お盆の時期に)帰省するとほぼ必ず京都観光をしていました。
また大学が大阪でして、京都の某二輪車専門教習所で普通自動二輪免許を取りに通っていた時期に京都観光をしまくっていました。(「西院の教習所から八坂神社まで四条通で1本道やから歩いても余裕やろ?」と思って実際に歩いたら1時間以上かかったのは心底アホやったと思う。)
それ以外にも大学時代のクラブの関係で京都の某大学に年数回出入りしていたのでついでに観光名所を巡ったり、2019年のアウェイ京都遠征では白峯神宮に参拝して柏レイソルのJ1昇格祈願をしたりもしています。
なので今回は洛中の観光は回避してもいいかな、と思い至ったのです。
まとめると
「京都は満喫したいけど伊根にはどうしても行きたいし暑いのと混んでるのは回避したい」と考えた結果、丹後半島巡りを中心に船に毎日乗って涼を求める旅程が出来上がったのでした。
Q:行ってみてどうだった?
最高でした!!!
丹後半島がこんなにいい場所だとは正直思ってなかったです。ぜひまた巡りたい。
それにもうひとつの京都周遊パスの、他の地域版にも行ってみたくなりました。販売期間が来年の3月20日まで(売り切れ次第販売終了)なので来年は開幕から3月中旬までの間にアウェイ京都に当たらないかなーと思っているくらいです。
だって冬の京都ってめちゃくちゃいいじゃないですか!
雪見たいじゃないですか!!
改めて洛中もいいじゃないですか!!!
なので今から日程発表がとても楽しみです。京都サンガF.C.さんお願いだからJ1残留してください(懇願)
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さいごに
試合や観光以外にもずっとご挨拶したかった京都サポさんにご挨拶できたのも嬉しかったし、とにかく楽しいが溢れた遠征だったのですが。
試合終わってサンロイヤルホテルに戻ってTVつけたら世界ふしぎ発見がやってて、天橋立と伊根が取り上げられてたのにはびっくり。
推しクラブの親会社が一社提供でやってる番組で自分が前日と当日行った場所が取り上げられてるってどんな豪運なんだ!