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マデイラ島でトレラン参戦:Trail do Porto Moniz long course (25k、1700m+)

2月頭、マデイラ島の北部にあるPorto Monizという小さな街で開催されるトレランレースに参戦。9月にスイスでのレース以来トレランは出ていないし、11、12月は寒さもあって走ること自体サボっていたので不安はありつつ25km、1700m+。大会自体は他に短い10kmほどと長い40kちょいの3カテゴリあり。

1、FuncialからPorto Moniz

Porto Monizは島の北西の街、Funcialからはバスで行けるが、曜日によるが1日数便なので時間を調べていく必要あり。2h半くらい乗るのに破格の2.6ユーロ。バス道中は基本絶景。Google mapで都市間バス情報はないがHPで検索可能。

僕は10時funcial発80系統のバスに乗ったが、まさかの1日1便。

あと時間が合うなら139系統もSao Vincent経由でPorto Monizまで行く。HP見てもFuncialとしか書いてなくどこ発やねんと色々前日に聞き込みをしたが(1日1便を逃すわけには行かない)、どうやら東行きはRodoesteという赤色のバス停に停まるらしい。Avenida de Marに東行きバスは停まるらしいのでそこから乗った。

車窓の絶景
傾斜がすごい

2、Porto Moniz

思ったよりも小さな街だがおそらく夏は観光客も多そうで小さなスーパーやレストランもある。海沿いの猫の額ほどの土地に主要施設があり、住宅や学校などは山にへばりつくようにあるので街中も坂が多い。

Porto Moniz
斜面にへばりつく家

3、前日受付

前日15-18時がCheck In、BiB受け取り。とりあえず16時ごろ行ってみるが一瞬で終わり。パスポート渡してゼッケンとマデイラ名産のはちみつケーキBolo de melがもらえた。この場で明日シャトル利用するか聞かれたので申し込む。物販なし。後から気づいたが金曜もBib受け取りやっていててっきりPorto Monizかと思ったら金曜はFuncialだった。

4、当日〜スタート

7時半シャトル集合、ホテルの朝食が7時半だったので少し早めに行って入れてもらってクロワッサンや卵をかきこみ一個クロワッサンをテイクアウトさせてもらう。他に別途買っていたバナナとジュースを持って急いでシャトルに。(45分発でシャトルも複数台あったので結果的にそんな急ぐ必要はなかった)

シャトルバスに乗りにいく道中の朝焼け(7時半)

洗って干しておいた帽子を忘れたことに気づく、がどうしようもない。絶景の中をバスは走り8時くらいにSeixialから少し奥に入った山間の村にあるスタート地点に到着。仮設トイレ2このみだが3つある各カテゴリでそれぞれ200-300人の参加者のようで時間もずれているので問題ない。山間の谷間でまだ太陽もさしていないので雨具を着ているが少し肌寒い。既にスタートしているUltraカテゴリ(43k)の選手の上位集団が通っていくのでみんなで応援している。10分くらい前からスタートに集合してカウントダウンしていざ出発。

スタート
スタート地点近く(アップのジョグ中)

5、スタート〜CP1

最初1kmほどは比較的平坦なところを走るがその後トレイルに入りひたすらジグザグ登っていく、とりあえずレベル感もコースもなにもかも不明だが山に入る前に後ろすぎるとシングルトラック抜かしにくそうなのでざっくり20番前後につく。まだ身体が寝ているのか重く感じる、昨日ビール2杯飲んだからかも。普段レース前日は我慢しているが、半年ぶり久々のレースで調子もわからずなんかマデイラの気候とビールが安いポルトガルのせいで飲んでしまった、などと別に好きで勝手に走ってるだけなのに言い訳めいたいことを考えながら進む、なぜ。

最初のCPは7kmちょっとのところだが800mほど登る、そして最初2kmと後半3kmほどはゆるやかなので実質3kmほどで800mほど登る。石段などもあり結構しんどい。

いきなりずっと登りできつい

朝イチなので身体にあったまっておらず、早速久々のトレイルに弱気な考えばかりが出てくるし実際地元ランナーたちの数人ここで抜かされた。

山を登り切ると一気にひらけたところに出てきて景色が最高、2k弱程の区間だがここはこのコースのハイライトだろう。海も見えるし世界遺産に登録されているマデイラの森林(氷河期の影響を受けていない珍しい森らしい)ユニークな風景でよい。

右奥が海
これを見たかった

この森区間を抜けると最初のCPがあったがまだ水もあったし、オレンジだけ食べて通過。

6、CP1〜CP2

次のCPまでは5kmちょっとで下りなので割とするする30分ほどでいけた。森の中を下っていくが走れる程度の傾斜ではあるが、足元は結構どろどろしていて足を取られる。前を走っていたランナーはぬかるみにハマってそのまま進もうとしたら靴が脱げてしまっていた。僕もぬかるみにハマり足がドロドロになる。2箇所ほどロープもあった。比較的個人的には走りやすく直前の絶景もあって一番ノッて楽しく走れた。

小川も数箇所あった

7、CP2-CP3

崖の合間にあるような集落に向けてひたすら下ってまた同じくらい登る精神的に辛い区間。森を抜けて集落までの下りは石段やコンクリートで傾斜も半端じゃないのでめちゃくちゃしんどい。どうやって走ればいいかわからない。

一気に降る

ひたすらコンクリートをがしがし下って集落のあたりでは少し応援もいるが、その先に聳える山を登るのか、と憂鬱になる。暑さもかなり出てきている。パワー系の登りになるとまた後ろから抜かれるのでマデイラのランナーはやはり慣れているのか、、、それとも自身の練習不足か(どちらもと思う)。

海抜0まで降ろされる
また登り返し

2、3kmで400mほどガッツリ登った後にCP3がある。暑かったこともありここではしっかり水分補給、後お菓子も適当に口にした。ここまでにジェルも1本走りながら飲んでいる。

8、ゴールまで

ゴールまで残り7、8kmほど。CP3のあとしばらく登りが続きしんどいが次第に傾斜がゆるやかになり走れるようになってくる。しかし下りで脚がきているのかあまり気持ちよく走れずなんか重いなあと思いながらも止まらないようにゆっくり走る。後半4kmほどは下りだが、特に最後数キロはまた石段、アスファルトの恐ろしい傾斜をガツガツいくがここでまた数人抜かされた。難しい。しかしもはやトレイルではない、ただ景色は綺麗。

ひたすら下っていく

最後Porto Monizの街が見えてからもいかんせん勾配が急だから見えているには見えているが、なかなかタフである。去年一昨年などとコース変更があり昨年タイムも参考にならず、特に目標タイムがあったわけじゃないが、途中経過から3h切れるかなってくらいだったので単にキリがいいという理由だけだが、切りたいと思っていたが結局手元2秒オーバー、公式3秒オーバーでFinish。

9、ゴール後

Finishのところでメダルをもらう。飲み物やスナックも置いてあるのでコーラを飲む、美味しい。この頃にはすっかり暑い。ゼッケン提示でミールクーポンがもらえるのでもらっておいて、とりあえず近くの宿に戻ってシャワーを浴びて服を洗濯する。ミールクーポンは学校(坂を登ったところにある.....)でパスタと果物、ドリンクだった。迷わずビール、うまい。

完走後のご飯が提供される

その後アイシング?を兼ねて、天然プールに再び入るが今日は波が高く海の水がよく入ってくるからか昨日より気温が高いのに水温が冷たく感じる。しかしFreshな水だからか水の透明度も高く小一時間魚と一緒にプールにぷかぷかしていた。

結構な波が来る

ということで、やや辺鄙な場所で公共交通機関も限られているのでアクセスが難しく場合の場合前後泊が必要になる。マーキングは完璧でほぼ迷う心配ない。傾斜が急でかなりきついし特に下りがオフロードでなくコンクリや集落内の石段なのがかなりきつかったが、シャトルで公共交通機関で行けない場所に連れてってくれてのOne  wayなのはこの辺りの景色を楽しみながら走るのによかった。

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