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素朴でシンプル

タルトタタンを作った。

いつも、秋になると知らぬ間に家にりんごが置いてある。
近所の人や親戚から、親がもらってくるのだ。
このりんごたちを見ると無性にタルトタタンが作りたくなる。

自分がパティシエをしていた頃、そのお店にはタルトタタンはメニューとしてなかったのだがどうしてもそれを食べたいというお客様の要望で、シェフが作ったことがあった。
手鍋で砂糖を焦がしてバターを加えたのちりんごを鍋に入れて煮ていく。
それをオーブンに入れてある程度のところでタルト生地をかぶせてもう一度オーブンにつっこむ。
できたタルトタタンは、今はやりのおしゃれな形ではなくフランスの田舎で食べられていそうな素朴で手作り感のあるものだった。
お店では上から焼き付けて表面をカリカリに仕上げるのだが、それを除けばおそらくフランスの家庭で出てきそうな形をしていた。
飾らず、シンプルで素朴な感じがすごく好きだと思った。

これを見たときからはまってしまって毎年この時期にはタルトタタンを作っている。
冷えてから、ひっくり返す時のわくわくがなくなることはない。
次はいつ作ろうか^^


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