糖質の摂りすぎは恐ろしかった・・・
現代日本人の食事は、特に糖(糖質)が多くなりがち。
成人が一日に必要とする糖質は、170gと言われている。
茶碗一杯のご飯(白米)に含まれる糖質は50g程度なので、ご飯を一日3杯食べれば、それだけでほぼ、本来必要な糖質は摂取できてしまう。
つまり、一日3杯のご飯に加えて、デザートなどを食べれば、それだけで糖質過多になる。
加えて、今スーパーで売っている加工食品や総菜の原材料名を見ると、ほとんど全ての食品に糖質が含まれている。
一品一品に含まれる糖質は少しずつでも、それらは気付かないうちに、体を糖質過多の状態にしてしまう。
そして糖質の摂りすぎもまた、さまざまな体の不調を招く。
糖質には、中性脂肪に変わりやすいという特徴があり、肥満の原因となるだけでなく、肝臓に異常に脂肪がたまる脂肪肝の原因ともなる。
脂肪肝は放置しておくと、肝硬変や肝臓がんを引き起こす恐れがある。
しかし、糖質の摂りすぎによる最大の問題は、糖質が血糖値(血液中のグルコースの濃度)を急上昇させる点にある。
血糖値が上がると、すい臓からインスリンというホルモンが分泌される。
インスリンは、全身の細胞にブドウ糖を送り込む作用により、血糖値を下げる働きをするが、血糖値が急上昇すると、インスリンが大量に分泌され、今度は血糖値が急激に下がってしまう。
こうしたジェットコースターのような血糖値の乱高下は、食後すぐ眠くなる、ダルくなる、イライラするなどの症状をもたらす。