脂肪肝を発症したらどうなる?
脂肪肝を発症する人は年々増えており、現在では4人に1人が脂肪肝だと言われている。
脂肪肝という言葉の響きから、肥満の人に多いイメージがあるが、体型自体は痩せていても、脂肪肝になってしまう人は少なくない。
かつて、脂肪肝の原因は、主にアルコールの摂りすぎだと思われていた。
しかし近年、糖質や脂質の摂りすぎなど、アルコール以外の原因で脂肪肝になる人が増えている。
脂肪肝になると、過剰に増えた脂肪が肝細胞に蓄積し、細胞膜の透過性が高くなったり、肝細胞が壊れたりするため、肝臓の細胞の中の酵素が血液中に流れてしまい、血中のGOT、GPTなどの数値が上昇する。
また、脂肪肝には、肝炎を発症しやすい特徴がある。
特に、糖質の摂りすぎなど、アルコール以外の原因による脂肪肝が進行すると、NASHを引き起こす。
NASHとは、肝臓に炎症が起こり、線維化が進む病気である。
線維化した肝臓は硬くなって、さらに機能が低下し、肝硬変や肝臓ガンといった、命を驚かす病気につながる恐れがある。
そのため、定期的に検査を受けたり、普段から糖質などの摂りすぎに気を付けたりする必要がある。