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思考が散らかっていても生きていける

ADHDという言葉は有名ですが、世の中にはそこまでいかなくても思考が散らかってしまう人がいます。

何かを考えると連想ゲームのように関係ないことが次から次へと浮かんできて全然集中できないことをマインドワンダリングとかモンキーマインドといいます。

最近流行りの瞑想とかマインドフルネスとは真逆の状況です。ちなみにマインドフルネスは心理学的な用語ではないという話もありますね。(ここは専門家に任せましょう)

なぜこんなテーマで記事を書いているかというと、私自身が全然集中できないマインドワンダリングというやつを強く持っているからです。今回は、そんな人間でもなんとか人並みにやっていけるよという話です。

マインドワンダリングとは

マインドワンダリングとは心理学用語で、「心がフラフラとさまよっている状態」

こちらのサイトが非常にわかりやすいです。

要は、関係ないことが次々頭の中で浮かんできてしまうような状態です。

そもそもマインドワンダリングはほとんどの人がが持っている性質のようです。しかし、その大小は人によって異なり、大事な時に全く集中できないのは、おそらく普通ではないでしょう

マインドワンダリングの厄介なところは、集中をなかなか制御できないところにあります。

頭の中での連想ゲームが始まるとテストどころではありません。そのためセンター試験、TOEIC、SPIといった比較的簡単な問題をたくさん正確に解くタイプのテストは超苦手です。

そのため、このようなテストしか評価軸がない場合かなり苦戦しますね。また、文章を読んでいると思考が散らかってしまって、理解に時間がかかってしまいます。

加えて試験勉強も得意ではありません。勉強していても関係ないことが頭の片隅に浮かんできますからね。


拡散的思考をうまく使おう

物事の思考方法には拡散的思考と収束的思考というものがあるそうです。

収束的思考というのはじっくり深く考えて答えを出すような思考。それに対して拡散的思考というのはまさにマインドワンダリングのように次々に新しいアイデアを出すタイプの思考法です。

どうやら、どちらが良いという議論ではなく、どちらにもメリットデメリットがあります。逆にこの両方を上手に使いこなすことが重要といわれています。

基本的にマインドワンダリング強めの人間は拡散的思考が得意な傾向にあります。

これは頭の中で連想ゲームをするのと同じで、浮かんできたアイデアを言えば、ある意味拡散的思考ですね。

拡散的思考というのは、これまで誰も考えていなかったような突飛なアイデアを出せる可能性があるという点で重宝されるそうです。

具体的な策

この言葉を知ったのはつい最近ですが、思い返せば物心ついたころからマインドワンダリング強めの人間です。

ここからは個人的なお話になるので、もしも、同じようなタイプの人で興味がある人は読んでみてください。

試験勉強・作業の場合

これはすべてのマインドワンダリング強めの人に言えるかわかりませんが、私の場合は雑音のある中(テレビとか)で勉強するのが向いています。

これは本当に感覚的なところになってしまいますが、マルチタスクをすることで長時間何かに取り組むことが可能になります。

これは、一瞬思考が散らかった先にテレビや動画があると、そちらに注意が向くので、どうでもいいことに神経が集中するのを防ぐことができます。


考えたいとき

実際、物事を深く考えて策を練りたいときには拡散的思考をしています。私の場合は、頭の中でできない理由を次々に提示するタイプの全く建設的ではない拡散思考をしてしまいます。

あれもダメ、これもダメと言い訳するのは良くないですよね

しかし、無数にある選択肢のうち、できない理由を大量に上げたときに、それでもクリアした選択肢は必然的にできる選択肢となります。

私の問題解決(研究)のやり方は基本この方針です。研究にはいくつかステップがありますが、この消極的な方法で、最短経路を見つけようとしています。

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当然、研究というのは思ったようにはいきませんし、たまにはあえて寄り道したいときもあります。ベースとしては拡散思考も使えるよという話ですね。


最後に

少し前までの世の中の判断基準(学業や受験)は試験によるものでした。これでは、集中苦手勢には痛い環境ですよね。しかも、それをクリアしないとキャリアが難しいといわれたら社会で生き残るのも大変です。

最近は、もっと深く考えることや、面白いアイデアを出すことなどに重点を置く空気感もあるので、私のようなマインドワンダリング強めの人も生きやすい世の中になってほしいなと願います。

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