■7月24日 せいしょこさんのお祭り
今日は熊本城初代城主加藤清正公のお生まれになった日です。また、亡くなった日でもあります。
清正公はもちろん熊本城築城者として著名です。でも、実は名古屋中村の生まれで、豊臣秀吉さまの隣近所の人でもあります。たしか、清正公の母上が秀吉さまの母上の従姉妹とかであったような(うろ覚え)。
その縁もあり、清正公は秀吉さまの子飼いの武将として、めきめき頭角を現していきます。賤ケ岳の七本槍にも選ばれ。秀吉さま亡きあとは、秀頼さまを守ろうと徳川さまに付きます。(間の「いろいろあった」感たるや)
そして、名古屋城天守の石垣を3か月で築き上げ、なぜか、その石の一つに自分の名前を刻み込み(今でも見られます 笑)、肥後に引き上げられたのでした。
そういえば、「賤ケ岳の七本槍」に誰が入っているかって、その昔やっていた『戦国鍋TV』での歌で覚えました。名前を羅列してるだけなのに、リズムと曲がつくだけで覚えられるのすごいよね(笑)
閑話休題
そんな御命日であり、生誕日でもある今日は、生誕地である名古屋市妙行寺で「清正公納涼夏祭り」が開催されました。
名古屋おもてなし武将隊の清正さまと、陣笠隊太助さんがご出陣! また、熊本城おもてなし武将隊のみなさまもいらっしゃるということで、お昼からいそいそと出かけてきました。
ふわっと着いてみると、お寺の境内はすでに人でいっぱい! ナニゴトかと思ったら、名古屋でローカルアイドルしているお嬢さんたちがステージで元気いっぱいに歌い踊っていました♡
きゃぴきゃぴと音がしそうなほど、何かしらが爆裂してかわいさ満開なお嬢さんたちが溌溂と歌い踊る姿はマジで眼福…とりあえず、隣にいたそのファンと思しきお兄さんの真似をして定番の振りに加わり、楽しんだのでした。
その後は、マジックショーあり美容に関するトークショーあり、もちろん武将隊の演武あり…で、ずっと笑顔でいられる時間を過ごしました。超楽しかった!(語彙力)
境内では食べ物飲み物も供されていましたので、ちゃっかりいただきました。こちらは「妙行寺名物 清正焼き」。
たっぷりのネギと納豆をのせ焼かれた、なんかうまいやつ。ちょうど小腹が空いていたので、ちょうどよい大きさでした。しかも、これ、100円。というか、焼きそばも飲み物もかき氷も全部100円でしたので、「いや、安すぎでしょ」と一生懸命お金を落としてきたのでした。
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歴史が町に根付いていることについて、ときおり考えます。
私自身は、幼い頃に実父が職や居住場所を転々としたこともあり、「地元」とか「故郷」とか、そういった「気持ちの基礎になるもの」を持ち合わせていません。人生の大半を名古屋で過ごしていますが、意識できる部分で「名古屋が地元」みたいな気持ちは確保していないのです。
「根無し草」。良いとか悪いとかではなく、自分を規定するものの一つとして、その言葉がしっくり来るような育ち方をしています。
だから、たとえば、熊本に行ったときの清正公への敬意や、金沢で出会う前田利家公への親愛といったものたちに、ものっそい羨ましさを感じるのです。
「信仰」ではないけれど、郷土の英雄とも言える存在が現在の自分のメンタリティに直結し、「地元」へ自分を接続してくれる感覚。あるいは、地に足付けて生きてる実感をくれる、積み重ねられた時間。そういったものを持つ人たちが近くで遠くで「地元」や「故郷」をつくり、未来へつなげる。
歴史が町に根付くって、そういうことなのかなと思うのです。
問わず語りに、郷土の英雄の逸話が出てくること。幼い頃からその人の来し方行く末についてのおとぎ話を聞いて育つこと。
普段は、自分が根無し草であることを苦にすることも、意識することもないのですが、今日のようなお祭りに出会うと、やはり「地元を持たない自分」を力強く突きつけられ、明らかに「外部」にいる自分を感じます。
それでも。そこにいる人々のざわめきや楽しさは「今、ここで〈地元民〉すればOKさ」とじわじわ心を潤わせ、巣食いかけた淋しさを溶かしてくれるのでした。
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今日もここまで読んでくださり
ありがとうございます。
今日がいい日でありますように。
んじゃ、また。
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