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【TikTokで学ぶ国語教室!】第3回 古文文法の自立語・付属語について知ろう

えりたです。

【TikTokで学ぶ国語教室!】では、古文の文法や読み方、漢文の句法、また、現代文の解き方を具体的に解説します。

第3回である今回の内容は、文法を学ぶ土台となる〔自立語・付属語〕についてです。まずは、次の動画をご覧ください。

☆動画が見づらい方はこちらへどうそ☆

私は、人生の半分以上を国語講師として過ごしています。そんな私が、生徒たちにいつもしていた解説を項目ごとにぎゅぎゅっとまとめたのが、上の動画です。

さらにくわしい解説や、応用的な練習問題は続きの部分にあります。また、言葉の単位にまつわるコラムも書きましたので、よろしければ、続きにお進みくださいませ😊

また、今回の内容は古文だけでなく、現代文にも通じるものです。解説も現代の文を例にしていますので、高校受験の準備をしている方にもお役立ていただけます。




また、第1回の「文節・単語」のお話はコチラです。復習にどうぞ。


ではでは、レッツゴー。


■自立語・付属語とはなにか

■単語をグループに分ける

「単語」とは何かというお話は、第1回にしていますので、そちらの記事をご覧くださいね。で、今回は一歩進んで、その「単語」をグループ分けしようというお話です。

「単語」は、辞書の厚さを見ても分かるように、星の数ほどあります。また、日々新たなものが生まれてもいるのです。そんな有象無象にうろうろする「単語」たちを性質や働きでグループに分けよう! という学問は江戸時代くらいから始まりました。

で、現在はその「単語」たちを10個のグループに分けています。そのグループを「品詞」と呼びます。「名詞」とか、「動詞」とか、「副詞」とか呼んでいるアレですね。アレらが「品詞」であり、無数にある「単語」たちは必ずどれかの品詞に属しています。ここに例外はありません。

・ ・ ・

無数にある「単語」を、性質や働きに基づいてたった10個のグループ=品詞に分ける。こうやって書いてみると、それは無謀な試みのようにも思えます。ですが、それができてしまうのが言語の不思議でして……今回は、その「単語」を真っ二つにグループ分けしてみようというお話なのです。


■自立語・付属語とは

まず、例文を示します。

1⃣ 吾輩はねこである。
2⃣ 吾輩はねこであるようだ。

1⃣は、夏目漱石『吾輩は猫である』の冒頭部分です(漢字をひらがなに開いています)。2⃣は、それに単語をひとつ付け加えたもの。一語加えるだけで、意味がずいぶん変わりますよね。

では、まず「自立語」から説明します。


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