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【えりた書店】

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元書店員で、雑食系活字中毒者のえりたが「おもしろい!」「好きだ!」と思った本をジャンル問わずにご紹介。売れ筋の本も、ひっそり輝く本もステキポイントをずっしり掴んで書いていきます。…
一か月で10本の書評を放り込みます。記事単体では300円ですから、マガジンの方が絶対にお得。また、…
¥6,000
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#毎日note

■自分の「好き」をまっすぐに放つ―『寝ても覚めてもアザラシ救助隊』

ぼんやりと本を眺めながら 書店をふらふらしていると 時折、本と「目が合う」感覚があります。 事前知識も、何もないのに ただその本と「目が合う」。 目が合ってしまう。 そして、それを手に取ると 紙の感触や、書籍の持つ重みが しっくりきっちり馴染んでいる。 そういう本は「買い」です。 間違いなく面白い。 中をパラパラ見るとかしなくても 絶対に面白いと分かる。 何より、視覚、触覚、嗅覚、聴覚が 「これは絶対、今買っとけ」と教えてくれる本。 今日ご紹介する本とは そんな風にし

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■弱さや苦手を生かして生きる―『マイノリティデザイン』

こんばんは。えりたです。 本日、読了したのはコチラです。 『マイノリティデザイン』 ■澤田智洋 ■ライツ社 ■1700円+tax ■ISBN:9784909044297 表紙デザインのポップさに 気持ちが吸引され、ポチりとしました。 また、届いた実物を見たら タイトルに点字が重ねられていて。 タイトルの説得性が直に伝わるのも ステキだと思いました。 筆者の澤田さんは 息子さんの視覚障害をきっかけに 「マイノリティ」への考え方、関わり方が 大きく変わります。 それはどんど

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■思考によって日常を冒険に変えてみる―『パリのガイドブックで東京の町を闊歩する』

こんばんは。えりたです。 本日読み終えたのはコチラの2冊です。 『パリのガイドブックで東京の町を闊歩する』 1.まだ歩きださない 2.読めないガイドブック ■友田とん ■代わりに読む人 ■価格 1.700円+tax 2.1500円+tax

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■本を読むことの幸せに満ちた物語―『やんごとなき読者』

こんばんは。えりたです。 本日、読了した本はコチラです。 『やんごとなき読者』 ■アラン・ベネット著/市川恵里訳 ■白水社(Uブックス) ■1300円+tax ■ISBN:9784560072363 こちらの本は 病理医ヤンデル先生のこちらのtweetが きっかけで購入→即読みしました。

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■コミュニケーションの基本を知る―東畑開人『聞く技術 聞いてもらう技術』

こんばんは。えりたです。 本日、読了したのはコチラです。 『聞く技術聞いてもらう技術』 ■東畑開人 ■ちくま新書 ■860円+tax ■ISBN:9784480075093 東畑先生の本は幾つか読んでいて 今回もそのご縁で購入しました。 はじめに 「『聞く』と『聴く』の どちらが難しいと思いますか」と 筆者は問いかけます。

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■忘れかけていた旅の時間を思い出す―『旅ドロップ』

こんばんは。えりたです。 本日、読了した本はコチラです。 『旅ドロップ』 ■江國香織 ■小学館文庫 ■520円+tax ■ISBN:9784094071863 江國香織さんの作品は 国語講師になりたての頃 よく読んでいました。 でも、最近は、小説自体を あまり読まなくなったため 江國さんからも離れていました。 ですが、先日検品しているときに ふいにこの本を見かけ、 ふうわりと懐かしさが湧いてきたのです。 そこでこれもご縁かなと思い、 購入したのでした。 ・ ・ ・

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■ざんねんな進化はない―『キリンのひづめ、ヒトの指』

こんばんは。えりたです。 本日、読了した本はコチラ。 『キリンのひづめ、ヒトの指  比べてわかる生き物の進化』 ■郡司芽久 ■NHK出版 ■1500円+tax ■ISBN:9784140819173 こちらは著者の郡司芽久さんの前著 『キリン解剖記(ナツメ社)』が とても面白かったので これもきっと!と思い、購入しました。 ・ ・ ・ 本書は、一言で言えば 「『キリン博士』こと人気解剖学者による ユニークな進化の話」です。

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■できればサイン本が欲しい本―『臨床小説 後悔しない医者 あの日できなかった決断』

こんばんは。えりたです。 本日、読了したのはコチラです。 『臨床小説 後悔しない医者  あの日できなかった決断』(第11話~14話) →雑誌【総合診療】の連載小説 ■國松淳和 ■医学書院 こちらは 國松先生の、コチラのtweetで狂喜乱舞した ガチフレンズ勢なワタクシが 発売当日に購入し、 本日手元に届いたモノです。 で、コーヒーを淹れ じっくりと一気読みを敢行し堪能したなうです。 ・ ・ ・ 全4回で描かれるのは 全身性エリテマトーデスの患者である 湯本伶子の発症

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■憧れを現実にするために、覚悟を決めて腹をくくる―『書く仕事がしたい』

こんばんは。えりたです。 本日、読了したのはコチラ。 『書く仕事がしたい』 ■佐藤友美 ■CCCメディアハウス ■1500円+tax ■ISBN:9784484212258 大学時代、活字中毒に堕ちてから ずっと「本を読んで生活したい」と 願っていました。 そして、もう一つ 心のどこかでずっと 「書く仕事がしたい」とも 思っていたのです。 そんなこともあり、 一時期、私は Webライターの仕事に手を染めました。 しかし、その時は Webという媒体に うまく自分を合わせる

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■掌の上で心地よくフルコンボを喰らう―『偽者論』

こんばんは。えりたです。 本日、読了した本はコチラです。 『偽者論』 ■尾久守侑 ■金原出版株式会社 ■2200円+tax ■ISBN:9784307102216 この本は、まず装丁が印象的です。 ピンク系玉虫色のカバーが きらきらしていて。 見る角度によっては ショッキングピンクにも見えて。 しかも、 タイトルの字体やデザインにも 意匠を凝らしてあって。 ポップで目を惹くのに ちょっと近寄り難さもあって。 結果、めちゃくちゃ好きっていう。 そして、中のデザインも めち

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■嘘でつながる。知らんけど。―『ぼくらは嘘でつながっている。』

こんばんは。えりたです。 本日、読了したのはコチラです。 『ぼくらは嘘でつながっている。』 ■浅生鴨 ■ダイヤモンド社 ■1500円+消費税 ■ISBN:9784478116753 この本の副題は 「元NHKディレクターの作家が明かす 人間関係の悩みが消える シンプルな思考法」です。 読み終わった今、思うことが 「うん、、、シンプルな思考法?」 だったりするのは、 きっと浅生さんのマジックに 気前よく幻惑されているからなのでしょう(笑) そして、この本は 表紙からして

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■足跡と思いを辿るスケッチ―『円空を旅する』

こんばんは。えりたです。 昨日アップした記事が 「本日の注目記事」 「みんなのおすすめの本」に選ばれ たくさんの方に読んでいただけました。 livedoorブログ、アメブロ時代を通じても そういったこととは無縁だったので とてもとても嬉しいです。 マジで励みになりました! 本当にありがとうございます。 これからもコツコツ書いていこうと思うので よろしくお願いいたします。 ・ ・ ・ さて、本日読了した本はコチラです。 『円空を旅する』 ■井上雄彦 ■美術出版社 ■220

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■面白さと「なんでやねん」①―『ヘルシンキ 生活の練習』

こんばんは。えりたです。 本日、読了した本はコチラ。 『ヘルシンキ 生活の練習』 ■朴沙羅 ■筑摩書房 ■ISBN:9784480815620 ■1800円+tax この本はTwitterで見かけて 購入した…のだと思います。 わりと前のことなので、 実はちゃんと覚えていないのですが(笑) 積ん読の山から この本を引っ張り出してきたとき まずタイトルに驚きました。 だって。 「生活」と「練習」の二つを 修飾/被修飾の関係で結んで使う単語とは 認識していなかったのです

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■はやさの時代に遅く考えるということ。―『遅考術』

えりたです。 noteを開くこと自体、 ずいぶん久しぶりになってしまいました。 また少しずつ書いていこうと思いますので よろしくお願いいたします。 ・ ・ ・ 今回、読み終えた本は。 植原亮『遅考術』(ダイヤモンド社)です。 副題に 「じっくりトコトン考え抜くための 『10のレッスン』」とあります。 この本を知ったのは 山本健人先生のtweetがきっかけでした。 最近、自分の思考が 浅くなっているような感覚があったんです。 もう少し正確に言うと、 速い回転をさせること

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