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大河ドラマ『光る君へ』を100倍楽しく見るために

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大河ドラマ『光る君へ』は平安時代中期を舞台としています。日本史の授業で習ったあの頃の歴史や文学について、もっとくわしく丁寧に知ることで、ドラマもより楽しめるのではないでしょうか。…
このマガジンは、毎週1~2本記事を更新します。平安時代の歴史や、『源氏物語』などの文学について、今…
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#紫式部

■大河ドラマ『光る君へ』第40話「君を置きて」感想―ぼくは寂しい空へ還りたくはない。ここで眠らせておくれ。

えりたです。とうとう、主演の吉高由里子さんと柄本佑さんがクランクアップされました。 ドラマのムックに「完結編」とあったり、話数が「40」という数字を超えて来たり、物語の終わりを感じさせるものをこのところ其処此処で見かけては、サミシイ気持ちになっていました。が、とうとう主演のおふたりがクランクアップとのお知らせ。もちろん、「始まったものは必ず終わる」とは言いますが、ほのかに見えていたゴールを、明らかに朗らかに目の当たりにすると、とてもせつない気持ちになります。 が、そんなこ

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■大河ドラマ『光る君へ』第38話「まぶしき闇」感想―闇が広がる。誰かが叫ぶ革命の歌に躍る。

さて、大河ドラマ『光る君へ』第38話です。 今これを書いているのが、第39話放送当日の午後3時。第38話の録画を見たのが、今朝のことだったりしますので、そろそろ周回遅れをぶちかましそうな気配が濃厚に漂ってきています。 仕事の関係で、どうしてもまとまった時間が取れずにいますが、あと一か月くらいはギリギリで生きていたい、リアルフェイスなワタクシです。 そんな綱渡りをしながら、るるっと綴る感想記事ですが、よろしくお付き合いいただければと願っています。 そんなこんなで、今週も

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■大河ドラマ『光る君へ』第37話「波紋」感想―あたしの名前をちゃんと呼んで。

さて、大河ドラマ『光る君へ』の第37話です。 ……37話?? ということは、あと10話あまりで最終回ということですか?? まだ、三条天皇も即位なさっていないのに? 後一条天皇にいたってはまだほんの赤子でいらっしゃるのに? ……残りの話数から察せられる物語の密度を思うと、今から((((;゚Д゚))))ガクガクブルブルしちゃいます。 が、そうは言いつつも、このところ仕事で追い詰められていて、リアタイできておりません。今日(第38話放送当日に、37話の感想を書く為体

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■大河ドラマ『光る君へ』第36話「待ち望まれた日」感想―君なしの未来など、この世にはない。何があろうと。

さて、大河ドラマ『光る君へ』第36話です。 実は、あまりにも時間がなさすぎて、第36話を見たのが、第37話の放送前日の夜だったりします。 そう、ワタクシったら、感想記事の更新に関して、なかなかに危ない橋を渡っているですよ。ギリギリで生きていたいわけではないのですが、気が付くと「リアルフェイス」な人生になってたりする今日このごろ。困ったもんだ(え) というわけで、どんな訳だか分かりませんが(笑)、赤染衛門さまのお顔がピンで抜かれるたびに、「おぉ、トップスターさまのメヂカラ

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■大河ドラマ『光る君へ』第35話「中宮の涙」感想―よかったね。初めてほんとの君の笑顔を見た気がする。

大河ドラマ『光る君へ』第35話が放送されました。もう……彰子さま推しとしては神回でございまして……感涙に噎ぶ至福の時間でありました。 史実としては、もう来年には敦成親王や敦良親王が産まれることを知ってはいても。でも、まさかの懐仁親王(一条天皇)と同じ扱いに…と((((;゚Д゚))))ガクガクブルブルしてた部分もありました。できるならば、彰子さまには幸せに笑う時間があってほしいと心から願っておりましたので、第35話の神展開はほんとうにほんとうにうれしかったです。 ・

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■大河ドラマ『光る君へ』第30話「つながる言の葉」感想―明日を夢見ることは誰にだってできるから

さて、大河ドラマ『光る君へ』も第30話まで来ました。 予告では「いづれの御時にか……」とのつぶやきも聞かれ、まひろっちがとうとう『源氏物語』を書き始めるのか…⁈とドキワク。そういえば、まひろっちが彰子さまのもとへ出仕するのももうすぐですね。 そんなふうに、物語のあちこちで期待感を煽ってくるのに、オリンピックの関係で一週お休みとか(´・ω・`) ちょっとしたツンデレ感が漂います(え) というわけで、第30話の感想です。 実は、ワタクシ、盆踊りに行っていたためにリアタイで

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■大河ドラマ『光る君へ』第29話「母として」感想―今でもあなたは私の光

さて、大河ドラマ『光る君へ』第29話の感想です。 毎回思うのですが、タイトルがこの上なく秀逸ですよね。今回の「母として」も、予告で見たときには「彰子さまと敦康親王さま」「まひろっちとかたちゃん」の関係を言うのかなと想像していました。 でも、第29話ではそれだけでなく「詮子さまと一条天皇」の関係もあり、また「倫子さまと彰子さま」「倫子さまと田鶴君」「明子さまと巌君」もあり。 そして、何より「倫子さまvs明子さま」という母同士の戦いがゴジラ対モスラという怪獣同士が戦う様相を

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■昔語りはわれのみやせん―ビギナーズ・クラシックス版『和泉式部日記』

えりたです。 大河ドラマ『光る君へ』第30話では、颯爽と「あかね」さんが登場しました。彼女は、のちに「和泉式部」という名で中宮彰子さまにお仕えする女性です。 和泉式部は、恋多き情熱的な女性と言われています。彼女の詠む歌は、その時々に心にぐっと来たものを素直に吐露したような、どこにも誰にもおもねることのない、まっすぐな気持ちを伝えるものが多く伝わっています。 そうして、彼女はたくさんの和歌と、『和泉式部集』『和泉式部日記』を残したのです。 個人的な思い出になりますが、『

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■大河ドラマ『光る君へ』第28話「一帝二后」感想―私の半分はあなたで、そして、あなたの半分は私でできていたのね

いや、もうね。 第27話ラストにあった予告編で、伊周兄ちゃんが号泣していたから何となくの予感はあったんです。 しかも、当日「早君」した方々のつぶやきが不穏過ぎて、もう既にヤバみしか感じることができず……超どきどきしながら本編をリアタイ視聴したら。 わりと早い段階で、「長保二(1000)年」の表示が出てきたので、「うわぁああ」となっていたところに、最後の最期で、定子さまがうつくしいまま儚くなられてしまい……映像ではほとんど泣かない私が、マジで泣きかけたのでした( ノД`)シ

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■大河ドラマ『光る君へ』第27話「宿縁の命」感想―たとえば、君がいるだけで心が強くなれること

さて、一週の休みを挟んだ大河ドラマ『光る君へ』第27話です。 私の書く記事のなかで、この大河ドラマの感想がもっとも字数が多く、内容もぎゅぎゅっとしているため、「一回やすみ」が入るとその週はなんとも手持無沙汰になると判明……ずっと書いていると、やはりそれが「習い」になるのだなと実感したのでした。 そんな待望の第27話「宿縁の命」は、のっけからめっちゃ蔵之介さまな『源氏物語』が展開されましたね。なに、その懐の深さ……惚れてまうやろ! と生涯道隆さま推しを自認するワタクシでさえ

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■大河ドラマ『光る君へ』第26話「いけにえの姫」感想―少女たちは自らの足で堂々と荒野を歩む

大河ドラマ『光る君へ』第26話「いけにえの姫」、いかがでしたか。 最後の最後で何かしらの衝撃波をかましてくるのがドラマの常套手段とはいえ、あの構図と予告編が炸裂させたモノは、情緒をものっそい高低差を持つジェットコースターに乗せてくれました。 日頃、主人公にほぼ興味を示さない私でさえも、あのときは と叫びましたとさ💦 大弐三位、誰の子だよ…(/ω\)イヤン しかも、7日は放送休止とか…やきもきやきもき… ・ ・ ・ というわけで、一条天皇への行成どんの説得「円融院の

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■大河ドラマ『光る君へ』第25話「決意」感想―そして、僕は途方に暮れる

えりたです。 大河ドラマ『光る君へ』第25話の感想です。 いやぁ、第25話もいろいろ盛りだくさんでした。行成さまが超ブラック企業にお勤めなシゴデキ官吏だったり、ロバート実資さまが鸚鵡ちゃんに異世界転生してたり、公任さまが超公任さまだったり。 マジで見どころだらけ。 そんなこんなで、定子さまと一条天皇の悲恋に沸き散らかしている第24話の感想はコチラです。 ではでは、第25話の感想に行ってみましょう♪ ■今日の中関白家道隆さまが天に召されてから2か月。物語内の歳月で言え

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■大河ドラマ『光る君へ』第23話「雪の舞うころ」感想ー「ありがとう」って伝えたくて、あなたを見つめるけど

えりたです。 大河ドラマ『光る君へ』第23話も、いろいろな思いや思惑が錯綜して、ドキワクしましたね。 でも、いちばん興奮するのは「敦明親王」のご登場だな。間違いない。……と少々サンドウィッチマンのコントの入りを(え) えぇもぅ、あの頃の歴史を大好きすぎるワタクシは、おそらく世間さまがほとんど注目しないであろう敦明親王さまがすでにご誕生になっていたことに狂喜乱舞。「うわぁ…ここからまたこじれるぞぉ♡」とにやにや(をい) リアタイしているときも と叫んでいたワタクシ。公任

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■大河ドラマ『光る君へ』第22話「越前の出会い」感想ー一目見んとぞただにいそげる

大河ドラマ『光る君へ』第22話のラスト、ご覧になりましたか? おそらく見ていた方の大半がこう突っ込みましたよね。 「ちょっ……おまっ……日本語しゃべれたんかい!」 そもそも立ち位置的に、周明さんからは「直秀み」がじわじわっと滲んでいたのですが。あの第22話最後の場面にダダ漏れた「直秀み」が、せつない懐かしさを呼び起こさせた上に、今後のワクワク感も爆上げしてきて。 20話を超えても、ドキワク要素をこれでもかとブチ込んでくるあたり、今年の大河ドラマ『光る君へ』はほんとうに油

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