
東京カフェ紀行 4軒目
朝、余裕があればモーニングに行きたい。
いつもと違う場所で目覚めた朝、ベッドの上でゴロゴロしながらスマホで[モーニング]と検索する。
大手チェーンやどこでも食べられるお店を除外しながら、目ぼしいお店をピックアップした。
今いる場所から歩いてすぐだ。
ぱぱっと身支度をし外に出ると、想像以上に明るくて目を細める。
「まぶしい…」
店に着き、自動ドアをくぐると驚いた。まるで高級ホテルのような内装。シャンデリアまである。
来るお店を間違えたかな、と店の名前を確認するも、間違えていない。
一人だったが、広めのソファ席に通された。腰を下ろすと、ムギュッと音がするくらい沈んだ。ふかふかだ。
メニューを開いてみると、今月のおすすめと書かれたコーヒーが大きく並ぶ。お値段それぞれ、1500円は超える。高い。
限定だからかな、とページを捲ってみると、ほとんどが1000円程度。びっくりした。
ドリンク一杯頼めばモーニングは無料らしく、良かった…と心のなかで胸を撫で下ろした。
千円のカフェラテとパンケーキ。どちらもそんなに美味しいわけではない。
ラテに千円って、期待しちゃったけれど特段変わった感じはしない。700円くらいで飲むおしゃれなカフェのこだわりのラテのほうが断然美味しい。
モーニングがついていたから、まだ我慢できたけれど、ドリンクとスイーツのカフェタイムを過ごしたかったらここはナシだ。
同じ値段でもっと贅沢できるし、安く美味しいものを食べられる。
適正価格ってものがあるわけで、高級感や特別感を出したいならば、もう少しこちらが非日常を味わえるような工夫をしてほしいところだ。
ま、よっぽどのことがない限り自分では行かないだろう。
このシリーズの前回更新分
前回更新した物語
完結済長編小説
SNSもフォローしてください!
X(ツイッター)
インスタグラム