#結婚式でつながろう『想いのタイルプロジェクト』のこと
皆さま、こんにちは。
今日は、カップルさんたちのために、有志のメンバーで立ち上げたプロジェクトのお話をさせてください。
『想いのタイル』プロジェクト
資料にもありますが、このプロジェクトは、『結婚式にご参列くださったゲストの声を届けていくプロジェクト』です。
私は、結婚式の一つの価値を、
『お二人と、参列者の想いを、何度も何度も交わらせることによって、様々な感情を解きほぐし、お互いにその愛をしっかりと感じ合い、心が満たされる時間を一緒に過ごすこと』
だと考えています。
愛にはいろんな種類や形があって。
新郎新婦のお互いの愛、親子の愛、親族の愛、友人の愛、上司や部下、先輩後輩からの愛、そして、結婚式を愛しその可能性を信じている私たち事業者やクリエイターからの愛。
愛を見せる方法は、きっと、たくさんある。
ウイルスによって様々なものが分断され、人と人の間には、いつの間にか目に見えない壁が生まれてしまったような気がしています。結婚式を挙げるお二人、家族、ゲスト。本来であれば顔を見た途端に抱きしめあって今日のこの日をお祝いできる間柄だったのに、今はその壁がフィルターとなって、感情が歪ませられてしまったり、色眼鏡をかけられたり、お互いの愛は確かにそこにあるはずなのに、本来の姿が見えないように、まやかしにかけられてしまったかのように。
その黒い魔法を取り除き、壁を乗り越えるためには。私たち人類が持つチカラとは。そんなことを考えていた時に、目には見えないけれど、人間が持つ『ことば』をしっかりと可視化することで、人々の心と心の間に、いつの間にかびっしりと立ちはだかってしまった見えない壁を、取り払うことができるのではないか、そんなふうに思いました。
『ことば』は強いチカラを持っています。
使い方によっては、『薬』になる。
そして、簡単に、一瞬のうちに尊い命すら奪ってしまう『猛毒』にも。
実際に、SNSなどの言葉によって奪われたいくつかの命と、生きてはいるけれど永遠に癒えることのない、数え切れないほどの心の後遺障害が、この世界には存在しています。とても悲しいことだけれど。
では、どう使うのか。
私は、いつも言葉を『サプリメント』のように使いたいと思っています。弱った心に優しく働きかけ、癒し、元気にしてくれる、笑顔にしてくれる、そんな使い方。新郎新婦にも、ご家族やゲストの皆様にも、クリエイターさんたちにも、私の周りにいてくれる、全ての人たちに向けても。言葉によって、お互いの想いを知り、信頼し合えることが、人を励まし強くしてくれると信じている。
キリスト式の中での一番大切なシーン、皆様はご存知ですか?
牧師先生に教えていただいたのですが、『誓約』つまり『誓いの言葉』のシーンが一番大切なのだそうです。『この先の人生に何が起きても、この人と愛することを誓いますか?』と問いかけられて、『はい、誓います』と答えるお二人の言葉。『言霊』とも言われるように、パートナーの口から出たそれは、その人の胸の中、心の中から出てきた『愛が形になったもの』と考えられるからでしょう。その言葉があることで、お互いを強く信頼しあって生きていくことができる、と考えられ、結婚の儀式の中心に据えられているのです。
だから、結婚式に参列してくださったご家族やゲストの皆様の『結婚おめでとう』『一緒に過ごせて嬉しかったよ』『準備よくがんばってえらかったね』『家族で呼んでくれてありがとう』こんな、サプリメントのような優しいことばで皆様からの愛を、がんばったお二人にたくさん感じさせてあげたい。見せてあげたい。本来であれば負わなくて良いはずの無数の傷を負って、見えない血を流しながら、痛みに耐えながらもお互いを信頼し合い、協力しあい、がんばり抜いて、今日のこの日を迎えた若き夫婦たちに。
人は、未来に向かって生きていかなくてはならない。
例えどんなことがあっても。
自分の脚でしっかり大地を踏みしめて、強く生き抜き、結婚という人生の大きな節目を心から祝い、豊かな人生を歩んでいくことを、奪う権利は何者にもないと思うのです。
どうか、全ての結婚式に向き合う人々に届き、前を向いてがんばるためのエネルギーになれば良いなと思っています。
このプロジェクトへの参加に細かな決まりやルール、申請の義務はありません。誰かの心を温めたい、そのお気持ちだけでご参加いただけます。資料は以下よりダウンロードいただき、ご自由にお使いください。
最後に、このプロジェクトは発案者の滋賀県大津市『NIHO』の矢野さん、カードのデザインをしてくださった『ecribre』のICHIKAさん(ご自身も2021年7月にご結婚式を挙げるプレ花嫁さんです)、そして、株式会社リクシィの安藤さん・佐志さん、静岡県浜松市『株式会社鳥善』の伊達さん、愛知県名古屋市『株式会社ブライド・トゥー・ビー』の野口さん、6/6の私のプロデュースする結婚式で実際にお手伝いくださった群馬県高崎市『ザ・シークレットホーム』の梶谷さん、フリーウェディングキャプテンの唐木さんなど日本全国で一緒に結婚式の未来に向き合ってくださる大切な方々と、6/6に軽井沢で行われたご結婚式のけんたさん&みゆきさんご夫妻、そして温かなメッセージをお寄せくださったご参列者の皆様などのご協力で生まれました。心より感謝申し上げます。その日の様子は、こちらのnoteをご参照ください。
後半に、メッセージをいただいた時の様子を紹介しています😌
結婚式で、つながろう。
ここで綴られる『ことば』が人々の心を優しく癒し、その思い出がいつの未来にも美しく輝き続けることを、心から願っています。
2021,9,15追記✍️✨
全国のプランナーさんより『佐伯さん、お客様にどんなご案内をしていますか?』とご質問をいただきましたので、私がいつもお伝えしている言葉を記しておきますね。ご参考になさってください。タイミングはパーティ終了後、お二人がご退場されお見送りの準備をなさっている時にカードとペンをお配りし、お伝えすることが多いです。
『本日は、誠におめでとうございました。私はお二人のご結婚式を担当させていただきましたウエディングプランナーの佐伯と申します。お帰りの前に皆様に少しだけ私共にお時間を頂きたくご案内申し上げます。○○様・○○様のお二人は、本日まで世の中の状況を鑑みながら、ご結婚式の開催について大変悩まれていらっしゃいました。それでも、お世話になった皆様と今日という日を共に過ごし、これまでの感謝のお気持ちをしっかりとお伝えすることを願って、本日までお二人で力をあわせてご準備されてきました。どうか皆さまにお願いがございます。こちらのカードに、今日1日をお二人をお過ごしになったお気持ちや、今日までのお二人への頑張りへの労いのお言葉など、どのようなことでも構いませんのでお二人へのメッセージをいただけないでしょうか?こちらは、私共と皆様からの、お二人へのお祝いのプレゼントとして、しっかり届けさせていただきたいと思います。なお、こちらのカードは”想いのタイル”と申しまして、今は切り離されておりますが、つなげるとメッセージがタイルのようにつながる仕組みになっております。全国の有志のメンバーで、コロナ禍でも二人で力を合わせて結婚式を挙げ、強い絆と共に生きていこうとがんばるお二人の未来へ、結婚式が今日一日で終わるのではなく、皆様の想いと共に繋がり続け、その人生を応援し続けることができるようにと願いを込めて作りました。どうぞご協力いただけましたら嬉しいです。』
・・・と、こんな感じでお伝えしています。いつも、皆さま真剣に耳を傾けてくださいます。内容は、実際にお伝えいただくプランナーやキャプテンの伝えやすい言葉に変換していただいて構いませんが、少しでもご参考になればいいな、と思っております。(写真も少し追加しました。プロジェクトにご賛同くださった #ウエディング夫婦 こと、梶谷健太さん&一華さんのご結婚式での様子です!)