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「存在の肯定」をする接客
「AIによって仕事がなくなる」
「なくならない仕事はサービス業や何かを創出する仕事だ」
散々言われてきている話ですが、サービス業はまじでやっぱり人が担って欲しい仕事だなぁと思っています。
個人的にそれを強く思うのが美容師。
今日もヘッドスパをしてもらいに美容室行ってきたのですが、
誰かに丁寧に頭を洗ってもらったり
髪の毛を丁寧に乾かしてもらったり
っていう行為って、自分がいかに自分自身の頭を丁寧に洗って乾かしても、気持ちの満ち足り度は全然比較にならないなぁって思うんですよね。
これ、どういうことか考えたんですが、自分自身を大事にする・真心を込めて扱う行為って「存在の肯定」であり、それはどうあがいても自分でやるより他人にやってもらったほうが圧倒的にパワーが強いわけです。
そして接客業の凄いのは、「存在の肯定」を無条件でどんなお客さんにもやってくれること。
大人になると、やるべきことをやっていないと肯定されない感ってどんどん大きくなってくると思います。そういう息苦しさの中で、無条件に自分が存在していること自体を肯定してくれる存在ってとっても貴重で。
本質的な「存在の肯定」は家族やパートナーみたく、自分自身をちゃんと知っている人でないと難しいですが、ヘアサロンで髪の毛を丁寧に扱ってもらうことを通して「プチ肯定感」を味わえるというのは、私はすごーくありがたいことなんだと思うのです。
毎日「私頑張ってる!今日もえらい!」とか自分自身を肯定して褒めてあげてても、自分しか自分を褒めてくれなかったらちょっとしんどい。
そんな時に髪を切るという大義名分を掲げてヘアサロンに行くとめっちゃ大事に扱ってくれる…めちゃくちゃ価値が高い仕事だなぁと思います。
それこそAIが出てきたら、オペレーションを回すためだけの接客業はAIやロボットで十分になって来るので、人間の接客業の差別化ポイントってちゃんと大切に扱ってもらって「プチ肯定感」を感じられるか否か?になっていくんだろうなぁ。
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