吉田恵理/編集者
デンマーク滞在中に感じたことを書いていきます
まいにちの気付きや感情を記録していきます
"ヒトとモノの出会いを編集する"ことを模索するための日々の覚書きです。
私は今、デンマークの田舎の学校に通っています。 通っているのは大学ではなく、不思議なデンマークの学校「Folke hojskole(フォルケホイスコーレ)」。ちょうど高校と大学の間のような存在の、大人のための教育機関で、下は18歳から上は50歳、デンマーク人やアメリカ人、イギリス人、日本人、中国人と学んでいます。 現在、学校が始まってから2週間。私は、ある種デンマーク人の強さのようなものを毎日ひしひしと感じながら過ごしています。 仕事のキャリアも全部中断して、こんなご時
「君は一体、どこへ向かっているの?」 これは、私たちの新しいブランドE CA QUI(エカキ)のプロダクト公開直前に、10年来の友人から投げかけられた質問。 たしかに、フリーランスとして独立してからの私は「編集者」と名乗りながらも仕事を中断して1年弱も海外に滞在しちゃうような突拍子もない行動を取り、かつては旅行コンテンツばかり作っていたのに、SDGsや働き方、お茶、ガストロノミー、伝統工芸、ものづくり、ファッション……と扱うテーマの一貫性のなさも年々磨きがかかっている。
最近、理念やメッセージが素晴らしい北欧ブランドが多いことに気づいたので私が「推せる…!」と思ったブランドをいくつかピックアップしてみました。 北欧発のプロダクトはおしゃれなものが多いので単純にデザインが好きという理由で購入しても、もちろん満足いく買い物ができるはず。けれど、ブランドの想いに共感したものを大切に長く使う、そんな買い物の入り口になれば良いなと思います。 そもそも、北欧のデザインって何だろうまず、日本でもてはやされている「北欧デザイン」の表面的な印象から一歩奥の
「32歳、無職、デンマーク在住」 2020年秋、私をごく簡単に表現するならこういう肩書きだった。 SNSではフリーランスの編集者と名乗り続けていた。けれど知らない土地での暮らしに慣れるまではと、お仕事はお断りさせて頂いてこのパンデミックのさなか、遠く知らない土地に単身渡ってきた。 デンマークに来てから最初の3ヶ月は、フォルケホイスコーレという18歳以上なら誰でも通える全寮制の学校に滞在していた。少し変わったこの学校はテストも評価もなく、授業を受けなくっても怒られたりしない
「あんた、仕事は大丈夫。あとねぇ…海外行くわよ。海外!!」 大学4年生の春。 就職する前にいっちょ運勢でも占おうと、横浜中華街の雑踏の中にこぢんまりと佇む手相占い所に親友と行った時に言われた言葉だ。 期待で胸をいっぱいに膨らませた新社会人に、気さくな占い師さんは恋の話から健康の話までたくさん喋ってくれたのに、そんな話は今やひとつも覚えていない。私の脳裏に数年経っても強く焼き付いているのは、雑に言い切られた「仕事は大丈夫」と、力強く言い切られた「海外行くわよ」のたったのふた
寒くて、暗くて、強い風が吹きすさぶデンマークの冬。 季節が冬へと移り変わっていくにつれて「なんだか街がつまらく感じるようになってきたな」と思っていた。なんたって、北欧の夏と秋は最高だった。 夏のデンマークは明るい陽の光とハピネスに溢れていて、誰も拒まない楽園のような空気感に溢れていた。 朝目覚める前から陽は差し、20時頃まで昼間のよう。夜にビールを飲んでてもなんだか昼飲みのような気分で、幸せな背徳感。コロナなんてうっかり忘れてしまいそうなほど。 秋、少し長くなる影。夏
2020年12月、私はデンマークに滞在しながらデザインポスターの会社などで少しお仕事をさせて頂いている。 そう言うとさぞ海外慣れした、英語が喋れる人のように見えるから面白い。この生活は、この1年かけて私が英語と向き合い、足掻きもがいた結果でしかないのだ。 2020年のはじまりの、私と英語2019年の春「デンマークへ行こう」と思い立った。 詳細はまた別の機会に書こうと思うけれど、色んなご縁と私の目指したいもの、想いが交わる場所がデンマークだったのだ。 ただ、その時の私は
コロナの影響で家で過ごす時間が多かった2020年。家を快適に、長時間過ごすのに耐えうる空間にしなくてはという問題に直面した人も多かったのでは。 でも、過ごしやすい家って一体どんなものなんだろう? 波乱に満ちた2020年の半分近くをデンマークで過ごす中、私はヒントは北欧の人々の暮らしの中にあるのではないか?と思い至った。 なぜ北欧の家は快適なのか私の目から見て、デンマーク人は殆ど全員もれなく部屋を快適にすることに命をかけていて、そして全員もれなくセンスが良い。私の少ないデ
いま私は海外にいるのに、不思議と「日本」について考えさせられることが多い。ものを考える時には必ずキッカケがあるわけで、そのキッカケを探してみると「日本人としてのラベル」「北欧と日本に通ずる美意識」という2つのキーワードが浮かんでくる。 どうしてそんなキーワードに辿り着いたのか、すこし整理してみたいと思う。 日本人としてのラベルデンマークでの私は、まだ何者でもなくって。ここで出会う様々な人にとって一番わかりやすい私のラベルが「日本」ということになる。 今までは「リクルート
フォルケホイスコーレの理念のひとつにラテン語ではなくデンマーク語で「生きた言葉で学ぶ」というものがある。 デンマーク人のほとんどは英語が喋れるし、学校にはデンマーク語を喋れない外国人が1割程度います。それでも、頑なに…本当に頑なに…!!朝の会や先生から全生徒へのアナウンスはデンマーク語で行われるのがフォルケホイスコーレ。 フォルケ在籍外国人が1度は思うであろう「英語喋れるなら、全部英語にしてくれよ…!!!」という願いは、叶わない(と思う)。 けど、この願いと同時に痛感す
「トレンド」と聞くとみなさん何を思い浮かべるでしょうか。 ファッションやメイクから始まり、今どんな写真が好まれているのか、食べ物は何が流行っているか、色、芸能人…と多岐にわたる上に、特に雑誌の企画では「トレンド感」は1企画に1つは盛り込みたい、とてつもなく大事な存在です。 この、ふんわりしてるくせに大事な存在「トレンド」。 若手の編集者から「トレンドってどうやったら見つけられるんですか?」と質問された数は数え切れません…。 一朝一夕では見つけられない、それがトレンド正直
編集者と名乗ってはや8年。さすがにこれだけやるといろんなノウハウを人に伝えられるようにある程度体系化できてきたなぁと思っています。 そうやって蓄積されてきたものたちを、すこしずつnoteに綴っていけたらな。そんな気持ちで、私が編集をするときに心がけていること、よく質問されていることを今日から不定期更新していきます。 WEBなどの編集もやっていますが、あくまで「情報誌出身の編集者」の企画の作りかた、と思って読んで頂けると嬉しいです。例えば…エッセイ的な書籍の編集なんかはまた
今や私の生活を語るのに欠かせない存在となった英語。 そんな英語と私の間にいつも、ずっと寄り添ってくれていたコミュニティ #EnglishChallenge が、今日で1周年!!嬉しい! 約1年前に会社を辞め、フィジーへ語学留学に行き、お客さんの99%がアメリカ人なバーでバーテンダーをし、PROGRITで英語コーチングを受けて…。英語にまつわることだけを振り返っても、びっくりするくらい目まぐるしい!そして今、1年前には想像もしなかったところに立っている。 それこそ、主宰で
株式会社amuya/吉田恵理のプロフィールやお仕事内容についてまとめたページです。 株式会社amuyaについて株式会社amuyaは「文化と風土、良いものづくりを紡いでいく」をテーマに言葉やリアルなものごとの編集をを行うエディトリアル・エージェンシーです。 吉田恵理についてプロフィール 編集&コンテンツプランナー。リクルートにて旅行やグルメ情報誌&WEBの企画編集やメディア中長期設計、ブランディング、マーケティングに携わった後に独立。 「文化と風土、良いものづくりを紡い
自宅にいる時間が多くなるにつれ「いかにストレスフリーなおうち時間を過ごすか」みたいな話題が多くなってきました。 引きこもり体質&自宅が勤務地のフリーランスゆえに家で長時間を過ごす時にみんなにオススメしたいものが超絶たくさんある…!ので、まとめてみました。 人の存在感とゆるやかな雰囲気をつくる【radiko】好きな音楽をずっと流しておくのも良いですが、私のおすすめはラジオ。今はradikoを使えばPCでもスマホでもラジオ聞けます。 ラジオの良さはなんと言っても、人の存在感
新型コロナウイルスの影響で注目されているリモートワーク。それを受けてnoteが「#リモートオフィス」のお題を設定していますね。 こういうことに軽やかに反応して、いまある環境の中でみんながよりよく生きていける空気や心持ちを作ってくれるnoteの心意気が、とっても好きなのです。 そして、昨年会社を辞めてフリーランスになって、日本のお仕事をさせて頂きながら海外に3ヶ月半住んでいた私の話も少しは役に立つかなと思ったので、このnoteを書きます。 私の海外リモートワークの環境20