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アラフォー母が小3息子とのポケカバトルを通して感じたこと。


ポケモンカード(以下ポケカ)がデジタルで手に入る時代がきた。

Pokémon Trading Card Game Pocketポケモントレーディングカードゲームポケット』。略して「ポケポケ」(響きがかわいい)。


日本で配信開始されたのは昨日なのだけれど、先行体験版がニュージーランドで配信されたということで、ここ数週間、待ちきれない息子(小3)からの「ニュージーランドに連れて行け」攻撃に耐えながら、ようやくわが家も「ポケポケ」をダウンロードするに到る。

アプリ自体は無料だが、課金ありのコンテンツ。息子には、「無課金でやれるところまで粘ってみよう、どうしても課金したいならお小遣いの範囲内でどうぞ。」と約束して始めた。


私もスマホにダウンロード。毎日、無料でポケカが手に入る。

好きなパックを選び
これに決めた!
開封の感じが妙にリアル
開けたー!
出たー!ミュウツーex!!


てな感じで、開封のワクワクを味わえる。5枚ずつ入手でき、図鑑に登録。レアカードもたまに出る。対戦用のデッキ(セット)も作れる。

対戦ルールはアナログよりも簡単。デッキも20枚と、アナログの1/3。デジタルだからダメカン(ダメージを与えたポイントを数えるおはじきみたいなやつ)もないし、効果音やCGの効果もあり、「バトルしてるぜー!」という臨場感も味わえる。

なかなか面白い、と思う。ガイドもあり、ルールを覚えるのにもすごくいい。


…なのだが、ちょっと前から息子とアナログ(シートの上にカードを並べて対戦)で始めた私。

公式サイトより。


アナログならではの良さや大変さを知ってしまったのだ。「ポケポケ」リリースのおめでたい日だというのに、敢えてアナログの記事を書くことをお許しいただきたい。



思い起こせば、1年前。

ポケカがなかなか手に入らなくて苦労していた。社会現象にもなり、問題視された。その後、転売対策などが施され、普通にコンビニでもバラで買えるようになった。ただ、簡単に手に入りやすくて、有難みが減ったというデメリットもある。


何はともあれ、ポケカ集めにどハマりした息子。お小遣いはほぼほぼポケカに消える。対戦用のデッキも日々進化。札幌では対戦相手がいたのだけれど、九州に戻ってからは、相手をまだ見つけられていない。「ポケカ人口が少ない気がする」とも言っていた。

対戦相手を求めて、カードショップに出向いたこともあるが、勇気が出せず、カードだけ買って帰ってきた。いつか大会とか出れたらいいね。

娘(中1)も対戦できるのだが、なんせ忙しい。1回の対戦に30分程度費やすので、学校から帰ってくるなりメザシのようにベッドに横たわる娘に、「相手してやって。」とは口が裂けても言えない。


そんな時、息子が目を付けたのが、私だった。初めは興味もないし、渋っていたのだが、愛する息子のラブコール(きっと期間限定)を無下にはできないと観念し、ポケカバトルへの階段を登り始めた。

ただ、やはりアラフォー。頭の回転も良くない。スポンジのように何でも吸収する子どもとの違いに愕然とする。

まず、アラフォー母の辛い点。

①ポケモンの種類が多すぎる。
たねポケモン、進化ポケモンを把握できていないと、デッキの組み立ても出来ないし、全く相手にならない。一応カードに書いてはあるが、全然違うポケモンに進化させたりして、息子に注意される。


②ルールが複雑すぎる。
ポケモンの他にもエネルギー、グッズ、トレーナーなどのカードがあり、それぞれ使い方が違う。これまたルールが書いてあるのだが、一瞬で理解することが、不可能。「〇〇すると…できる。さらに、△△だと□□。」とか書いてある。息子が使ったカードにも、「は?今何て言った?」と毎回のように確認。どんな時に使えばより有効な手段なのかを模索中。


③字が小さすぎる。
そもそも、なのだ。1枚1枚のカードにぎっしりと書いてある技やルールの説明書き。フォント8くらい?いや、5とか6かも。とにかく字が小さい。相手のカードの文字なんてもはや潰れて見えない。私はまだ老眼ではないが、ハ〇キルーペが欲しいと思ってしまうほど。カードの絵が可愛いなどと微笑んでいた日々が懐かしい。

と、まあ、こんな感じ。苦労を少しお分かりいただけただろうか。

それでも、息子のスパルタ指導のもと、弱小ながらも続けていると、だんだん戦い方が分かってくるもので。なかなか面白いのだ。

そうしているうちに、息子を通して感じる、ポケカバトルの良さまで分かってきた。私が感じたのは、以下の5つの力を養っているよなあという点だ。

①記憶力
前述したように、カードの種類がとにかく豊富。ポケモンの特徴にしても、その他のカードの使い方にしても、息子はほぼほぼ覚えている。カードを始める前から読んでいたポケモン図鑑や、テレビゲームで培った知識も活かされている。それを頭の中に整理整頓できていることに、感動すら覚える。

②計算力
相手を攻撃する時に、足し算や掛け算を使う。また、攻撃されたポケモンからはそのダメージ分のHPが引かれていくので、引き算。どの技でどれくらいダメージを与えて、後何回で倒せるか、などと瞬時に暗算するので、これがなかなか良い。デジタルにはない良さかなあと思う。

③読解力
苦労②で書いた通り、とにかくルールが多岐にわたる。長いものは、3行くらい書いてある。それを当たり前のように読んで正しく理解している息子を見ていると、なんだかすごいなあと思わずにはいられないのだ。

④判断力
自分と相手のバトルポケモンを見て、その他の手元にあるカードも考慮し、どうやったら倒せるのか戦略を練る。それがまた、相手の出方次第では仕切り直しになったりもして。もちろん、出るカードの運に託されたところもあるが、結構頭を使うゲームだよなあとしみじみ感じる。

⑤プレゼン力
これは、実際にやってみて知ったこと。挨拶に始まり、挨拶で終わる。自分の番の時には出したカードの内容や効果、技をきちんと宣言しながら戦いを進める。「〇〇を…するので、△△します。」みたいに。プレゼンしている感じ。だから、お互いがきちんと理解した上で戦えるし、間違っていたら訂正したり、付け加えたり。大会に出たら、そういったこともルールやマナーに含まれているらしい。

ということで、書きながら改めて認識したのだけれど、ポケモンカード、恐るべし。なかなか奥が深い。それに、子どもって好きなことならどんどん吸収して、すごいなあと思うのだ。


趣味にしてはお金も時間もまあまあ費やすけれど、一緒にやってみて初めて、その楽しさがちょっと分かってきた気がする。

ただ、私があまりにも成長しないので(自覚あり)、息子は多分物足りないだろう。学校のお友達も探してはいるみたいだけど。

次は、夫を巻き込みたい。そして、麻雀のように年末ポケカ大会(賞品あり)を開催したら面白そうだ。


それまでに、解説動画やガイドブックでこっそり勉強しておこうと思う(負けたくない 笑)。



***


最後までお読みいただきありがとうございました♩


もし、お子さまに「ポケカやろうよー。」と誘われつつも、なかなか気が乗らないのよねーという方がいらっしゃいましたら、「ポケポケ」でサクッとルールを覚える→興味が持てたらアナログに挑戦というのをおすすめします。


ポケカがデジタルになることも、私がポケカバトルに勤しんでいることも、少し前までは全く想像していませんでした。なのでこちらのコンテスト「#想像していなかった未来」に応募させていただきます。




***2024/11/4追記***

ありがとうございます!


***2024/11/11追記***

光栄です!
2週連続ありがとうございます🙇‍♀️

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