「撮りましょうか?」をいただきがちなわが家。
わが家の写真には、4人全員(夫、私、子ども2人)で写ったものがそこそこある。
それは、どなたかに撮ってもらったもの、またはタイマーか手を伸ばして撮ったもの(自撮り)、となるのだが、前者がまあまあ多いと思う。
実は、私は自分が写真に写るのがあまり好きではなく、風景だけ、または子ども達だけを撮ることが多い。
撮った後に自分の姿に一喜一憂するのが面倒だからだ。
ただ、旅先だと、つい気持ちも大きくなり、「せっかくだからみんなで写ろうか」と撮る場合もある。
夫は全員写真を撮りたがる方だ。
去年、北海道に移り住んだわが家。
と言っても、実は期間限定で、今年の秋〜冬には九州に帰ることが決まっている。
なので、この1年間はとりあえずあちこち行っておきたいと、なかなか頑張って観光していたと思う。
住んではいるが、ずっと観光客気分なのだ。
だから、写真を撮る機会も多かった。
それで振り返ってみたら。
①夏。朝ドラ「なつぞら」のふるさと、音更(おとふけ)の道の駅に行った時。パネル↓の前で。
②秋。紅葉を見に層雲峡(そううんきょう)に行った時。ロープウェイに乗って行った展望台で。
③ごく最近。支笏湖(しこつこ)の氷濤(ひょうとう)まつりに行った時。アクリル板の看板の前で。
覚えているだけでも、上記3回の場所で、こう声をかけていただいた。
「写真、撮りましょうか?」
それで、家族全員で撮っていただく、というありがたい話。
だいたい声をかけてくださるのは20〜30歳代くらいのお若い方々。
カップルだったり、お一人だったり。
とってもありがたいのだけど、なぜ声をかけてもらえるのか不思議だ。
しかも、何回もだから。
何故なんだ。
で、考えてみた。
その理由が以下だ。
理由①:子連れだから。
子どもを連れているからこそ、声をかけていただきやすい、というのは大いにあり得る。
特に息子がじっとしていないタイプなので、わーわー言っていたり、写真はだいたいブレるほど動いているので、人目を引きやすい。
理由②:圧倒的、素朴な田舎者感。
わが家は全員、何となく素朴な雰囲気がある。服装もカジュアルで定番のものが多く、ハイブランドなんて身につけていない。
私は普段はネイルもしないし、メイクも薄いので、誰一人華やかな雰囲気の人がいない。
そしていつでも子ども達はリュックや水筒を担いでいる。
田舎から出てきた観光客感がものすごくあるんだと思う。
理由③:不慣れな自撮りが見ていられない。
上の3回とも同じシチュエーションだったのだが、夫がスマホを持って手を伸ばし、自撮りしようとしていた。
背景と家族全員を写そうとするのは、なかなかハイレベルだ。
自撮り棒なるものを買おう買おうと言いながら買わないので、本当はものすごく欲しいわけではないのかもしれない。
娘の身長に合わせて、私が息子を抱っこし、夫がスクワットするような体勢でプルプルしながら撮ろうとしている。
でもなかなかボタンが押せずに何秒も耐えている。
そんな家族を見るに見かねて、撮ってあげようという気持ちにしてしまっているのではないだろうか。
以上、3つほど思いついた。
そして、写真を撮っていただいた後、夫がその方々に、「では、こちらも撮りましょうか?」と聞くと、「いえ、大丈夫です。」と断られることがほとんどだ。
ということは、お互いに撮り合いっこしましょう、ということではなくて、明らかに「わが家のために」声をかけてくださっている。
その度に、やや複雑ながらも、若い方々の優しさに触れ、なんとも嬉しい気持ちになる。
世の中、素敵な方々にあふれているよ、と大声で言いたくなる。
今まであちらこちらでわが家を撮っていただいたみなさん、本当にありがとうございました。
おかげで、貴重な家族写真を残すことができました!
理由は何であれ、声を掛けていただけるのはありがたいことなのだ。
これからも、残された時間、なるべくたくさんの北の大地を楽しみたいと思っている。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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