ピザ屋のバイト経験のおかげで、子ども達から羨望の眼差しを向けてもらえた話。
こんにちは、eringishimejiです。
小学校高学年の娘と低学年の息子を育てています。
私は大学生の頃、いくつかのアルバイトをした経験があります。
その中の1つ、ピザ屋のメイキングをしていたことからつながるエピソードを今日は書いてみたいと思います。
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大学1年の秋から2年間ほど、家の近所のピザ屋でバイトをしていた。
フランチャイズのピザ屋で、その街では割と大手の店だったと思う。
アルバイトには2種類あり、ピザを作るメイキングスタッフと、配達するドライバースタッフ。
私はメイキングスタッフだった。
基本的には、材料の仕込み、電話で注文を受ける、ピザを作ってオーブン(短いベルトコンベアみたいなやつ)に入れる、が業務だ。
店長か経験が長いスタッフが、焼き上がりのピザを確認してカットし、箱に入れてドライバーに渡す、という作業をしていた。
ピザの他にはお好み焼き(結構人気)、ハッシュポテト、唐揚げなどのサイドメニュー(焼くだけ)も作っていた。
衛生管理はとてもしっかりしていて、在庫管理や材料の使用にも無駄がなく、勉強にもなった。
週末の夜は注文が多く、とても忙しかった。
さらにクリスマスイブの注文は異常で、ずら〜っと並ぶ伝票に心が折れそうになりながらも、必死にピザを作り続け、終わった時の達成感はものすごかったのを覚えている(それにしても3時間待ちとかでも頼まれるお客さんが多かったことに驚き)。
ドライバーも速く、安全運転でお届けしないといけないので大変だったと思う。
スタッフ一丸となって取り組むので、なんとなく部活感もあった。
ザ・青春。
いや、仕事だけど。
ピザの作り方は今でもしっかり覚えていて。
丸く伸ばしたピザ生地をサイズごと(S・M・L)の金網にのせ、注文に応じたソース、具、チーズをトッピングして焼く。
ピザの種類ごとにトッピングの内容・順番、サイズごとに1g単位の分量が決まっていて、慣れるまではレシピを見たり、測ったりするので、結構時間がかかった。
でも覚えるとスイスイ手が動き、ロボットのようにテキパキと作れるようになる。どれだけ速く正確に、そして綺麗に作れるか、自分と戦っていたように思う(真剣)。
先ほどさらりと書いたが、ピザ生地を丸く伸ばす、この作業が何より難しかった。
ピザ生地は塊のものが冷凍で届く。その塊を店舗で解凍させ、使用する。
生地を伸ばすところにある大きなまな板は大理石で出来ていて、よく分からないが店長が自慢していた。本場イタリアで使うものだったのかな。
生地の塊に粉を付け、始めは指先で押しながら伸ばしていく。
次に、両手でハンドルを掴むようにして持ち、耳の部分を形作りながら回して伸ばす。
そして、空中に放り投げて回し、というのは嘘で、右手から左の手の平に叩きつけて、薄く伸ばしていく。
最後は、大理石の上で形を整えてイボイボのついたローラーでたくさんの小さな穴をあけ、金網に載せて完成。
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プロの方が教えてくださっています。
こんなにうまくはできなかったけど。。
この一連の作業、めちゃくちゃ難しかった。
バイト初日から練習したが、失敗して生地に穴を開けてしまったり、均一に伸びていないと焼き上がりが凸凹したり。ローラー不足だと膨れすぎてしまうこともある。
あまりひどいものは商品にならないので作り直し。
出来上がりを確認して、上手くできるようになると嬉しかった。
それで、だ。
タイトルの話になるが、ある日、仲良し親子にピザを作ろうと誘われ、お家に子ども達と一緒にお邪魔した。
生地は伸ばしてあるものも売ってあるし、餃子の皮でも食パンでも出来るし。
どんなのかなーと思ったら、なんとあの伸ばす前の丸い塊ではないか!!
生協で買ってくれたらしい。
その塊との久しぶりの再会に、血が騒ぐのを感じた。
いやいや、でも子ども達に経験させなくちゃいけない。
ーーさあ、作るよー、生地伸ばしてみよー。
塊を持つ。
あー、だめだ。
伸ばしたい。
手がもう、うずうずしている。
ーー1個だけ、伸ばしてもいい?
子ども達4人に確認。
「いいよー。」
それで、伸ばし始めた。
そう、あの作業だ。2年間いったい何枚の生地を伸ばしただろう。
手が、手が覚えている!!
指先で押し始めた時点から、子ども達がおっ?という表情。
ハンドル持ちすると、友人が目を見張る。
「え、何それ??」
そして極め付けのあれ。
手の平に叩きつける!!
パーンという音と共にふわっと粉が舞い(あ、ごめん。あとで掃除するから許して)、伸びる生地!!
「わー!!!」
全員から歓声が上がった!!
「〇〇ちゃん(娘)のママってすごーい!!」
「ママ、なんでそんなうまいの?!」
キラキラとした目で見る子ども達。
私の自己肯定感が一気に増し増しになった瞬間だった。えっへん。
普通は台の上で麺棒とかで伸ばすからね。
叩きつけて伸ばすとかびっくりするよね。
そこで種明かし。
ーーピザ屋でアルバイトしてたんだよー。
子ども達から羨望の眼差しを向けられ、鼻が高くなる母なのであった。
そしてみんなで作って食べたピザは、本当に美味しかった。
「昔取った杵柄」って言いますが、何がどこで活きるかわからないなあっていう話です。
ちなみに、私がバイトしている期間の途中で、クリスピー生地(薄ーいやつ)が選べるようになり、それは冷凍庫から取り出すだけの作業でした。
忙しい時はありがたかったけど、私はやっぱり塊の生地を伸ばすのが好きでしたね。
全国のピザ屋のみなさん、毎日お疲れ様です。
これからもたくさん生地を伸ばして、美味しいピザを私たちにお届けください♪
みなさんも、おうちでピザ作ってみてくださいね!
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最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
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※画像、動画、お借りしました。