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息子のそっくりさんがいた『インサイド・ヘッド2』。


夏休み。中1娘と、友人母娘と4人で、映画館に『インサイド・ヘッド2』を観に行った。

(※映画のネタバレを含む記事となっております。)

予告動画↓↓

どんな感情も、きっと宝物になる―ディズニー&ピクサーが贈る、あなたの中に広がる<感情たち>の世界。


少女ライリーを子どもの頃から見守ってきた頭の中の感情・ヨロコビたち。ある日、高校入学という人生の転機を控えたライリーの中に、シンパイ率いる<大人の感情>たちが現れる。

「ライリーの将来のために、あなたたちはもう必要ない」―シンパイたちの暴走により、追放されるヨロコビたち。巻き起こる“感情の嵐”の中で自分らしさを失っていくライリーを救うカギは、広大な世界の奥底に眠る“ある記憶”に隠されていた…。  


<監督メッセージ>
「この映画は、自分自身を受け入れることをテーマにしています。 ダメなところも含めて、自分を愛すること。 誰しも愛されるために、完璧である必要はないのです。」 ――『インサイド・ヘッド2』監督 ケルシー・マン

公式ホームページより


前作では小学生だった主人公ライリーが成長し、思春期になった物語。ぜひ娘と観たいと思っていた。

前作でも登場する、ライリーの頭の中の感情たち。もはやベテランで、ヨロコビを中心に、脳内の司令部で絶妙のチームワークを発揮していた。

個性豊か!


ある日、「思春期アラーム」が鳴り響き、それまで穏やかだった司令部が一変。大規模な工事が強制的に行われ、新しい感情たちがやってきた。

この新しい感情たち1つひとつが、本当に「分かるー!」だった。私も思春期の頃は多感になり、味わった感情たちだから。シンパイなんて、いまだに元気に健在中。

シンパイ(日本版声優:多部未華子さん)。


新しい感情たちがやってきて、頭の中がごちゃごちゃになるライリー。人を羨んだり、イライラしたり。幼なじみと新しい友達の間で揺れ、背伸びした姿を見せようとしては失敗し、落ち込む。「私はいい人」と思って生きてきたのに、「私は全然ダメ…」と、どんどん低くなる自己肯定感。

この後色々あり、最終的には、追放されたヨロコビたちも無事に司令部に戻ることに。暴走していたシンパイも落ち着く(ざっくり)。

ただ、今までとは違う変化も。ヨロコビが「必要ない記憶」と捨てていた、悲しかったり辛かったりしたどんな記憶も、1つひとつが大切で、全部含めて今のライリーを作っている、と気付いたこと。うんうん、そうだよね。ここのところで、涙がポロリ。

そして、新しい感情たちも含めて、また司令部が元気に活動していく、ライリーも前向きになったよ…という物語(ほんとざっくり)。



さて、本作品にたくさん登場する感情たちの中で、一際目を引き、個人的にとても気になるキャラクターがいた。


それは、この子。


ダリィ(日本版声優:坂本真綾さん)



ソファに寝そべり、スマホをいじる。いつでもどこでも気だるそう。みんなの話を全く聞いていないかと思ったら急にボソッと発言したり、それが案外確信をついていたり。

ダリィが絡むと、何だかクスッと笑える。でも、頼りになる一面もある不思議な存在のダリィ。

こういう感情って、誰しも持ってるよね、と共感しつつ、ダリィが登場した瞬間から、最後までずっと、私はこう思っていた。



ーーあの子、まんま息子(小3)じゃん。




この目ー!前髪ー!ソファに引っ掛ける足ー!!

「あー学校行きたくねー。だりー。」と、Switchをしながら言っている時の息子そのものだ。実は、息子がモデルなのでは(そんな訳ない)。

劇中、ダリィが何を言っても、どんな行動をしても、息子に見えて仕方がない。ダリィが主人公なのか?というくらい、目で追っていた。


エンディングまでしっかり観た後、外に出るやいなや、娘に言った。


ーーね、ダリィって〇〇ちゃん(息子)にしか見えなかったんだけど!


娘「それな。」

共感を得た。


今振り返っても、笑えるくらい息子にそっくりなダリィ。他にもたくさん個性的なキャラクターがいたのに、私の心は完全にダリィに奪われていた。





数日後、こちらのサイトを発見。『インサイド・ヘッド2』を用いた脳内メーカーだ。


早速、やってみた。



結果は…




うわー!


なんと。

「グーダラ・キング」の私は、ダリィ80%ではないか。20%のカナシミを添えて。


私がほぼほぼダリィなら、息子もそうなるよなーと、結果にしみじみ納得したのだった。


(※脳内メーカーの結果は、全くのランダムだそうです。)



それにしても、本当に楽しい『インサイド・ヘッド』シリーズの世界。


感情を可視化したところが、まず秀逸。頭の中で、こんな愛おしい感情たちがあーだこーだ言いながら私たちを動かしていると思うと、なんだか面白い。

ちなみに、私の中で近頃よく働いてる感情はこの方な気がする。

ナツカシ。「昔はこうだったのよ~」と話す。


ちょいちょい出て来ては、すぐ引っ込んじゃうのがツボだった。

不可解な子ども達の発言も、これから起こるだろう反抗期も(もうだいぶ来てるのか?)、「あ、今はあの子が実権握ってるんだな。」とか「あー、あの子がどっか行っちゃってるなあ。」とか考えてみると救われるし、適当にやり過ごして行けそうな気がしてくる。


娘やお友達は、ライリーと歳が近いので、自分に置き換えてみたりして、感じるところがあったみたい。「思春期アラーム、もう鳴った?」「まだかなー?」「私は半分くらい鳴ってるかも?」そんな会話が可愛かった。一緒に観に行って良かった!


エンディングソングの、セカオワさんの「プレゼント」も染みたなあ~。

聴いたことあると思ったら、8年前のNコンの課題曲なのね(縁を感じる)。鉄拳さんのアニメーションも素敵。


息子は今はまだ興味がなかったのだけれど、もう少し大きくなったら、ダリィと対面するためにも観てほしいなあと思う。私も、もう一度じっくり観たいと思える作品だった。




※画像など色々と公式ホームページからお借りしました。



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最後までお読みいただきありがとうございました。

皆さんも、脳内メーカーよろしければ、ぜひ♩

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