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【小3息子の一言】「♪しょげないでよ、ベイベ~」
息子(小3)はピアノを習っている。
娘(中1)が幼稚園児の頃からお世話になっている先生で、お宅にお邪魔してレッスンを受ける。息子も年中の頃に習い始めたが、小1~2の2年間は札幌に行っていたためお休みし、去年の4月から再開した。
息子は手先が不器用なこと、こだわりが強いところなどもあるが、先生は丸ごと受け入れてくださり、息子のペースに合わせて優しく教えていただいている。
先日の発表会では、ソロで『スケーターズワルツ』、先生といとこ(兄の息子も習っている)との6手連弾で『空も飛べるはず』を弾いた。真面目に練習するタイプなので、思っていたより早く仕上がった。当日は緊張しながらもしっかり弾いていて、頼もしくも感じた。
これから少しずつステップアップして、なるべく長く続けられたら…と思っていた。つい先日までは。
*
最近、家での練習をサボりがちな息子。やや難しくなった譜面に、イライラする姿も見え始めた。すぐに弾けるようにならないからだ。これは、娘も通った道だ。先生は、家で私が教えて煮詰まらないようにと、なるべくレッスンの中で教えてくださり、家では復習するだけ、という方法にしてくださっている。
それにしても、気乗りしない息子。ピアノの長椅子の上に仰向けに寝ていたりする。別にいいんだけどね、無理に練習しなくても。とは思ったが、あまりに嫌々、渋々なので、鎌をかけて聞いてみた。
ーーねえ、もしかして、ピアノ、やめたいと思ってる??
すると、息子は一瞬バツが悪そうな表情になったが、すぐに開き直ってこう言った。
「うん、やめたい。」
ーーえ~、そうなの?!ピアノ楽しくない?
「うん、楽しくない。」
ーー発表会もがんばったじゃん。
「人前で弾くの、好きじゃない。やめたい。」
ガーン…。
息子は、私がピアノを続けてほしいだろうと知っていて、遠慮して「やめたい」と言えなかったのだろうか…。そうか、負担になっていたのか…。いやでも、前はそうでもなかったよな。発表会がよっぽど嫌だったのか。それともやっぱり、少しハードルが高くなったから、そう思うんじゃないのかな…。
色んな想いが頭の中を駆け巡る。
その時、私はあからさまにがっかりした表情をしていたんだと思う。
そんな私に、息子が一言。
「♪しょげないでよ、ベイベ~」
『はじめてのおつかい』の挿入歌、『しょげないでよBaby』(B.B.クィーンズの曲)の一節だ。
あまりにぴったりすぎる歌い回しに、思わず笑ってしまった。
そして、笑ったことでどこか吹っ切れた私。
ーーそうだよね、しょげちゃだめだよね。続けてほしいってのはママの気持ちだもんね。嫌々続けるのもなんか違うしね。
と話した。
娘に聞いたら、「私は一度もやめたいと思ったことないよ。」とのこと。娘はまだ続けられそうだ。
習い事の難しいところ。親が良かれと思って習わせていても、本人が乗り気でないならあまり意味がないような。でも、時を経て、「習ってて良かった」と分かる日が来る可能性もある。夫は、ピアノをきょうだいが習っていたのに自分は嫌がって習わなかったことを今だに残念がっている。
正解なんてあるか分からないけど、とりあえず様子をみながら、先生にも相談しよう。そして、最終的には息子自身が決めたらいいと思う。
頭の中であの曲がリフレインする。
息子がピアノを辞めることになっても、しょげないでよ、私。
***
最後までお読みいただきありがとうございました♩
※YouTubeよりお借りしました。
息子の一言シリーズはこちら。
***2025/2/17追記***
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