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【LINEアカウント BtoB企業の事例】運用した結果、向かないと思った理由
企業のLINEアカウントといえばBtoC企業にとってはマーケティングの王道ですが、BtoB企業にとっては運用に見合うだけの成果を出せるのか?疑問に思ってる企業さんは結構いらっしゃるんじゃないかなと思います。
当社ウーマンズは、LINEアカウントを8月27日(火)をもって閉鎖することにしたのですが、せっかく数年間運営してきたので「BtoB企業によるLINEアカウント運営、実際のところ成果につながるのか?」をまとめました。LINEアカウントを開設しようかどうか…継続すべきかどうか…と悩んでるBtoB企業の方々の判断材料の一つとしてお役にたてばと思います。
■LINEアカウント、閉鎖の理由
閉鎖理由ですが、LINEから今月頭に仕様変更に関する連絡があったことがきっかけです。「8月27日までに対応しておいてね、でないとアカウント削除になるからね」との趣旨だったのですが、対応するには諸々の工数やコストがかかる…。そしてあまりにも突然すぎる通達なので、そもそも対応するための時間もない汗。
さらには以前から社内では「BtoBでLINEアカウントの運営って、効果あるのかなぁ…」というモヤモヤがあったので、長らくご利用いただいてるLINE読者様にはとても申し訳ないなと心残りがありつつも、これを機に閉鎖を決めました。
(ご登録いただいていた皆さま、誠にありがとうございました!引き続き、ニュースレターで情報をお届けいたしますので、お手数おかけしますが、ご登録いただけると嬉しいです!)
■BtoB企業のLINEアカウント運用、成果はイマイチだった
結論から言うと、(ウーマンズの場合は)LINEアカウント運営による「コスト(配信工数・月額利用料・分析工数)」と「成果(リード獲得・問合せ獲得・受注など)」のバランスから見ると、「成果が全くありませんでした😥」というわけではないのですが、うーん……イマイチでした。
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経営資源が豊富な企業であれば、「成果はゼロではないが、イマイチ」な状態でも、長い目で見て継続することもできるのでしょうが、弊社のように小さな企業では経営資源(人、時間、お金)が限られているため、「イマイチ」な施策をダラダラ継続するわけにもいきません汗。
Google検索ではポジティブな情報が多いのだけど…
Googleで「BtoB企業 LINEアカウント」で検索すると、「開設した方がいいよー」「こんな成果が出るよ」「受注数や問合せが何%アップするよ」「工数削減できるからね」など、ポジティブな情報で溢れてます。でも情報の発信元は、企業のLINE公式アカウント運用を支援する企業さんだったりするので、そりゃ当然ネガティブな側面は伝えないわけで。ウーマンズの場合は、Googleの検索結果に出てくる、各情報を見ても「そうかなぁ…?実際は違う気がするけどなぁ」という印象でした。
BtoB企業には、LINEアカンウト運用が向かない理由
BtoB企業のLINEアカウント事例を大量にリサーチしたわけではなく、あくまで「ウーマンズの場合」の考察ですが、BtoB企業にはLINEアカウント運用は向かないなーというのが、数年間運用してみての実感です。
LINEは友達、家族、恋人、あるいは友達に近いような仕事仲間などプライベート空間のイメージが強いので、突然BtoB企業からの、カッタカタのビジネスメッセージが届くと、違和感や不快感、ストレスが発生しやすい気がしてます。LINEアカウントの運用を始めた2018年頃は、企業が開設するアカウント数も今ほど多くなく、BtoBの情報をLINEで受け取ることに違和感を感じる人はさほどいなかったように感じますが、やがて企業によるLINE配信が激増したことで、徐々にストレスを感じるようになった、そんな感じがしてます。
つまり、休日にリビングでリラックスしてるときに、お客様の自宅にアポなしで、しかも土足&スーツ姿で「こんにちは!(株)●●です!あなたの勤務先の会社のシステム開発についてですが、ウチでしたら相場価格よりも●%安くご利用できますよ!」と突然プレゼンが始まる、そんな唐突感?違和感?があるのかなーと。
ニュースレターの方が運用成果が高い
企業様はウーマンズからの情報を「LINEで受信」か「ニュースレターで受信」かを、お選びいただけるようにしてるのですが、「新規登録数/1カ月」「解除数/1カ月」「配信時のクリック率」「ご登録企業様の総数」「諸々のKPI」などを比較すると、ニュースレターの方が運用成果はとても高いです。
ニュースレターは、殆どの方がビジネスメールアドレスでご登録くださるのですが、そもそもビジネスメールというプラットフォーム(=受信ボックス)は、誰もが仕事モードで閲覧するものなので、唐突感やストレスを与えづらい。そのため反応を上げやすく、解除数も少ないのかもしれません。
(一方で、企業様ニーズを知りたくて「読者様アンケート」を実施した際は、ニュースレター読者様よりも、LINE読者様の方がアンケート回収率は高くて、これはニュースレターよりもLINEの方が“心理的距離感”が近いことが関係してるのかもしれません)
休止や終了が目立つ、BtoB企業のLINEアカウント
実際に、私自身も色々なBtoB企業さんのLINEアカウントを登録していたのですが、ここ数年で次々に休止状態または終了していて、でもメルマガ配信は続いてます。おそらく当社ウーマンズと同じような背景があったのかなぁと推察します。
LINEアカウントはBtoC企業にはマッチ
LINEアカンウトは、ドラッグストアとか、スーパー、美容室、エステ、通販、習い事、ウェブメディアなどのBtoC企業が、そもそも相性が良いのでしょうね。来店促進のためのクーポン発行、期間限定キャンペーン施策、抽選会、ポイント還元、人数限定プレゼントなどなど、私生活に関わる情報なので違和感はなく、むしろ癒しやお得感、エンタメを提供してくれる存在です。実際にBtoC企業の方々からは「LINEアカウントは運用成果が高い」とよく耳にします。
あとは、BtoBビジネスだけど BtoCに近い性質のビジネスもLINEアカンウト運用による相性は良さそうです。
■「選択と集中」 ニュースレターを強化
てなわけで今後、当社ウーマンズではニュースレターの運用を強化していく予定です。LINEアカウント運用に関しては、最近はずっとモヤモヤ状態だったので、良い区切りができました。
あくまでウーマンズの場合、ですので必ずしも全ての BtoB企業にはLINEアカンウトは合わないよ!って訳では全く無いのですが、1つの事例として、BtoB企業でLINE運用にモヤモヤを抱えている方のお役に立つ情報でしたら幸いです。LINEアカンウト運用するとそれなりのランニングコスト(人・工数・お金)が発生しますからね。
ウーマンズでは、ヘルスケア業界に特化した「法人向けプロモーション支援」を行ってます。特に中小企業や、大手で立ち上がったばかりの新規BtoB部署の方々にオススメの記事が下記です。弊社で実際にご支援させていただいた事例も豊富に踏まえながら、BtoBプロモーションの戦略の基本や、実際のところどうなの…?ということをまとめています。
ヘルスケア領域に特化はしていますが、ウーマンズではビジネスに役立つ勉強会を様々なテーマで期開催していますので、ぜひ勉強会にもご参加いただければと思います。
■ウーマンズについて
ウーマンズは「女性ヘルスケア市場専門のシンクタンク」として、女性ヘルスケア事業の成長・変革を推進するマーケット情報を収集・分析・整理し、最新知見を企業様にご提供している会社です。女性ヘルスケア市場に特化してマーケティング支援を行ってきた「豊富な実績」「15年にわたり継続的に行っている調査分析により蓄積した知見やノウハウ」「業界ネットワーク」を活かし、女性ヘルスケア事業を行う産学官の「どうすれば製品・サービスを広く社会に流通させられるか?」の課題解決に取り組んでいます。事業内容は「コンサルティング事業/ビジネスメディア事業/MICE事業/BtoB広告事業」。最新レポートや新着セミナーのご案内、制度変更などヘルスケア業界の重要ニュース、企業様から頂戴する「女性ヘルスケアビジネスあるある相談」への回答など、ニュースレターで配信中。ぜひご登録ください!
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