動きと呼吸をそれらに合わせて
それは毎回突然に決まる。15時に新宿駅のホームで集合。京王線のホームの三番線で待ち合わせ。定期的に高尾山に登る。常々考えていることを聞いてくれる友人と一緒に。なんのために山に行くのか、その答えをひとことで明言するのは難しい。だが、語るのが目的でないと言ったら嘘になるであろう。
日が暮れ始める。山特有の湿り気と時間による温度の変化を肌で感じる。常日頃もやもやする材料をあちらこちらに放り投げる。道中で洗い晒しにする。登れば登るほど、汗とともにお互い綺麗になっていく。余計なものが