「一日一回一感謝」ミツバチを救えると信じる私【エッセイ】
私はミツバチに助けられた一人である。
ミツバチの作る、あのキラキラの甘い蜂蜜に。
実は、今もこの記事を書きながら、天然蜂蜜水を飲んでいる。
しかし近年ミツバチは減少傾向にあるようで、世界的に深刻化とした現象となっていて胸が痛い。
蜂群崩壊症候群を知っていますか?
Colony Collapse Disorder、略して『CCD』
嬢王蜂や幼虫を残し、ミツバチコロニーの大量失踪、または死滅することです。
とある記事によると、ミツバチ崩壊の大きな原因として、農薬・病気・地球温暖化・ダニ・栄養不足などが背景にあるということだった。
アインシュタインの有名な言葉がある。
『もしハチが地球上からいなくなると、人間は4年以上は生きられない。 ハチがいなくなると受粉ができなくなり、そして植物がいなくなり、 そして人間がいなくなる』
彼の言葉を目で追うたびに、私の魂はショックで震える。
なぜなら私は、冒頭に書いたように、ミツバチに助けられた一人だから。
心身ともに病み、食べる力も奪われてしまった時期が続いた私を救ったのは、本物の天然蜂蜜だった。
本物とは、農薬を含め厳しい検査を通過した、偽物ではない蜂蜜のこと。
ミツバチが絶滅してしまったら、4年どころか、当時の私は1年も生きれなかったかもしれない。(大げさと思われるだろうけれど)
アインシュタインの言葉通り、私たち人間も含めて地球上に生きている生態系は、ミツバチに救われている。
それは蜂蜜そのものということではなく、『ミツバチの受粉』にある。食べ物の受粉を75%をも担っていて、その事実は周知のとこだと思う。
本当に妖精のような存在。
小さな体で花の蜜を取り、花粉を脚に付けているあの光景は、微笑ましくも厄介者扱いされることも多いが、地球の救世主と私は思う。
ミツバチたちのコロニー界が、相当な危機に陥っていると記事を見た。それが蜂群崩壊症候群(CCD)。
アインシュタインの言葉どおり、地球の妖精ミツバチがこの世から消えるとどうなるか?
確実に彼の定論を見ることになるだろう。
緑が消え、自然が消滅する。物価は高騰し、家畜や農耕にも影響し、必然的に生活水準も難航するだろう。食べるものがなくなり、動物達も生きることができなくなる。人間も。
では、そうなると過程して、さぁどう生きる?
私はまたもやゾッとしてしまう。
妖精が消えてしまったら、近未来は『人工食材』で埋め尽くされてしまうのかもしれない。なんでも人工機能の時代だから……。
果物、野菜、ナッツ、肉、卵、魚、豆、茶葉、砂糖、塩、、、、、
全ての食材が人工となってしまったら……。
いや、そうなったらもう地球は無いに等しいかもしれない。
地球で生きる意味がなくなってしまうからね。
今、私たちが口にできている食糧は、当たり前のようで当たり前ではない。
当たり前が存在するのは、ミツバチのおかげ様であり、草花は息絶えることなく咲き続ける。感謝すべきだと私は思う。
私は自分に起きた体の変化から、蜂蜜の素晴らしさを知ることができた。
ストレスで体のエネルギーがどんどん吸い取られ、人間らしい基本の生活もできなくなった。
食べる事・寝る事にもエネルギーが必要なのに、私の体内ではストレス処理が圧倒的に多く、魂がSOSを発令してまった。
SOSは『仮死状態』を強制的に要請してきた。
食べることもできなくなり、寝れなくなり、生きているのか分からない状態に陥った。
食べれないからまたたく間に体力は落ち、仮死状態という地獄へと突き落とされたのだ。
それでもストレスの蓄積は続き、負のループだ。
世間では一日一食が良いとか風説が立っているが、私のように岩のようなストレスを背負ってしまった人間には、危ないかもしれない。
ストレス処理でエネルギー切れを起こし、最悪、魂が頭のてっぺんからふわぁ~と抜けていくかもしれない。
医学的なことは分からないけれど、心臓を動かすことだけにエネルギーが使われて、脳が機能しない気がした。
そんな食べれない状態でも、蜂蜜だけは違った。
食べれなくとも水分は取れていたから、蜂蜜を水に溶かして飲んだ。そこに少しの天然塩。
体中が糖で染み渡る。
糖質に抵抗感があったから恐る恐るだったが、甘い蜂蜜水を口に含んだ瞬間の幸福感、喉から食道を通って胃に入る一連の流れから『感謝』に包まれた。
そして私は元気を取り戻した。
そこから蜂蜜について勉強をした。
スーパーで売っているような蜂蜜は、残念ながら薄めてあったり、農薬の問題があるらしい。プラスチック容器も環境ホルモンの危険性でダメ。(嗜好品としてならOK)
蜂蜜はどこのスーパーでもパンコーナーに置いてある。
貴重なアカシアなども常に販売されているが、その『常』が不合理であることも知った。
地球の生命をも左右するミツバチが、一生をかけて採取した蜜に不条理が発生しているのだ。
そこここで当たり前のように危険な除草剤が噴射され、草花は一瞬で朽ちる。
排気ガスをジェットカーかの如く排出してかっ飛ばす車。ゴミのポイ捨て。タバコの煙。電磁波。地球温暖化。
しかしそれでも生き残っている花を目指して蜂はやってくる。有害物質が付着しているとも知らないで……。
上げたらキリがないが、毒だらけの花であっても、近辺に巣を持つミツバチはやってくる。ミツバチの行動範囲は約2km~3kmとされているから遠くへは行けない。
せっせと蜜や花粉を運ぶミツバチを見ると、いたたまれない気持ちになる。なぜならそのすぐ横には、枯れた雑草があったり、吹っ飛ばす車が走っているからだ。暑すぎる気候にもミツバチは弱い。
ミツバチの分峰が見られる年は猛暑になる傾向にあるということも、私は学んだ。
2023年の6月頃から分峰が盛んであったようで、ミツバチの予想通りに、この夏は異常に暑く、世界的に平均気温が観測史上高まった。
地球温暖化を通り越して『地球沸騰化』なんて造語も生まれてしまった。
ミツバチが更に減ったのではないかと心配になる。
『未来のためにできること』
どうしてもこの事を綴りたかった。
感謝
一日一回一感謝
喜怒哀楽があるのが人間であるけれど、些細なことでも良いと思う。
世界中で感謝の雫がぽたりと落ちると、いつかはきっと、今より綺麗な地球になるだろう。
人のストレスも減り、いらない欲も減り、思いやりが生まれる。
そこにはかっ飛ばす車も減り、食べ残しも減り、毒も減り、暴言も減り、偽りも減り、争いも減る。と、私は信じたい。
感謝の輪が広がれば、ミツバチが喜ぶ地球になるだろう。
妖精は羽ばたき続けられる。
余談①
私は、小学生の時に『ハッチ』というあだ名がついた。
付けた友人に聞いたら、「みなしごハッチに似てるから」と、わきゃわきゃしながら言った。
嫌いじゃなかった。
余談②
一匹のミツバチが私の近くにきて離れなかった。
私が手のひらを差し出すと、ミツバチは嬉しそうに私の手のひらの上で小さく舞っていた。それはしばらく続いた。
もふもふしていて本当に妖精のようだった。
それから20年ほど経ったとき、私は蜂蜜に助けられた。感謝しかない。
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