プレミアムビンゴ事故の回(画像あり)【ユーモアエッセイ】
スロット好きさんいらっしゃい!
パチンコ店でちょっとした事故を起こした経験が幾度かある私。
パチンコ好きであれば、事故を経験している人も少なくないだろう。
その日、私は、旦那が負けた4万円を取り戻すため、いつもの店へと一人で向かった。
そして事故は起こった。
簡潔に言うと、スロット「プレミアムビンゴ」で「事故」を起こしたのだ。
スロットが分からない方にもっと簡潔に言うと、カジノで大当たりしている客となり、注目を浴びたということと同等である。
あのカジノを引き合いに出すほど、私は、「プレミアムビンゴ」というスロット台でが爆発してじゃんじゃんバリバリとなった。
スロッターの間ではそのことを「事故」「大事故」などと呼び合っている。
以下、専門用語が続きます。
投資金額は諭吉さん1枚以内。
ちまちま連チャンし、突然666game、その間に上乗せで約3400game(うろ覚えでごめんなさい)乗った。
666gameはふぁふぁで乗せ、約3400gameはセブンドリームだった。
合計4000game以上を乗せてしまい、周囲は、賞賛と嫉妬でざわめき立っていた。
一方私は、極度のあがり症が顔を覗かせ、動悸と震えが耐えなかったが、直ぐに消滅した。
なぜなら時間である。
閉店時間は23時30分。
到着時刻は夜の7時は過ぎていて、セブンドリームの時点で既に21時を過ぎていた。
(絶対に取り切れないじゃないか…)
背後でお爺さんが立ち止まって「ほほぉ~すごいなぁ~」なんて感心してくれたが、私は「はあ…」と苦笑いしか返せなかった。
だってだって、時間が無いのだ!
小一時間強の間に、4000回転以上も回せない。スロットの性質上ロボットだって無理なのだ。
私のあがり症は現実に上書きされ、時間との闘争心に火がついた。
消化中はとにかく無心でぶん回し、瞬きなど忘れていたかもしれない。
焦るあまり押し順も何度もミスったが、そんなの気にしない。
定員さんが空ドル箱を数箱用意してくれて助かったが、私は必死だった。
蛍の光が流れるまで、いや、打ち止めの指令が来るまで諦めない!
良い年した女が一人、ビンゴに食らいついて権化の亡者と化している姿は、大層むごい光景だったことだろう。
がしかし、そんなの関係ない。
私には時間が無いのだ。
金が絡むと人は強くなる。
その姿をとくとご覧あれ状態で、アドレナリンが大量分泌していたのは自分でも分かっていた。
呼吸はどれくらい止まっていたかな?
人間とは不思議な生き物で、なかなか当たらずナヨっている時はあれだけ痛かった頭も目も肩も、亡者となるとまったく感じないのだ。
日頃からこんな強い自分であって欲しいものだと思いながら、私は消化することに狂奔した。
徐々に迫る時刻。
積み上げたドル箱が、先に運び出されてメダル枚数が刻印されたレシートが渡された。
しっかりとここは財布に入れた私。
残り10分を切り店内放送で閉店間際のアナウンスが流れ、蛍の光が流れ……
半狂乱気味の私に、一人の店員が終了の合言葉を言いに来た。
「お時間ですので、もう終了となります」
一瞬で力が抜けた。
椅子の背もたれに体ごとドンと預け、台のコイン払い戻しボタンを静かに押した。
どっと疲れが出た。
案の定、全て取り切れなかった。
しかし8000枚は超えていた。
ここで言ってしまうが、10スロ(10円スロット)だったため約8万円の換金となった。
旦那の負けを取り返し、さらにプラスとなった。
万枚目前だった悔しさが残るがしかし、私はやりきった。
〜おまけ〜
私は時々ビンゴで事故をする。
相性が良いようで、Hooah!で「2222」を決めたこともある。
そんな時は決まって体に前兆が走る。
ドキドキしてくるのだ。
ハーデスでも閉店時間迫る中、GODが揃った時も嫌な予感がした。
やはりドキドキしていたのだ。
現在は、一年に数回ほどしか行かなくなってしまったが、またビンゴを打ちたくなってきた。
「スーパービンゴクラシックネオ」がアの店にも設置されていることだろう。
また大きく乗せたらきっと店の人にはこう言うだろう。
「ビンゴ女がまた出した」と。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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