おちょこの一滴に騙された砂糖菓子がある🌈
ふと、アレはまだ販売されているのだろうか?と一つの砂糖菓子が脳裏に浮かぶ。
そしてまた全身で鳥肌を味わうつもりで、味覚発狂の沙汰を焼き付けたいと、我ながら不適な笑いが込み上げてきてしまう。
今ならお茶の子さいさいだろう。いざ挑戦!といった具合に。
幼い私を苦しめたアの砂糖菓子。
子供たちの間では罰ゲームに起用され忌み嫌われ、日本酒が入った大人の砂糖菓子。
誰が好んで食べるのかさっぱり分からない砂糖菓子。
あ、これは当時の気持ち。
ドーム状の三角形に象られ砂糖を固めたカリカリジャリジャリする中に、数滴のアルコール(日本酒)が入っている。大きさは大人の親指の先ほど。
成熟した今なら「これはこれはイケますねぇ」とお茶請けになるのでは?
とは言えこの私、日本酒を苦手とするのだけど。
当時、アの砂糖菓子は、酒飲みにしか受け入れられないと思いきや、昔の酒豪は「甘いのは嫌いだ!」なんて言ったっけ。
日本酒で糖分補給されているから体が欲しなかっただけかもしれないけれど、甘味を苦手とする男たちが多かったイメージがある。少なくとも私の親戚間では。
現代人の酒好きとは打って変わって、酒飲む輩は餡子食うべからず!と一升瓶片手にアタリメしゃぶって、しゃっくりしていたのかは、私の中の映写機の残像で、そんな事、どこの家庭も当たり前だったのかすら分からないけども…
昭和で見た、日本酒が入った砂糖菓子だが、酒嫌いの者やアレルギーの者は食べれないし、では、アの砂糖菓子はいったい誰のために開発され発売され購入されたのか?
私にとって不可解だらけの品であった。
あぁ思い返すと蘇る。
アの砂糖菓子をオヤツで出してくる家庭があって、たった数滴の酒に私たち子供はイナゴの佃煮でも食べたかのように身震いしていた。マズイマズイ!と連呼して体が中に浮く感じがした。
ここまで書いて何だが、もしかしてアレはウイスキーボンボンだったのではないか?と思ってきた。
日本酒ではなくて別のリキュールだった可能性がある。
なぜなら調べても日本酒の砂糖菓子の情報が出てこない。。。
このウン十年、ふと耽るたび、あれは日本酒とばかり思っていた。
父が飲むおちょこをペロっと舐めたことがあって、砂糖菓子の中身と同じ味がしたから。
子供の舌には「酒」の区別などつかなかったのだろうか。
むむむ。
これな気がしてきた…👇
【ウイスキーぼんぼん】八雲製菓 ウイスキーボンボン 食品・飲料・酒食品菓子
八雲製菓さんのウイスキーボンボン。
説明欄に昔ながらの、懐かしきなんて書いてある。
色形も何となく似ている。
もう少し淡い色だったと思ったが、大人の親指の先くらい。
これなのか?
日本酒と思ってウン十年。
あれはウイスキーだったのか?
ちなみに日本酒に負けずウイスキーも苦手であるけども。
六花亭さんの👇にも似ているが、私の記憶では個包装で、高級菓子ではなかった。
そこいらの酒屋でも売っていたと思う。
やはり八雲製菓さんのウイスキーボンボンの可能性が高い。
だからどうした。と言われたらそれまでなのだけど、遠くに追いやった古い塗り絵に色がついた気分である。
やっとクリアできた脱出ゲーム。
バッドエンドは回避できたが、ハッピーエンドとも言えないモヤが残る。親指の先が疼く気分。
子供でも食べれるウイスキーボンボン。
アルコール度数は約3%のようで、大人には物足りないかもしれない。
今食べたら、除光液でも舐めたような舌の記憶と、一緒に食べて嗚咽していた友達の顔まで思い出すだろうか?
試しに買ってみようか、どうしようか。
お茶の子さいさいと不敵な笑みを浮べられるのか、自信はない。