日本からの食べ物は届かない国
先日、ウリ子さんのこの記事を読んでいて、
かっぱえびせん梅味、
ルマンド、
ダース、
チョコボール大玉ピスタチオ味、
おいしそうなものばっかりの写真が載ってたので、
かっぱえびせんは大好きだし、当然、食べたくなるひまわりん子。
その記事のコメント欄に「全部送ってくれと実家に頼もうかと考えてしまいました😆 😆」と書いてから・・・
「そういえば、私は、日本からお菓子も何も食べるものは届かない国にいるんだ。」
ということを思い出したのであった。
そう。
ここは日本からの食品が届かないというヨーロッパ唯一の国らしいのだ。
届いたとしても、税金がとられたり、何故だかはわからない。
だいぶ前には、亡くなったスペイン好きの私の叔母が、一度私の好きなおせんべいを送ってくれて、その時は届いた。
でも、数年後に送ろうとして、叔母が郵便局に行ったら、
「スペインには食べ物は届きませんよ。」と言われたらしく、それでも、送ってあげると叔母が言ってくれたが、没収されたら嫌だから、我慢するから大丈夫と伝えた。
だから、それ以降は我慢。
1年に一度は日本に帰っていたので、我慢が出来た。
が、2年帰ってない。(かわいそうと思わなくても大丈夫。勝手にかわいそうなヒロイン役になってるので・・・)
昨年、母が来てくれたから、おせんべいは持って来てくれたとはいえ、高齢なので、他のものもたくさんは頼まなかった。
なので、そろそろ私の我慢の期限切れ(変な日本語・・)になってきてる。
以前の私の記事でも書いてきたけど、ここでも日本食やお菓子も売っている。
金額は日本の3倍くらいだけど、自販機のお菓子はちょっと高すぎだ。
それに、自分の好きなものはない!!
仕方ないことなので、そんな贅沢なことを言ってられない。
食べ物が日本からスペインに届かないということで、思い出したことがあった。
会社勤めをしてた頃、新入社員で入社した(新入社員になることがしょっちゅうだったので)ある会社の上司の家族が、日本から荷物を送ってきたので、それを引き取りに、上司の通訳として、空港の税関に一緒に行かなければならなかった。
空港と言っても、空港とは離れた別の建物で、交通の便が悪いところに税関がある。
会社からタクシーで向かった。
早めに行ったものの、スペイン人だけでなく、アフリカ人やアラブ人が並んでいて、最後が誰なのかを聞き、顔を覚えて、順番待ち。
座るところもなければ、我慢して立って待っていた!!
3、40分くらい待って、順番がきたら、届いたのが大きな箱3つだったらしく、申請書だったかの用紙に名前や連絡先等を記入しなければならず、そのあと、また、更に30分以上待ってから、呼ばれ、
「中身を調べなければならないから、今日は渡せません。」と言われた。
あれだけ待たされて、その日は何も出来ずに終わった。
ドド~っと疲れが出た。
♪ ここはスペインだ~
上司も穏やかな人だったので、「こんなもんなんですかね。」と言いながら、建物を出た。
タクシーもあまり通ってない区域だったので、今度はオフィスに戻るためのタクシー探し。
今、考えると、何故電話して、タクシーに来てもらわなかったのかわからない。
2人して、長く待たされたので、頭がボーっとしてたのかもしれない。
数日後に税関から連絡があったので、行くと、また、列に並んで、順番が来るのを待った。
列に並んで待たされるというのは、ここではどこに行っても同じ。
さらに忍耐力が鍛えられる国だ。
順番がきて、担当者に
「箱が三つあったけれど、調べたら、全部食べ物なので、すべて日本の差出人に送り返します。」と言われた。
没収されなかっただけ良かったかもしれない。
だけど、本当に3箱すべて送り返されてしまった。
中身はほとんど食べ物で、数冊の本もあったらしいけど、食べ物の方が圧倒的に多かった。
日本に戻ってしまった箱を家族が開けたら、そばやうどんが細かく折れていたのだそうだ。
想像した。
きっと、日本語を見てもわからない税関の人たちが、
「これはなんだろう?」と話しながら、ひどいことに、そば等をバリバリと割ってくれたんだろうなと。
こんな制度だということを書いていたら、
私はやっぱり我慢できるかもしれないと思った。
(仕方ないってことで・・・)
でも、ウリ子さんの書いたお菓子は念のためメモした。
最近そういうメモだらけになってきている。
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