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気にしない
昨日は一日外で過ごした。
エキストラのバイト。
そのために朝早くに出て、家に帰ってきたら、もう0時近くなっていた。
いつものことで、前日に連絡がある。
場所はマドリ-ド市内にある
Museo del Ferrocarril (ムセオ・デル・フェロカリル 鉄道博物館)
(私も撮ったけれど、遅刻しそうで、あわてていたため、うまく撮れなかったので、この写真はコピーさせてもらった。)
この建物の敷地の横の現在博物館としては使われていない建物の中を使っての撮影。
まずは参加者全員の抗原テストで、約2時間。(両方の鼻に入れられるのは最悪だ!)
結果(もちろん、陰性)が出る間、洋服と靴を変えさせられて(よく私のサイズがあった!)、私は帽子をかぶったフィリピン人となった。笑
前日のメッセ-ジに「あなたにピッタリの役」って書いてあったと思ったら、これだもんな・・・
色白になれば違う人種の役になるのかは疑問。
いつものことなので、あまり気にしない。
それに、そのメッセージには「衣装は、普段の買い物するような洋服でOK」と書いてあったというのに、なぜかフィリピン人の売り子の服にチェンジ~!
また久しぶりに4月に知り合った、日本語を含めて6ヶ国語をしゃべるスペイン生まれの中国人女性と再会した。
今回も、21歳という若さなのに、彼女の気使いには驚かされ、私も見習わなければと思うことがたくさんあった。
建物の中には、アジアンマーケットがセットされていて、野菜、果物、洋服、花、植木、ドライフルーツなどの屋台があった。
私は植木の担当!
イギリスの携帯電話関係のコマーシャルとしかわからなかったんだけれど、(なんてこった・・・)イギリスから来た東洋人のダンサー男女二人で、ちょっと変わった踊りを数ヶ所で行い、私たちは売り子やお客さんのように動いたり、停止している役。
私の出番はそんなにたくさんなかったから、今回は見ているほうが多かったけど、一度、スマホのメッセージを見て、嬉しい知らせを受け取ったかのような顔して、読んでるフリをしてくれと言われて、うつされたけど、それがオンになるのかはわからない。
撮影中はドアが閉められ、密閉状態。
きっと数年前だったら、上の方に割れた窓が絶対にあって。換気されてたはずなのだけれど、きれいに補修されていた。
そして、バーベキューセットの火が燃やされていた上に、水を撒いていたので、ムシムシの暑さ。
よく見たら、スタッフの控えていた所には扇風機があって、私たちエキストラにはウチワのみ。なんという・・・
中はサウナ状態。
こうなることはわかってなかったから、私は衣装の下に着て行ったティ-シャツを着たままだったので、汗びっしょり。
その時に一瞬
「全員が抗原テストしたとはいえ、こんな閉鎖されているところ大丈夫なのだろうか?私は危ないところにいるのではないか?」
「一酸化炭素中毒にならないだろうか?」
と思った。
けれど、「この瞬間を大切に」で書いたけど、
私たちは皆、知らず知らずのうちに「列」の中にいます。 私たちの先に何人いるのかはわかりません。 最後尾に移動することはできません。 私たちは列から抜け出すことができません。 列を避けることはできません。
結局、寿命はもう決まっているけど、知ることは出来ない。
「何があっても、いつだかわからない寿命の年まで生きることが出来るのだから、いちいち気にしないほうがいい。それに、まだ、私の修行は終わってないんだから、これで終わりってことはないだろう。今更、なんだかんだと色々考えたって仕方ない。」
と思い、胸をなでおろし、暑くなってきたので、午後の出番も少なさそうだったし、外に出て、新鮮な空気を吸っていた。
何かが起こることが恐くて、行かなかったら、家にいて、いつものことをしていただけだろう。
外に出たから、また、知らない人たちと知り合って、楽しく過ごせた。
どっちを選んでも、人生の終りが来る時期は決まっているのだから、恐がらないで、でも、気をつけるべき時は気をつけて、楽しく過ごすのがいいのではないかと思った。
監督はラッセル・クロウがグラディエ-ター(格好良かったな!10年前に初めて観て、ファンになった)の時より、ちょっと太った感じで、冗談を言ったり、優しかったし、撮影スタッフもとても親切。
エキストラで知り合った仲間たちも本当に面白かった。
暑かった上に長時間だったから、疲れがド-ッと出て、帰ってきて、「つぶやき」を書いたら、ベッドになだれこんでしまった。
つづく・・・