世界で一番暑い国の食べ物
今日はアルジェリア人の友人と電話で話した。
彼女とはオステオパシーを学んでいた最後の年に知り合った。とてもポジティブな人で、よく笑うので、私は彼女と冗談を言うのが面白く、二人でよく笑い、親しくなった。
彼女の家に行き、実習の復習をしたりしたが、彼女の旦那様のスペインでの赴任終了が決まって、私と知り合った翌年にアルジェリアに戻ってしまい、とても残念だった。
彼女は、「次の赴任先は出来れば、日本がいいな。」と言っていたのだけれど、
結局、決まったのは、ジブチ共和国。
一体、ジブチって、どこだ?
地理は勉強してて、好きだったけれど、アフリカは覚えていない!
と思ったら、ジブチはエチオピア、ソマリアの隣で、イエメンのまん前にある。
公用語はアラビア語とフランス語。
彼女の言語はフランス語だから、問題なし。以前はペルー、インドにも赴任したので、英語とスペイン語もペラペラ。
この国に決まったことで、「日本じゃない・・」と、ちょっと残念がっていたが、
こんなきれいな海岸もあって、少しは楽しんでいた。
きれいな海岸だ。
「海があって、いいね。」なんてメッセージを書いたら、とんでもない。
この海の温度は40度くらいあるんだって。
ジブチは「世界一暑い国」とも言われてる。
最高気温が70度を記録したこともあり年間の平均気温が30度を超える非常に過酷な気候の国です。 そのため、農作物などが育たず経済のほとんどを運輸業、軍駐留による利用料に頼っています。
蛇口から出るのは水ではなく、お湯。
こんな暑さなので、新鮮な食べ物はほとんど手に入らず、冷凍もので、それも、すべて輸入もの。
「気が狂いそうだ!早く他のところに行きたい!」と言っていたのを思い出した。(彼女の旦那様が今年3月にマラリアで亡くなって、自国に戻った)
今日聞いた話では、スイカを食べるのに、ジブチでは漂白剤で洗うのだそうだ。
一瞬理解できず、私は皮の部分を洗うのだろうと思っていたら、中身の赤い部分を洗うのだそうだ。
漂白剤で。
そこまでして、食べるんだ。(彼女は食べなかった)
以前、私はメキシコに旅行した時、サラダを作るとき、レタスなどの野菜を漂白剤で洗うと言うことを聞いたので、絶対になま物を食べなかった。
氷が入ったものも避けた。
あんなに気をつけていたのに、お腹を壊して、かなりひどい目にあったけどね・・
たしか、以前一緒に働いていた南米の人がお弁当箱を漂白剤で洗うと言ったので、驚いて、何も言えなかったことがあった。
中南米ではそれが普通なのかもしれない。
最近はスペインでも野菜を洗う漂白剤のようなものを見る。
私には漂白剤で口に入れるものを洗うということが考えられないから、
今度、誰かに何を洗うのか聞いてみようかなと思う。
それにしても、ジブチの国の人たちは、こんな食糧事情では、十分に食べる事も出来ないし、健康なわけがない。
彼女の40歳くらいの知り合いはお腹の調子が悪いらしく、彼女はとても心配していた。
今まで、食べてきたものに含まれる化学物質が身体にたまってきてしまっている。
だから、アフリカ人の寿命は短い。
こんな過酷な生活をしているけれど、彼らはその国から抜け出すことが出来ない。
私たちには何もしてあげられない・・・
辛い。
けれど、私たちは食べ物がたくさんあって、選べる。
本当に恵まれてると感謝した。