危なかったスペインのシンボルの広告
知り合いに頼まれたものを渡すため、久々にアンダルシア街道(高速道路)を通ると、
この看板が見えました。
きっと皆さんもこの大きなサイズの黒い闘牛の看板をスペイン関係の番組で見たことあるかもしれないですね。
これはスペイン全土で見られるスペインのシンボルとも言われるオスボルネというシェリー酒の会社の宣伝広告だったもので、道路沿いや丘の上に建てられています。
宣伝広告で、文字が書かれていたのですが、今はこのように黒く塗られたものになっています。
何故宣伝広告が黒くなってしまったかをお話します。
元々は木で作られたものでしたが、
ところが、道路の横にある広告に気を引かれての事故が多発したため、
よく見ないとわからないような大きな広告が道路から見えるように立てられていたのではないかと想像できます。
でも、そういう広告と、運転手のほとんどがわかってたはずのこの雄牛の広告と一緒にしないで欲しいな😤マッタクモウ(私のワガママです)
明確なコンテンツがなければ広告と見做されないため、オスボルネは1989年に雄牛の看板を黒一色に塗りつぶしました。
ところが、今度は
こんな規則はなんのその。😅
その時には、すでにこの看板はスペイン全土どころか、スペインに来る観光客にもスペインのシンボルとして有名となっていて、
裁判所は「風景の一部となり、美的・文化的意義を有している」「雄牛は社会の共有財産となった」とし、そのまま残すことになりました。
そして、
ということで、めでたしめでたしでした!!👏🏻👏🏻
反戦や抵抗のシンボルのゲルニカが描かれ、スペインの闘牛場での牛の殺傷行為に対する抗議の雄牛もいます。
私も闘牛は好きではないです。闘牛はアートだと言われますが、何故、牛が殺されるのに喜んで見ていられるのか理解できないです。
でも、こんな風に可愛らしいシルエットも見れるところがあるようです。