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(HSPの作業療法士が考える)楽に1日を終える為には、自分の価値観を仕事に押し付けない事が大切。

皆さん、一生の内どのくらいの割合で私達は仕事に時間を割いていると思いますか?

答えは・・・・30%です。

この30%と聞いてどう感じたでしょうか??
正直、え??意外と少ないなぁと私自身は感じました。

でもそうですかね?1日は24時間で、仕事が8時間と考えると、
16時間はプライベートな時間です。

しかし、睡眠の時間や日中の活動出来る時間帯を仕事で拘束されると
考えると、仕事の時間というのは体感的には多くの割合を占めているの
かもしれません。

それに加え、HSPの私達にとっては、他者と交流しないといけない
という刺激を同時にこの8時間の内に背負う事になってしまいます。

正直、この8時間・・・・長い(汗)
一人になりたい・・・・(笑)

その為、大切なのは、1人で仕事が出来る環境や
なるべく刺激が少ない環境。(静か)、自分で開業する。
フリーで仕事する。等を考慮した上で仕事を決める必要があります。

それらが、すぐに出来る人はいいかもしれません。
しかし、私みたいに、すぐに出来る人達ばかりでないのも事実です。

私は自分の好きな事=職業 になる事が幸せへの鍵だと信じていました。
しかし、仕事というのは、楽しい事ばかりではありません。


好きな事も仕事になってしまうと、その負担の大きさによって、好きではなくなってしまうといった事もあります。


その為、好きな事にだけ捉われずに、自分にとって負担にならない事。
絶対譲れない事をしっかりと分析する事で、

「このぐらいの負荷量なら、まぁやっていけるかな」

と思える事もとても大切だと感じました。
sunoさんの「自分に合った仕事とは」の投稿はとても
勉強になりますので、是非!目を通して頂ければと思います。

話は大きく逸れましたが、

皆さんはどうでしょうか??
仕事はこうあるべきとう考えに縛られすぎていないでしょうか??

さっきの話のように、
自分の好きな事を仕事にしないといけない。
仕事は8時間一生懸命働き続けないといけない。

また、私みたいに医療・福祉関係の職業であれば、、、
利用者様はお客様だから、何を言われても怒ってはいけない。
ケアする側の人間だから、常に優しさと愛情を持っていないと
いけない。

そういった考えに捉われすぎていて、
必要以上に肩に力が入っていませんか?

HSPさんはとにかく、繊細で傷つきやすいです。
真面目さんなので、聞き流す・受け流すという事が苦手
で、全てを正面から受け止めようとしてしまいます。

また、こうあるべき・こうでないといけないという観念も
強いかもしれません。

この、考えを持って、
毎日の仕事に挑んでいくと考えるとどうでしょうか??

やはり、考えるだけで、吐き気がしてきそうです(汗)
常に緊張状態であれば、身体も心もいつかは限界を
迎えてしまいます。

では、そんな緊張状態を少しでも緩和させていくには
どうしたらいいでしょうか??

自分のそうでなければいけないという価値観と
一度向き合ってみてもいいのではないかと思います。

ほんとうにその自分が描いている理想は必要な
ものでしょうか??

では、私自身がどうやって自分の価値観と向き合っているのかを
説明させてもらいますね。

今回は、専門性の高い話も含まってくるので、難しいなぁと感じる
方は、是非!読んでいない投稿があれば、そちらに目を通して
頂ければとおもいます。


さて、話をしていこうと思いますが、私の職業は作業療法士です。

現在は、福祉の環境でお仕事をさせていただいています。
私の中では福祉でリハビリを行うという事は

(理想)
〇人を癒す仕事なのだから、親身になって話を聞く必要がある。
〇リハビリの仕事なのだから、関わった人は動けるように
 ならないといけない。
〇作業療法士なのだから、理学療法士との違いを明確にしない
 といけない。(これは、リハビリ職あるあるかもしれません)

といったような、価値観や信念を持っていました。
しかし、経験年数が増える毎に現実が目の前に突きつけられる
ようになりました。

(現実)
〇話を聞く事は好きだけど、体調や気分で聞けない日もある。
〇寝たきり高齢者や重度障害の方々は改善しない。結果、維持する事も
 難しい。
〇場合によっては、理学療法士や介護士の仕事を担わなければ
 いけない場合もある。

理想と現実・・・・
とても、すり合わせが難しく、リハビリを辞めてしまおうかと
思った事もあります。

そんなことで辞めるの??と思われる方もいるかもしれませんが、

しかし、それだけ、HSPの方は完璧主義で、悪い言い方をすると
融通が利かない面が強いという事になります。

もちろん言い換えれば、丁寧な仕事を行い、他者からの
信頼を得やすいというメリットもありますが、

やはり、物事にたいして、柔軟に対応できる人は
強いなぁと実感しています。

ここで、大切なのは、不満ながら受け入れるのでは
ないという事です。

冒頭で述べたように、
緊張状態で日々を過ごしていると、いつか爆発して
しまうように、

不満を持ちながら、日々過ごしていても、もちろん
いつかは爆発してしまいます。

なので、大事なのは、自分の価値観と現実の状況の
すり合わせをしながら、自分自身で納得していく事
です。

それを踏まえたうえで、ベースとして一番大事なのは
やはり心地よさです。これをやっている自分は
まぁ好きだな。面白いな。という安心感があるかどうか
で判断してください。

でわ、私自身はどうやってすり合わせていっているのかと言うと、

人の話を親身になって聞く仕事だけど、聞けない時もある。
→割り切る(笑)

そんなの分かってますよ!って言いたくなくなると思いますが、
やはり、HSPさんが学ぶべき所は、仕事は仕事と割り切る事は
本当に必要だと思います。
よりしければ、以前の投稿でお話をしているので、参考にして
頂ければと思います。

リハビリをしても、改善しない方はどうしてもいる。
→改善する事が全てではないと捉える。

まず、私自身がリハビリという枠に捉われすぎているという事から
考えなおそうと思いました。

例えば、寝たきりの人はよくならない為、リハビリしても
意味がない=作業療法士はいらない。

となってしまっては、今いる職場にやりがいもなく、
ただ、毎日をこなすだけになってしまいます。

でわ、少し考え方を変えてみましょう。
私がリハビリ職員ではないとしましょう。
そんな枠組みを無くして、利用者様をケアする人と考える事
にしました。

そうすると視野が広がってきます。

寝たきりの人に必要なケアはどんな事か?
どうすれば、人間らしく最後を迎える事が出来るか?

そう考えると、今まで、リハビリの書籍しか読んでいませんでしたが、
ターミナル期に関する書籍を買い、勉強を行い、知識を付けていくように
なってきました。

現在、私は寝たきりの方に対しては、フットケア・ハンドケアを
行い、清潔を保持できるように支援しています。
また、必ず、利用者様の服装も整えるようにしています。

リハビリとしては、関係ない事をしているかもしれません。

しかし、リハビリの仕事ではありませんが、リハビリがやっても
問題ありません。

忙しい、介護士さんの助けにも少しでもなれたらと考えています。

綺麗になっていく、手や足を見るのがとても気持ちよく、
やりがいを感じる瞬間です。

作業療法士の資格に捉われすぎてしまっている。

他の職業にこのような悩みがあるのかは分からないですが、
作業療法士と理学療法士は比較される事が多々見られます。

リハビリというのは、名称独占の国家資格であり、資格がなく
てもその業務に従事することはできるという事です。

  • 資格取得者のみ特定の資格名称(肩書き)を名乗ることができる。

  • 資格を所有していない者が、法律に定める特定の名称を名乗ることはできない。

もちろんその中には介護福祉士も含まれます。

なので、作業療法士・理学療法士・介護福祉士の境界は曖昧な部分も
多く見られます。

その曖昧さが完璧を求めてしまう、HSPの私にはとてもしんどい時期がありました。

作業療法士なんだから、その仕事を全うしなくてはいけない。
そういう、価値観が拭いきれませんでした。

今もまだ、模索中ですが、

ひとつ前でもお話したように、
私がリハビリではなく、利用者様をケアする人と考えると
視野が広がってくる。

寝たきりの人に必要なケアはどんな事か?
どうすれば、人間らしく最後を迎える事が出来るか?

名称独占は逆に言えば、やってもいい範囲が広いという
メリットもあります。

リハビリの仕事ではありませんが、リハビリがして駄目
な分けでもない。

そもそも、自分が考えているリハビリの理想像そのものが、
本当に合っているのか??

そうやって日々自分に問いだ出しています。


そうする事で、自分の偏った価値観に縛られる事がなくなるので、
本当に日々が楽になったような気がします。

今回は私の例えで、説明したので、専門性が高くなってしまいました。

しかし、どういった環境でも、HSPさんを苦しめている根本は
一緒なのかもしれません。皆さんの日常にも捉われる必要性のない価値観があなた自身を苦しめているかもしれません。

例えば、仕事以外で言うと・・・・

〇子育ては3食しっかりと作ってあげなければいけない。
〇仕事は汗水垂らしてがんばるものだ。
〇プライベートでは、アクティブに動いて楽しむものだ。
〇周りに迷惑を掛けないように、前向きに笑顔で過ごす必要がある。

そういった考えを持ってはいませんか??
私自身もですが、HSPさんの毎日をしんどくさせている原因の1つ
かもしれません。

それらに、まだ気づいていない人。
気づいているけど、変えられない人。是非、私と一緒に変えていきませんか?

あなたの毎日はあなたの為だけにあります。HSPさんは人に優しく。自分にはもっと優しくで大丈夫ですよ。

よろしければ、こちらの投稿も参考にしていただければと思います。



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