『スタディサプリ〜人間を究める〜』感想
この本では、松尾豊さん、長谷川真理子さん、廣野由美子さんの「今」に繋がる人生について書かれている。
将来を考える高校生を対象とした本らしいが、これがなかなか面白かった。どのようにして「今」に繋がってきたのか、何を考え感じてきたのかがわかる。
〇松尾豊さん
中学の頃、「自分って何だ?」を追求するように。そして高校は哲学書をよく読んでいたらしい。
この時点で、マジか…。私、全てが遅すぎる。と感じた。
「自分って何?」を追い求めて、人工知能に行きついた。
コンピューターに人間の意識をコピーして、人間の意識が何かを考えるのと同じように、自分が知能をつくる研究をすることで、自分がわかるかも!と思ったそうだ。
発想が考えもしないところからきてる…頭いいことがわかります。というバカな感想しか出ない。
「自分」を作ることで自分を知ろう、って思うんか。自分を鏡で見た時とかにでも気付いたのかな。。
〇長谷川真理子さん
もともとは野生動物の調査をしていた。
そのうち、どんな動物よりも不思議なのは「ヒト」だ!と気づいた。
ヒトは、離乳するまでの期間が近縁の類人猿に比べて早いけど、”大人”になるのにはゆっくり時間をかけているらしい。
ヒトにとって、子供をつくるのに適したピークは20歳を過ぎてからだけど、脳が完成するのは25歳くらいなのだという。
体と脳の成長が別なのである。
そして、自分で冷静になれるのが「大人」らしい。私は、もう大人だ…。
〇廣野由美子さん
小説好きだったことから、文学者に。
私がこの人の章で一番面白いと感じたのは、
「現実の私たちは『一人称』でしか世界を見ることができない」
という文章。
意味としては今までもそうだと思っていたけど、この表現いいなと思う。
私も小さいころから、小説を読むのは、色々な誰かになれるから!と答えていた。
この本も同じだ。他人の人生を辿ることで、”その人”が見えてくるし、本当に興味が出れば追いかけることもできる。
色々な生き方がある、自分だけの道がある。
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