『マーケット感覚を身につけよう』ちきりん 感想
「自分のアタマで考えよう」「自分の時間をとりもどそう」のちきりんさんの本です。
この本だけ自分で持っていなくて、たまたま図書館で見つけて、ついに出会えた‥!という気持ちでした。
「自分のアタマで考えよう」の感想はこちら↓
「自分の時間をとりもどそう」はこちら↓
マーケット感覚とは
すぐそばに「価値あるもの」が存在していても、その価値を認識する力がないと「自分の周りには何も価値あるものがない」と思ってしまう‥。
そこで大切なのは「価値あるものに気づく能力」です。
「売れるものに気づく能力」と「価値を認識する能力」を、この本でマーケット感覚と呼ばれます。
マーケット(=市場)とは・・
需要者と供給者がお互いのニーズを充たしてくれる相手とマッチングされ、価値を交換する場所
市場化する社会
市場は以下4つで構成されています。
1.取引される価値
2.買い手(=需要者)
3.売り手(=供給者)
4.取引条件
そして、市場を使用するには・・
5.買い手と売り手が取引する動機
6.それぞれの要素に起こりうる今後の変化
7.市場の中で選ばれるための方法 が、必要!
仕事探しや婚活など、一世代昔より”自分で探す”ことが重要視されてきていますね。そういったところでも、「社会は市場化」してきているといえます。
市場化が進む社会でのキャリア形成
必要とされるのは
・マーケット感覚
市場の動向をいち早く見極める!
・柔軟性・決断力
需給バランスの変化に合わせて、自分のスキルをシフトさせる!
供給が少なくて強く求められているものは何か?と考えるクセをつけることで、思考停止からも脱却!
マーケット感覚を身につける方法
①プライシング能力を身につける
マーケット感覚で求められるのは、需要者・供給者が妥当だと感じる価値を推定する能力です。
最近だと、メルカリなどで手軽にその練習が出来たりもしますね!
②インセンティブシステムを理解する
需要者や供給者が、何に基づき次にどんな行動をとるのか推測し、予測する力をつける!
日本は「我慢すること」に価値があるかのように教えられますが、自分が欲しいものは何なのかを考え、表明することで、新しい付加価値に気づけるといいます。
自分の欲望に素直に向き合うことで、人間は何を求めているのか、インセンティブシステムへの理解へつながります。
コロナ自粛もあり、昨年は自分と向き合う時間を作った人も多いと思います。
自分を理解することが、”人間”の理解への第一歩ということですね。
③市場に評価される方法を選ぶ
まず「組織」と「市場」の意思決定スタイルのちがいを理解すること。
組織では「選ばれたもの」のみが絶賛され、市場だと個性豊かなものにもチャンスが与えられる。
フットワークの軽さ・意思決定の早さは、チャンスをつかみやすい!
④失敗と成功の関係を理解する
失敗は「”スタート地点”から”成功”までの途中に存在する学びの機会」ということを理解する!
➄市場性の高い環境に身を置く
環境には固有の「市場レベル」があります。
そのことを意識して、意識的に市場性の高い環境を選ぶことが大切です!
さまざまな失敗を繰り返し、そこから学んで自分を変えていくことでしか「よりよい自分」に近づくことはできないといいます。
そういった点でも、市場性が極めて低い場所の一つは学校です。
今も、日本の学校はたいていのことが「答えは一つ」と決められています。
よりよく個性を広げて、市場を見極めて、チャンスをつかみやすい場所を選んで、”価値”に気づいて生かしていきたいですね。
いま、どの本を読んでも出てくる「個の時代」を楽しく進んでいきましょう!
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