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重版出来と1万部突破のご報告

おかげさまで3冊目『書くだけで、心がととのう ひとり会議ワークブック』が重版出来となり、1万部突破しました。

2月3日の立春吉日に編集者さまより、ご報告いただきました。
 
毎日、たくさんの本がこの世界に誕生する中、本書をお選びいただいた読者のみなさま、そして、今回の本を丁寧にいつも並べてくださる書店員さん、書店さまに心からお礼申し上げます。
 
今回の本は、開いて、めくっていただくと、そこにはカラフルな世界が広がります。
 
これだけのデザインに仕上げられたのは、私だけでは到底無理で、本の制作の時点で、多くの関係者のみなさまが本の向こう側にいらっしゃいます。

まず、おひとりさま会議用紙の制作から携わってくださったデザイナーさんのご厚意とご協力なくしては考えられなかったと思います。

書店員さんからの一言に、心の中で大泣きだったあの日


最初に手帳の市に出店したときの1枚。


 
昨年の手帳の市で、わざわざSelf0のブースに立ち寄ってくださり「私は書店員なのですが、2冊目で書店を取り上げてくださったこと、日々、つらいこともあるけれど、救われました。1冊目からずっと読んでいます」と、言葉の贈りものをくださった方がいらっしゃいました。
 
2冊目『あなたらしく生きるための「ひとり会議ノート」』では、書店まいりといって、私にとって本屋さんは神社と変わらない空気が流れていること、神秘的な空気が広がっていること、たまたまめくった本の中に答えがあることに触れています。

その内容を読んでいただいて、手帳の市で声をかけてもらいました。
 
ひとりの人生をときに揺れながら生きている私の中では、子どもと変わらない1冊目、2冊目ですが、心のどこかでは、もう世間から忘れられてしまっているのかなと自分で勝手に思っていた部分がありました。
 
けれど、本の最前線で働いている書店員さんから「救われました」と言われたとき、私のほうがその言葉で一瞬にして救われたのです。

人前だったからギリギリなんとか我慢できたけど、隣で手伝ってくれていた母が泣きそうになっていた表情を見て、私も本当は泣きたかったくらい、その瞬間、ブースにはあたたかく、やさしい空気が流れました。

バトンがつながれて、3冊目の今があります。


 
こちらの写真は、ブックファースト青葉台店さんの景色です。店内写真OKと記載があったので失礼ながらもnoteに載せます。
 
1冊目は2019年の7月。父も一緒に喜んでくれた本です。2冊目は2022年、そして、3冊目は1月26日に発売したばかり。
 
6年近くの歳月を、こちらの棚でずっと応援してくださっている書店さんです。

この景色は、間違いなく私の目がカメラならば、私自身の魂に深く刻まれた光景です。ずっと、ずっと忘れられない3冊の本が与えてくれた景色です。
 
1万部達成したのは、こうやって書店さん、書店員さんの想いがつなげてくださった、伸ばしていただいた部数だと私は思います。

おひとりおひとり、1店舗、1店舗お礼をお伝えできない代わりに、この場を借りて心からお礼申し上げます。
 
今回の3冊目は、さまざまな書店さんでお店の推薦本としても推していただいています。ぜひ、その光景をみなさまにも店頭でご覧いただければ幸いです。

ひとり奮闘するわたしを、見守ってくれている応援団がいつもそばにいて


嬉しくて、何回も写真撮っちゃいました…!


私は、もうそろそろ35歳になります。20代は、結婚するものだと本当に思っていました。
 
結婚式するなら、こんなドレスが着たい、こんな会場で挙式をしたい、いろいろなことを妄想しながら「ふふ」と笑っていた私も、かつては、しっかり存在していました。
 
でも結局、紆余曲折を経て、今も実家近くに住んでいるのは決して母に甘えたいというわけではなくて、この街が心から好きだからなのです。
 
写真は喫茶店さんの光景です。
 
どんどん広がる世界に、自分自身がときどき追い付かなくなって、今日も少し気分転換のためにふと立ち寄ったのです。

まさか飾っていただけるとは思っていなくて(鈍感で、ごめんなさい)本当にもう「嬉しい」という言葉しかでてきませんでした。
 
今はSelf0も少しだけ成長して発送はヤマトさんに来ていただけるようにしたけれど、最初の頃はネットショップの右も左もわからなくて、毎日毎日、夏の暑い日も冬の寒い日も、ひとり発送に行っていた私を、たぶん家族の母以上に、仕事の関係者の誰よりも窓越しに見てくださっていたのがこちらの喫茶店さんなのです。
 
実家の近くに住んでいる、実家と行き来している、そんな35歳の独身女性は、世間的には「自立していない」と思われるかもしれません。
 
 
けれど、たとえ母と同じ場所に住んでいても、母とはまた違う私だけのコミュニティが根付いていて、30年以上住み慣れた街に新たな自分の世界が広がっていることは、その形もひとつ自立と自律の形なのだと教えていただいたのも、こちらの喫茶店さんともう1軒のカフェさんでした。
 
魔女の宅急便のキキが「落ち込む事もあるけれど、私、この街が好きです。」と、やさしく語りかけるように、わたしも心からこの街が好きです。
 
起業も会社経営も、まだまだ勉強不足だったり、会社員時代がない分、仕事の回し方が下手で、一緒に働いている人と上手くコミュニケーションをとれなかったり、前に進んでいるのか後ろに下がっているのか、ふがいない自分に涙が止まらないときなんて、たくさんあるけれど、いつもこの街の誰かが、どこかが、ふっと谷底から救い上げてくれるのです。

たくさんの人に支えられて、これからも悩みながら少しでも前に進められたら


ディスカヴァーさまよりいただいたお花です。

私の孤独を、生きる強さに変えてくれたのは、ひとり会議です。

でも、ただひとり会議を繰り返しているだけではこの結果にはたどり着けなくて、ひとり会議をしている私をカウンター越しで見守ってくれたり、夜遅くまで働いているのを見守ってくれたり、

「ひとりじゃないよ」と応援してくれた、見守ってくれている人たちがたくさんいてくださって、今回の3冊目も1万部を達成しました。

 まだまだ、『書くだけで、心がととのう ひとり会議ワークブック』が世界に広がることを私は信じています。

 今回の本のカラフルな色合いは、きっとあなたの心にあたたかさをもたらします。

寒い冬に、好きな人と彼のポケットの中で手を繋いだあの瞬間のぬくもりのように、たとえ自分で自分自身を半ば強制的に高めなければいけない場面であったとしても、この本のやさしさがあなたを救ってくれると信じています。

医学的、科学的証明なんて全然ないけれど、たくさんたくさん泣いてきた私だから胸を張ってお伝えできます。 

読者のみなさまと『書くだけで、心がととのう ひとり会議ワークブック』がリアルな場所やデジタルな空間を通して出会い、心豊かで、ぬくもりのある世界がどこまでも広がり続けますように、いつまでも残り続けますように。

 書くことは、生きること

atelier ERICA inc.
山口 恵理香

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