自ら選択出来ることの尊さ
昨年から謎の体調不良が続き、
アレルギー検査をしたところ
卵(特に卵白)
牛乳、生クリームなど非発酵乳製品
大麦(小麦もイエローゾーン)
etc...
の遅延型アレルギーが発覚。
即時型アレルギーと違いすぐには反応が出ないこと、また意識障害など重篤な症状は無く、多少であれば摂取しても問題ない事がまだ救いでした。(なので味見はしてます)
とはいえ、フランス料理の世界に入り今年で10年目に突入というところで、職業柄かなりの痛手…。
どうしたもんかとしばらく悩みましたが、
「逆に違う方向性を見出だすチャンスなんじゃ……!?」
と(仕事限定)スーパーポジティブ思考。
肉、魚などは全然OKでしたが、もともと興味があったヴィーガン料理に挑戦してみることにしました。
ただいま試作中のヴィーガンダックワーズ↓
残念ながら超ぺったんこになりました。改良せねば。
でも味は思いの外◎◎
可能性を感じます。
winemanでお出しすることにした
''ヴィーガンおつまみプレート''
動物性の食材を使わずとも、かなり満足感の高い一皿。
ナチュール(自然派ワイン)と是非楽しんでもらいたい…。
※※※※※
消費者の立場としては、あれも食べれないこれも食べれない…とまだまだストレスを感じずにはいられないのが現状です。
(美味しさを知ってしまっているので……涙)
好きなものを好きなように選べる事が、どれだけ幸せか。
身をもって感じました。
ヴィーガンは近年''エシカル''や''サスティナブル''などと共に注目度が高く、アレルギー体質の方や宗教上の理由以外でも、これから更に需要が高まっていくのでしょうね。
ならば料理人として出来ることは何か。
もしかしたら自分自身がアレルギー体質にならなかったとしても、たどり着いた方向性なのかもしれません。
実際我が長尾グループでも、本店akinagaoを中心に''環境へ配慮した店作り''を始めつつあります。
ないことを嘆くより、あることに感謝を。
まだまだ目を向け始めたばかりで完成度は低いしバリエーションも少ないけれど、沢山の方に''自ら選択すること''の喜びを感じてもらえるように。
選択の幅が少しでも広がりますように。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?