【読書感想文】仕事に対する心を入れ替えようと思った。この本が私のターニングポイントになるかも『人生100年時代の稼ぎ方』
今回紹介するのは勝間和代さん・久保明彦さん・和田裕美さんの御三方による書籍『人生100年時代の稼ぎ方』です。
この本はタイトル通り、「人生100年時代と言われる現代において、私たちはどうやってその長い人生を生き抜いていけばいいのか?」がテーマとなっています。
●「人生100年時代」の視点はちょっと薄いかも
先に感想を言うと、個人的には「人生100年時代云々というより、1冊の仕事ノウハウ本として非常に勉強になった」と感じました。
というのもこの本、具体的に100年を生き抜く方法を紹介するというよりは、かなり精神的な、自己啓発的な話になってるんですよね。
「仕事を長く続けるためにもコミュニケーション力を磨きましょう」とか、「会社に頼らず、自分をブランディングすることが大事です」とか。
あとは「100年時代にはできるだけ長く働くことが鍵になってくるので、健康を大切にしよう」みたいな、正直「まぁ、そりゃそうだよね……」という情報が多いです。
なので「100年時代をどう生き抜くか」の明確な答えがほしい方にはちょっと物足りないかもしれません(実際私はそう感じました)。
まぁ、著者の方たちはまだ100年の半分くらいのご年齢ですし、人生100年時代と言われ始めたのもここ数年のことだし、「100年の人生なんてわからないですよね〜」とは思いますが。
●でも、この本がキャリアのターニングポイントになり得るかもしれない
ただ、今の自分の働き方を見直すにはとてもいい本だなと思いました。
正直、この本が私のキャリアのターニングポイントになるのでは?と思ったくらい。
感銘を受けた箇所をいくつか書き出すと、
●雇用の見直しが進む昨今、「取りあえず会社に入ればいい」「結果は出さなくても給料がもらえればいい」というフリーライダー的な働き方で、本当に雇用され続けるか?というと、可能性は低い
●稼ぎたい気持ちがあるなら、今の自分のプライドを大切にすることを捨て、将来性にBETするべき
●「恥ずかしい」と「面倒くさい」を捨てないと、セールスはできない
など。
著者の3人には「外資系の会社で働いていた・いる」という共通点があります。
外資系の会社って給料がめちゃくちゃいいことで有名ですけど、その分「2年間でノルマが達成できなかったらクビ」みたいな、常に危機感と隣り合わせの感覚で働かなきゃいけないらしいんですよね。
一方雇用が安定している日本企業は、働いているだけで給料がもらえるし、会社によっては退職金ももらえるし、海外に比べたらクビになることも少ない。
実際私も「会社にいるだけでお金がもらえるなんてラッキーだな」と思ったこともありますし(特に無職から就職に切り替わった直後とかはそう思う)、だからこそ会社勤めはやめられないと思っていました。
でも「いつまでもそのスタンスでいたら、いつか会社から追い出されるかもな」って、この本を読んで思ったんです。
正直、めちゃくちゃ痛いところを突かれた気分になりました。
この本を読み終えた今は、仕事に対する意識を入れ替えたいと思っています。
具体的には、
●「上司の指示待ち人間」から卒業する
●チームの売り上げを上げるために自分ができることは何か?をもっと本腰を入れて考える
●プライドを捨て、「周りのすべての人から学ぶ」という謙虚な姿勢で仕事に励む
を目標にしたいと思います。
(上司に対する宣言かよ、と思いますが笑)
まぁそれはさておき、本書はビビッとくるような格言がたくさん出てきて背筋が伸びる1冊です。
「出世したい」「今のままの自分でいいのか不安」という方はぜひぜひ読んでみてくださいー。
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