苦手な自己PR

昔からフットワークが軽いほうではなかった。

しかし最近、いい年をしてようやく、行動を起こしてみることが重要であることに気づき始めた。

私は、心理学で言う所の「自己評価」や「自己肯定感」が低い。さらに、いろいろと慎重に考え込んでしまいがちな性格である。

そういったこともあいまって、自己評価が低いから、失敗を恐れて行動できない、行動しないから、失敗体験がない代わり成功体験もないので、自信が積み上がっていかない。自信がない=自己評価が低いから失敗を恐れる・・・とまさに悪循環である。


昨年2018年は山あり谷ありの一年であった。

2018年の初旬に転職活動を行う。機械学習のエンジニアへの転職を目指していたが、あまり芳しい結果が得られなかった。

意を決してプログラミングスクールに通うことを決意する。そして、スクールへ通うため当時の職場を退職した。

しかし経済的事情によりプログラミングスクールは中途解約し、しばし派遣社員として食いつなぐ。


そして、年が明け1月の末、そのプログラングスクールで知り合った人から応募のお誘いがあり、近況報告もかねて喫茶店でお茶をしてきた。

面接官と応募者という関係ではなく、かつての戦友として会ったので、会社の雰囲気から始まり、どんな感じの会社生活を送っているのか、プログラミングスクールで学んだ内容や活かされているか、周囲のレベル感はどうか、といった内容や、年収はどうかといった内容までざっくばらんに話を聞くことができた。

転職サイトなどからの応募ではなく、知人を通じた縁は初めてなので、少しワクワクしている。

心なしか、履歴書や職務経歴書の筆もいつもより進んでいる気がした。


さらに、同じく1月にはCoffeeMeetingというサイトを通じて、全くの初対面の人に5人会い、いろいろお話をさせて頂いた。


このように新年早々新たな出会いに恵まれたわけであるが、そのような出会いを通じて、自分の評価というのは周りによってつくられていくものだということを理解してきた気がする。人から評価をもらうことで、「自分はこういう人間」というような認識が、勝手な思い込みだと気付けたりもした。


CoffeeMeetingで出会った人は、ご相手の方はこちらからみれば自分にはないものをもっていてそれぞれすごい人だと感じたが、逆に相手側からみると僕もどうやらその人にはないものをもっているということを、直接評価の言葉として頂けたりもした。

また、かつての戦友と会った際には、お互いの実力がある程度わかっている状態で具体的な話を聞けたので、それを参考に自分がどの程度のポジションにいるのかということが客観的に理解できたする。


思えば、今までは孤軍奮闘していた気がする。とりあえずがむしゃらに行動を起こしてみることもせず、行動を起こす前に考えすぎて様々なことが後手後手に回っていた気がする。

そんな状態では、自分の思っている自分しか語れないので説得力がどうしても不足してしまう。

周りから評価してもらうことで、自分視点での評価ではなく、他者からの自分の評価に基づいて履歴書や職務経歴書を書くことができるので、説得力が随分と増す気がした。

「自分はこう思ってます」だと、いじわるな言い方をすれば「あなたが勝手に思い込んでるだけでしょ」となってしまうが、「他の人からこのように言われました」、「他の人と比較するとこうであるようです」、「他の人からこう思われてました」だと、自分一人の主観ではなく、しかも複数人からの評価なので客観性もより担保される。


そして、そのような他人からの評価を得るためには、評価される環境に身を置かなければならない。

そのような意味で、フットワークを軽くしいろいろアクションを起こしてみることは大切だと思った。

そんな経験を通して、今まで自己PRが苦手だったのは行動を起こさず失敗体験も成功体験も積んでいなかったからかもしれないなと思った1月であった。



※文章は、「とりあえず動いてみる」の大切さ に書いたものを書き直したものです。


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