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【812回】加納朋子「カーテンコール!」

発売直後に買ったのに、3年近くほったらかしいしていた本。


「私の気持ちなんかだれも判ってくれない」と顔を下げてしまう時ばかり。
でも、「私の気持ちは、最低、私にはわかるかもしれない。すなわち、私は、(腹立つし、失敗ばかりするし、いらんこと言うし、自分の存在を気持ち悪く思うこともあるけど)私は素晴らしい!」と、自分の存在は自分で確かめていい。

この物語の登場人物は、みんななにか傷を負ったり、失敗したりしている。
「失敗を引きずって暗い顔をして行動してほしいですか?それよりは、笑顔で過ごしている方が、雰囲気はいいのではないですか?あなたにとっても」
答えを求めない問いを、まわりに問う。
答えを求めたい問いを、自分に問う。
笑顔で生きていきたいよ。

ハタチを過ぎたあなた方の体は、あなた方自身が作ってきたものです。あなた方が選んで飲食したもの、あなた方が行ってきた日々の習慣によって、形つくられているのです。あなた方は未来の自分に対して、きちんと責任を持つべきなのです。未来の自分に、過去の自分が選び、成してきたことを悔やませてはならないのです。

(p327)

悔やんでも現状は変わらない。
だから今できることをする。
やりたいことをする勇気を、対決を恐れない勇気がほしい。

心地よいと少しでも思う方を向いて、生きていきたいよなあ。

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