○太宰治「パンドラの匣」
とはいえ、女性のことであーだこーだ悩むし、病気であることは不安だし。
結局、暗いまま話が終わるのでしょう…と思いきや。
と、希望を持って終わるものだから。
太宰治の作品で、これほど前を向いて希望を持って終わる作品があったとは。
しばらく、本を眺めてしまっていた。本当に、太宰治が書いたの!?と。
○太宰治「正義と微笑」
人の日記を読む楽しさ。半分読んだ。
しかし、現実にありそうな日記の書き方。最初は長い。途中短くなり、中断する。復活したらまた文章が長い!
日記を通して、若い主人公の悩みや行動を読む。
やはり名言はこれ。
微笑とは、どんな笑みなのか?と想像する。
にやり?くすっ?ふふっ?
しかめっ面では正義はできない。堂々たれ。
でも好きな部分をあげれば、途中で退職した黒田先生の叫びがたまらないのだな。主人公が敬愛する黒田先生。
長い!!
一気呵成に、しかも強く、熱く話したことだろう!
さて主人公はいったいどんな結末を迎えるのだろう。
○青山新吾・岩瀬直樹「インクルーシブ教育を通常学級で実践するってどういうこと?」(学事出版、2018年12月)
9割読み終えた。
「自立チャレンジタイム」の時数はどうやって取っていたのか(p111〜116)の部分。
実践ができない悩み。
時数の問題。学校で認められない問題。個の努力を超えている問題。
頭を抱える。
それでもね。
というのは僕も納得で。それぞれの学び方があるはずなのに、認められないものがあるというのは、歯がゆくて。
特別支援学校はそれぞれの学び方を生かしやすい。むしろそれができなきゃダメでしょう。
通常学級において、それぞれの学び方を生かすには、大元の制度を変えていかないとならないのかな。