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【818回】「あたらしい憲法のはなし」

「あたらしい憲法のはなし」
1947年(昭和22年)から5年間、中学一年生社会科の教科書として使われてきた。

日本国憲法が登場した頃の中学生に、とにかくわかりやすく、日本国憲法の理念を伝えようとしている。

主義とは何か。
権利とは何か。
用語の説明を端的に示してくれる。今でも役に立つ。

意識しないといけないと思った箇所は、責任についての記載だろう。
国民全体で国を治めるのだから、投票の棄権は、国民の大事な務めを果たしていない。
棄権は国民の大事な権利を捨てること。
大事なつとめを怠ることとまで書かれている。
戦争の反省から始まっているからだ。
自分たちの国は自分たちで作るのだという気概を強く感じる。

投票し続ければ、何かが変わる。変わらなくとも変わるきっかけになる。
棄権では何も変わらない。

岩波文庫版もあったのか。
こちらは、「あたらしい憲法のはなし」と別に「新しい憲法 明るい生活」「新憲法の解説という当時の文書が載っているらしい。


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