Jew - Me - Home 3
その日は多分実際寒く、水の上で風をきる分
体感温度はもっと低く
スタートしたときの私の後悔といったら半端なかった。
それは、いつ終わるのか想像もつかなかった。
川というのは、いつか、終わりがくるのだろうか?
そのまま、地の果てなれの果てまでいくんじゃなかろうか。
どこまでいっても終わりがこなさそうで、それは
ただただ、恐怖だった。
みんなが楽しそうに川を下っていくのを見ながら
わたしの体力は消耗しつづけ、
寒さと疲れとその他言葉にならないほどの感覚のなか
全身は不快で、
いてもたってもいられない気持ち悪さは延々続いた。
それがしばらく川を下り、
ある地点に差し掛かったころ
突然わたしは、
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